ケーブルブランド探訪記(GOERTZ編その1 ブランド紹介)
GOERTZは、米国コネチカット州のブリッジポートに本拠地を置くAlpha-Core社のケーブルブランドである。同社のケーブルの最大の特徴はデンマークの電子工学とオーディオエンジニア「OLE GOERTZ」氏によって発明されたフラット/ツイスト構造のケーブルにある。世界20カ国で特許を取得し、その低インピーダンスで、低ひずみ、歪みの無い伝送はフラット/ツイスト構造により実現されている。
●フラットケーブルの利点
ひずみ度はケーブルに沿ってその抵抗・インダクタンス、そして容量に依存する。また、抵抗は長さと導体クロスセッションに依存する。フラットケーブルの利点は低い抵抗を生み、結果として強力な低音エネルギーを伝えることにある。低いインダクタンスと合間って長く伸ばした場合でも、他のハイエンドケーブルと比べ圧倒的に有利な条件となるのである。結果として、GOERTZのケーブルはダイナミック、ワイドレンジ、極限の低DCR、強力な低音と中音、明快な高音を引き出すなど高いパフォーマンスを発揮するのである。
輸入元であるサウンドアティックスは同ブランドの製品に関してこのように述べている。
「スピーカークラフトやシステムを手がける私共は、最も重要なパーツの一つである理想のコイルを探しておりました。そんな折、Alpha-Core社のFOIL型コイル(銅箔・銀箔)に出会いました。この性能の良さは、増え続ける出荷量が証明しております。現在では、AWG16/14/12の銅箔とAWG14の銀箔コイル等多くの種類をご紹介しております。」
ラインナップとしてはラインケーブルとスピーカーケーブルを中心に、OFC銅仕様と高純度銀線仕様、または両素材のハイブリッドが用意され、切り売りも販売されている。次回からはいよいよ同ブランドのラインナップをご紹介していくので、ぜひともお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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