ケーブルブランド探訪記(OYAIDE編その6「L/i50EX」)
「L/i50EX」 ¥28,000(1.8m) |
改良点としてはまず絶縁体にライカルシリコンを使用している点が挙げられる。そのシリコン自体も本製品は、強化シリコンを使用することにより機械的な強度を増大させるこちで、立ち上がりのレスポンスを向上させている。さらに、その絶縁材はカーボン含有のスリーブに通され、対ノイズ性も非常に高くなっている。
もう一つの大きな特徴は、プラグ部分に、新開発のオリジナルプラグ『P-037・C-037』を使用している点にある。このプラグは国内生産にこだわり、昨年末に完成した日本初のオーディオ用電源プラグ・コネクターとなっている。
ケーブル内の綿介材もケプラーに変更することにより、静電容量を大幅に低くしレスポンスの速いストレートな音調を引き出すことに成功している。また使用材質すべてからは鉛を排することにより鉛独特の曇りを排除している。
このように同社が持つあらゆる技術が駆使されて完成した同モデルの実力をぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●ブランドプロフィール
オヤイデ電気は東京秋葉原に店舗を構える老舗電気店である。創業は昭和27年、モータトランス用マグネットワイヤーと絶縁材料の販売を開始することから始まった。オーディオ用の製品を販売するようになったのは今から約二十数年前、江川三郎氏の享受により日本初のオーディオ用電源タップ「OCB-1」を発売したことからである。ケーブルに関しても産業帯主体で販売していたが、オーディオ再生においても重要な役割を発揮することから取り扱いを開始。以後はお客様との直接の対話から数多くのヒット商品を生み出し続け、高性能で誰もが楽しめるオーディオアクセサリーをお求め安い価格で提供している。
ラインナップはインターコネクトケーブルからスピーカーケーブル、デジタルケーブル、電源ケーブル、内部配線材まであらゆるジャンルが取り揃えられ、ケーブル単体やプラグ単体での販売も行っているので、自作ファンにも人気の高いブランドである。
関連リンク