≪炭山アキラのインターナショナル2005レポート≫ タイムロードが出展する華やかなシステム

公開日 2005/10/08 11:26
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EBTBのシステム

「朱塗りのデス・スター」といった風情の球体SWが大変面白い
今年のタイムロードは、やや静かな展開かと見受けられた。中で最も華やかな展示物は、ブルガリアのスタジオモニター「EBTB」であろう。EBTBとは「EVERYTHING BUT THE BOX」の略。まだ日本に上陸してから日が浅く、詳しい内容は分からないそうだが、少々不思議な形状のバッフルと華やかに塗られた曲面構成のバックキャビティ、そして「朱塗りのデス・スター」といった風情の球体SWが大変面白い。早く音を聴いてみたくなったセットである。

ブースとして興味深かったのは、今年はコードのアンプがジャーマン・フィジックスとB&Wの両方で試聴できたこと。ジャーマン・フィジックスのDDD型ベンディング・モード・スピーカーは私も好きで使っているが、大変に独自性の強い、ある種「孤高のスピーカー」ともいうべき製品なので、もう少し普通の、言い替えれば一般の人もよく音の素性を知るスピーカーの鳴り方と聴き比べることができれば、よりアンプの実力が伝わりやすいのではないかと考えたわけである。

ジャーマン・フィジックスは今回Trobadour40のみの展示だったが、振動を最も効率よく音波に変えるベンディング・ウェーブならではの音質を十分楽しむことができた。


Black&Brilliant仕様は「AspireBlack&Brilliant System」でのセット注文時のみ選択可能な仕様となる
他の製品で気になったところというと、コードの小型製品群Choralの、クロームメッキ仕上げを取り入れた「Black&Brilliantモデル」が展示されていたこと。写真は上からCDトランスポートBru、D/AコンバーターDAC64Mk2、プリアンプPrima、パワーアンプMezzo140×2台だ。同シリーズはアルミ合金の地肌そのままを思わせるシルバーがイメージカラーのようになっていたが、こちらのカラーリングになるとずいぶんイメージが変わるものである。特にAspireラックまで本色で統一されると、独特の重厚感のようなものが出るような気がする。フォノイコライザーのSymphonicにはブラックのバリエーションがまだないようだから、こちらも早期の登場をリクエストしておくこととしようか。

(オーディオ評論家・炭山アキラ)

tias2005

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