カナル型ヘッドホン試聴レポート:パワーアップしたv-moda vibe V2を使ってみた!
スタイリッシュな外観と高音質で、高い人気を獲得したフォーカルポイントコンピュータ(株)が取り扱うv-moda vibe。本国アメリカのアップルストアでは爆発的な人気を見せ、日本でも着実にファンを増やしているカナル型ヘッドホンである。
そんなv-moda vibeのアップグレードモデル、v-moda vibe V2(直販サイト価格¥14,800)が登場した。主な変更点はヘッドホン内部に9mmネオジウムレート・レアアースマグネットを採用したことにより、低域の再現性を強化したほか、ジャック部に改良を加え断線に強いデザインをしたなどが挙げられる。
しかし活字で説明しても分かりづらい。ということで、iPodによく聴くCDをAAC方式で落とし込み、早速試聴してみた。
試聴を開始してすぐに分かったのが、同社のねらいどおり低域の再現性が向上したこと。チャールズ・ミンガスがCANDIDからリリースした『MINGUS』(CANDID CCD 79021)から「Lock’Em Up」を聴いたのであるが、ミンガスのベースプレイがものすごくアグレッシブに楽しめた。また、アルトサックスなどのメイン楽器群は、録音の関係もあり、さすがに一本一本を明確にというわけにはいかなかったが、それでも管楽器特有の鳴りを的確に表現する印象を受けた。
新しい録音のソースでは、ノラ・ジョーンズの『NOT TOO LATE』(BLUE NOTE XW3745162)から「Sinkin' Soon」を聴いた。小編成からなる演奏だが、ボーカルが非常に際立って聴こえ、彼女独特の味のある歌声が楽しめる。また、フロントに立つ楽器群の音色もツボを抑えた鳴り方をした。
次はサム・クックのSACD盤『Sam Cooke at the copa』(ABKCO 99702)から「Twisten’ the night away」。このCD自体が非常にタイトな傾向の録音であるため“高域が過剰になるかな”と思ったのであるが、バランスが取れた再現で、特にサム・クックのソウルフルなボーカルが非常に魅力的に楽しめた。
最後にロックをということで、SMALL FACESの名盤中の名盤『SMALL FACES』(DREAM 844 634-2)から「Come on Children」を試聴。何よりも魅力的だったのが各楽器の音色の表現。ギターの音色の歪みや、ベースの音作り、スネアドラムの響きなど、このモデルの本領発揮というように、極めてリアルに表現してくれた。この表現力はロック愛好家には垂涎ものだろう。
デジタル・オーディオ・プレーヤーをより高音質で、とお考えの方には、ぜひ候補モデルとしてお薦めできる製品だといえそうだ。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
そんなv-moda vibeのアップグレードモデル、v-moda vibe V2(直販サイト価格¥14,800)が登場した。主な変更点はヘッドホン内部に9mmネオジウムレート・レアアースマグネットを採用したことにより、低域の再現性を強化したほか、ジャック部に改良を加え断線に強いデザインをしたなどが挙げられる。
しかし活字で説明しても分かりづらい。ということで、iPodによく聴くCDをAAC方式で落とし込み、早速試聴してみた。
試聴を開始してすぐに分かったのが、同社のねらいどおり低域の再現性が向上したこと。チャールズ・ミンガスがCANDIDからリリースした『MINGUS』(CANDID CCD 79021)から「Lock’Em Up」を聴いたのであるが、ミンガスのベースプレイがものすごくアグレッシブに楽しめた。また、アルトサックスなどのメイン楽器群は、録音の関係もあり、さすがに一本一本を明確にというわけにはいかなかったが、それでも管楽器特有の鳴りを的確に表現する印象を受けた。
新しい録音のソースでは、ノラ・ジョーンズの『NOT TOO LATE』(BLUE NOTE XW3745162)から「Sinkin' Soon」を聴いた。小編成からなる演奏だが、ボーカルが非常に際立って聴こえ、彼女独特の味のある歌声が楽しめる。また、フロントに立つ楽器群の音色もツボを抑えた鳴り方をした。
次はサム・クックのSACD盤『Sam Cooke at the copa』(ABKCO 99702)から「Twisten’ the night away」。このCD自体が非常にタイトな傾向の録音であるため“高域が過剰になるかな”と思ったのであるが、バランスが取れた再現で、特にサム・クックのソウルフルなボーカルが非常に魅力的に楽しめた。
最後にロックをということで、SMALL FACESの名盤中の名盤『SMALL FACES』(DREAM 844 634-2)から「Come on Children」を試聴。何よりも魅力的だったのが各楽器の音色の表現。ギターの音色の歪みや、ベースの音作り、スネアドラムの響きなど、このモデルの本領発揮というように、極めてリアルに表現してくれた。この表現力はロック愛好家には垂涎ものだろう。
デジタル・オーディオ・プレーヤーをより高音質で、とお考えの方には、ぜひ候補モデルとしてお薦めできる製品だといえそうだ。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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