エソテリックよりクロックジェネレーター「G-O」「G-0s」が登場
両機は、超高精度クロックでデジタルオーディオ機器を一元管理し、フォーマットの潜在能力を引き出すマスタークロック・ジェネレーター。3系統×2の出力端子群を持っており、最大6機器にワードクロックを供給できる。
DVDトランスポートなどに100kHzのワードクロックを供給して映像までワードシンクできる「ユニバーサルクロックアウト」も装備した。このクロック入力に対応するトランスポートも、今後エソテリックより発売される見込み。
PALフィルム素材から作られたDVDを再生する際、映像と音声が、システム上4%速く再生されてしまうものを、本来のフィルムの速さで再生するためのクロックを供給できるPAL FILMモードも設けられている。
使用しない出力端子はミュートでき、必要最小限な構成とすることで、よりピュアなクロックの供給が可能となる。
G-0には高精度水晶発振器(周波数精度:出荷時0.1ppm)、G-0sには米国製ルビジウム発振器(周波数精度:0.05ppb)を採用した。いずれの発振器も音質と安定度を最優先にし、ESOTERIC専用のカスタムチューンを施した特別仕様となっている。
また、G-0にあとからルビジウム発振器ユニットを追加し、両機の差額分でG-0sにバージョンアップすることも可能。予算に応じて段階的にシステムアップできる。
さらに、外部から10MHzの基準信号を入力することができる端子を備え、特殊用途に用いられる超高精度セシウム原子発振器などを接続することで、更なるシステムアップも図れる。
機器動作の源となるトランスには、高効率を誇るWBトランスを採用。コイルに鉄心を巻き付けた独創的な構造ゆえ、磁路長が短く磁気抵抗が非常に小さい、漏洩磁束が格段に少ない、瞬時電流供給能力に優れる、電源電圧変動が少ないなどの特徴を備えている。
端子や筐体構造も、高精度なクロックを支える強固な仕様を誇る。BNC端子は、部品メーカーと共同で新たに開発したものを採用した。また、底板には8mm厚の鋼板を採用し、3ヶ所に焼入鋼ピンポイントフットを配した。クロック精度に影響を与える微小振動を遮断し、発振器の持つポテンシャルを最大限に発揮する。
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(Phile-web編集部)
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