<TIAS2006:ノア>Sonus faber“オマージュ”シリーズの美しさに酔いしれる
今年のノア・ブースは、何とも華やかでつややかなサウンドがいっぱいに広がっている。ソナス・ファベールのストラディヴァリ・オマージュが主役だが、そのオマージュ・コレクションがすごいことになっているのだ。
まず、シリーズ第1弾のガルネリ・オマージュは、ガルネリ・メメントに生まれ変わった。「記憶」という名を持つこのスピーカーは、オマージュ・コレクションの第1作を完成させた時の喜びと、クレモナの楽器職人へのリスペクトを忘れず、スピーカーの進化に尽くしたいというソナス社の思いが込められているという。
もう一つは、トールボーイのアマティ・オマージュである。2006年は、名の元になった伝説のバイオリン職人アンドレア・アマティの生誕500年なのだという。それにちなんで開発されたアマティ・アニヴァーサリオは、ストラディヴァリ・オマージュの開発に際して得られたドライバー設計をはじめとする新たな技術・ノウハウを惜しみなく注ぎ込み、完成された作品だ。
両モデルとも、仕上げはグラファイト・ピアノラッカーとレッド・バイオリン・ピアノラッカーから選ぶことができる。同社のクレモナなどと比べると、写真ではあまり違いが分からないかもしれないが、眼前にするとあまりの美しさにしばらく時間を忘れる。音ももちろんそうだが、本物の質感もぜひ会場で確かめてほしい。
昔からのオーディオファン、そしてノア社のファンにとって、うれしい新製品がある。トーレンスのアナログプレーヤーTD350である。いくつかの雑誌などで紹介されているので既にご存じの人も多いだろうが、ここ数年ノン・フローティングで現代的なデザインの製品を世に送り出してきた同社が久々に発売した、原点回帰ともいえるフローティング型のプレーヤーである。ターンテーブルは高精度ダイヤモンド研磨仕上げで、モーターは電子制御ACシンクロナス型を採用、同社らしい回転精度の高さは健在である。アームレスのTD350BCもある。
ほか、ブルメスターからは、同社としては求めやすい価格のプリメインアンプ、モデル051が登場。デザインを合わせた電源コンディショナー038も発表されている。また、ストラディヴァリ・オマージュの背後に置かれているアコースティックパネル、ラボラトリウム社のフレクシウムも要注目だ。
ラボラトリウム社の音響パネル「フレクシウム」は、ソナス・ファベールの創始者フランコ・セルブリンの設計である。吸音と拡散の理想的なバランスでルームアコースティックを改善、スピーカーの実力を高レベルに引き出してくれるという。
(炭山アキラ プロフィール)
TIAS2006report
まず、シリーズ第1弾のガルネリ・オマージュは、ガルネリ・メメントに生まれ変わった。「記憶」という名を持つこのスピーカーは、オマージュ・コレクションの第1作を完成させた時の喜びと、クレモナの楽器職人へのリスペクトを忘れず、スピーカーの進化に尽くしたいというソナス社の思いが込められているという。
もう一つは、トールボーイのアマティ・オマージュである。2006年は、名の元になった伝説のバイオリン職人アンドレア・アマティの生誕500年なのだという。それにちなんで開発されたアマティ・アニヴァーサリオは、ストラディヴァリ・オマージュの開発に際して得られたドライバー設計をはじめとする新たな技術・ノウハウを惜しみなく注ぎ込み、完成された作品だ。
両モデルとも、仕上げはグラファイト・ピアノラッカーとレッド・バイオリン・ピアノラッカーから選ぶことができる。同社のクレモナなどと比べると、写真ではあまり違いが分からないかもしれないが、眼前にするとあまりの美しさにしばらく時間を忘れる。音ももちろんそうだが、本物の質感もぜひ会場で確かめてほしい。
昔からのオーディオファン、そしてノア社のファンにとって、うれしい新製品がある。トーレンスのアナログプレーヤーTD350である。いくつかの雑誌などで紹介されているので既にご存じの人も多いだろうが、ここ数年ノン・フローティングで現代的なデザインの製品を世に送り出してきた同社が久々に発売した、原点回帰ともいえるフローティング型のプレーヤーである。ターンテーブルは高精度ダイヤモンド研磨仕上げで、モーターは電子制御ACシンクロナス型を採用、同社らしい回転精度の高さは健在である。アームレスのTD350BCもある。
ほか、ブルメスターからは、同社としては求めやすい価格のプリメインアンプ、モデル051が登場。デザインを合わせた電源コンディショナー038も発表されている。また、ストラディヴァリ・オマージュの背後に置かれているアコースティックパネル、ラボラトリウム社のフレクシウムも要注目だ。
ラボラトリウム社の音響パネル「フレクシウム」は、ソナス・ファベールの創始者フランコ・セルブリンの設計である。吸音と拡散の理想的なバランスでルームアコースティックを改善、スピーカーの実力を高レベルに引き出してくれるという。
(炭山アキラ プロフィール)
TIAS2006report