リュート奏者、フェントロスの初ソロアルバムが発売
本作は16世紀後半、その名を知られるようになった楽器「チタローネ」に魅せられ、自らの作品を通して幅広いレパートリーを持つ独奏楽器にまで高めた作曲家、カプスベルガー、カスタルディ、ピッチニーニ。彼らの隠れた名曲が、現在、最も活躍するリュート奏者、マイク・フェントロスの演奏で蘇ったアルバムである。
マイク・フェントロスは現在、押しも押されるリュート奏者として、欧米各地で活動中。
ヨー・ヨー・マ、リン・ドーソン、クリストフ・プリガルディエン、トン・コープマンといった、素晴らしい音楽家との共演を経て、一段と輝きが増し、アムステルダム・バロック・管弦楽団とのバッハのカンタータでの録音は彼のキャリアにおける、一つのハイライトであると言えるものとなった。
今回のアルバムはイタリア・ルネサンスのいにしえの典雅な曲の魅力をマイク・フェントロスが感情豊かに表現した、まさにチタローネ作品のベスト盤ともいえる、充実した1枚となっている。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
『チタローネ・ヴィルトゥオーゾ』
マイク・フェントロス(チタローネ)
アドリアン・ロドリゲス・ファン・デア・シュペール(パーカッション)
録音:1998年2月16〜19日
Holland, Maria Minor Church-Utrechtにて収録
OVCL-00101
定価 ¥3,000- 税抜定価(¥2,857)
24bitレコーディング HDCD対応ディスク
曲目
カプスベルガー:
Canario
カスタルディ:
Tasteggio soave
Capriccietto galante
Lusinghevole passeggio
Tamburra corrente
Un bocconcino di fantasia
Arpeggiata amio modo
ピッチニーニ:
Chiaccona
Gagliarda III
Partite variate sopra quest’Aria francese detta
I’Alemana &Corrente sopra I’Alemana
Partite variate sopra la folia aria Romanesca
Romanesca con partite variate
カプスベルガー:
Colascione
Prelude
Passacaglia
Toccata Arepeggiata
Capona
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