FM東京より斎藤秀雄&日本フィルの名演集が発売
CD化されたのは1973年4月3日と1974年2月18日の新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会の模様であるが、斎藤秀雄は1974年9月18日に72歳で他界しており、2月18日の演奏会は最後のステージとなっている。
本作は演奏家として、教育者として世界的な実績を積み上げてきた斎藤秀雄の最晩年の演奏であり、随所にライブならでは斎藤の唸り声が入っている。結成間もない新日本フィルハーモニー交響楽団(1972年設立)が斎藤の指示に必死についていこうとする様子が手に取るように伝わってくる貴重な作品となっている。ぜひともお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
斎藤秀雄/日本フィルハーモニー交響楽団メモリアル名演集(ステレオ)3タイトル(各タイトルともオープン価格)
●斎藤秀雄が最も得意としていたモーツァルト。交響曲第39番は凛とした名演。ユーゼフ・シゲティに師事して帰国した久保陽子のみずみずしい演奏も聴きもの。
品番:TFMC-0002
曲目:
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219「トルコ風」
モーツァルト/ファゴット協奏曲変ロ長調K191
モーツァルト/交響曲第39番変ホ長調K543
演奏日:1973年4月3日
会場:東京文化会館
●ラストコンサートの前半はレオニード・コーガンに師事した天才ヴァイオリニスト、佐藤陽子の帰国公演と重なり満場が固唾を飲んだ。
品番:TFMC-0003
曲目:
ロッシーニ/歌劇「セヴィリャの理髪師」序曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
演奏日:1974年2月18日
会場:東京文化会館
●ラストコンサートの後半は「展覧会の絵」に続き、「皇帝円舞曲」。鳴り止まぬ拍手に斎藤は再度「皇帝円舞曲」を華麗に演奏した。しかし顔は真っ青だった。この年の9月に斎藤は逝った。(収録はアンコールンの「皇帝円舞曲」)
品番:TFMC-0004
曲目:
ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」
ヨハン・シュトラウス/皇帝円舞曲Op.437
演奏日:1974年2月18日
会場:東京文化会館
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