ケーブルブランド探訪記(OYAIDE編その10「Straight Line 110AD」)
Straight Line 110AD ¥3,000/m |
同モデルはTypeTとほぼ同様な素材を採用した対極TUBE CORE構造のケーブルである。内部配線は内径0.5oのチューブに導体をスパイラル状に巻きつけさらに、架橋PEで皮膜を行った。これにより線間歪が減少しロスのない安定したストレートな伝送を実現できるというものである。数値的にもチューブ構造にし空気層を設けたことで誘電率、静電容量を低く抑える事に成功している。
なお同モデルに関しても自社製のXLRプラグを採用した完成バージョンが用意されているので、こちらもご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●Straight Lineシリーズについて
同シリーズはケーブルによるカラーリングをいかに無くすかということを目的に開発された。特別な構造や材質、特殊処理といった方法をとらず、データや理論値に基づき、あくまでも機器の性能を最大限に引き出すために開発されたケーブルである。
同シリーズには3種類が用意されており、TypeTがSPD/IF、WORD CLOCKのデジタルとアナログ信号、映像用、TypeUがAES/EBUデジタル・アナログ信号用、TypeVが電源とスピーカー用に分類することができ、ケーブル自作ファンには最適なアイテムとなっている。
●ブランドプロフィール
オヤイデ電気は東京秋葉原に店舗を構える老舗電気店である。創業は昭和27年、モータトランス用マグネットワイヤーと絶縁材料の販売を開始することから始まった。オーディオ用の製品を販売するようになったのは今から約二十数年前、江川三郎氏の享受により日本初のオーディオ用電源タップ「OCB-1」を発売したことからである。ケーブルに関しても産業帯主体で販売していたが、オーディオ再生においても重要な役割を発揮することから取り扱いを開始。以後はお客様との直接の対話から数多くのヒット商品を生み出し続け、高性能で誰もが楽しめるオーディオアクセサリーをお求め安い価格で提供している。
ラインナップはインターコネクトケーブルからスピーカーケーブル、デジタルケーブル、電源ケーブル、内部配線材まであらゆるジャンルが取り揃えられ、ケーブル単体やプラグ単体での販売も行っているので、自作ファンにも人気の高いブランドである。
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