ケーブルブランド探訪記(OYAIDE編その9「Straight Line 75AD」)
「Straight Line 75AD」 ¥3,000/m |
同シリーズはケーブルによるカラーリングをいかに無くすかということを目的に開発された。特別な構造や材質、特殊処理といった方法をとらず、データや理論値に基づき、あくまでも機器の性能を最大限に引き出すために開発されたケーブルである。
ラインナップには3種類が用意されており、TypeTがSPD/IF、WORD CLOCKのデジタルとアナログ信号、映像用、TypeUがAES/EBUデジタル・アナログ信号用、TypeVが電源とスピーカー用に分類することができ、ケーブル自作ファンには最適なアイテムとなっている。
今回はこの3種類の中からTypeTにあたる「Straight Line 75AD」をご紹介する。
同モデルはデジタル(SPD/IF、WORD CLOCK)とアナログ信号の両方の用途に採用できる同軸構造のケーブルである。
導体には長時間低温アニールを施した高純度第一種OFCを採用。絶縁体には、外部、内部それぞれ異なる高分子オレフィン系素材を使用し、共振を防止効果を高めている。
また、同軸構造は内径0.5oのチューブに導体をスパイラル状に巻き付けさらに、架橋PEで皮膜をしている。これにより線間歪が減少しロスのない安定したストレートな伝送を実現することができるのである。
シールドにも低周波帯ノイズに強く100%外来ノイズをシャットアウトするという特性を持つ銅テープシールドを採用することでS/Nの高い音質を実現させている。なお、同モデルには能力を最大限に引き出すことのできる自社製プラグを装着した完成品も用意されているので、こちらもぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●ブランドプロフィール
オヤイデ電気は東京秋葉原に店舗を構える老舗電気店である。創業は昭和27年、モータトランス用マグネットワイヤーと絶縁材料の販売を開始することから始まった。オーディオ用の製品を販売するようになったのは今から約二十数年前、江川三郎氏の享受により日本初のオーディオ用電源タップ「OCB-1」を発売したことからである。ケーブルに関しても産業帯主体で販売していたが、オーディオ再生においても重要な役割を発揮することから取り扱いを開始。以後はお客様との直接の対話から数多くのヒット商品を生み出し続け、高性能で誰もが楽しめるオーディオアクセサリーをお求め安い価格で提供している。
ラインナップはインターコネクトケーブルからスピーカーケーブル、デジタルケーブル、電源ケーブル、内部配線材まであらゆるジャンルが取り揃えられ、ケーブル単体やプラグ単体での販売も行っているので、自作ファンにも人気の高いブランドである。
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