<ハイエンド2008>アンダンテラルゴの新作ラック/バック工芸社は修理相談/KRYNA & PLUTONの一体型インシュレーター

公開日 2008/10/11 13:26
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本稿では音出しを行わない展示がメインのサイレントブースから、順不同で3社の様子をお送りする。なお、記事中の価格表記は全て税込みのものとなっている。

■アンダンテラルゴ
アンダンテラルゴは、オーディオラック「Rigid Table」シリーズや同社が取り扱う独Hannl社の吸引式レコードクリーナー「MERA EL」(550,000円)などを展示している。

アンダンテラルゴのブース

吸引式のレコードクリーナー「MERA EL」

特に、「Rigid Table」シリーズでは「イベント前日に名前が決まったばかり」(同社社員)というフレッシュな試作品が披露されている点が興味深い。この試作品はチタンパイプ仕様のもので、どちらかと言えばエントリー向けの価格帯となる予定だそうだが、「安めの価格帯の製品だとは思えないレベルのものに仕上がってきている」と同社社員はポテンシャルの高さを説明してくれた。「STAK/T」と名付けられたこの製品の正式な価格はまだ未定だが、来春の発売を予定しているという。

オーディオラック“Rigid Table”の試作品「STSK/T」。展示にはLINN製品が搭載されていた

■バック工芸社
バック工芸社では、Iルームでの音出し展示のほかにサイレントブースにも出展。こちらでは「スピーカー修理工房」の看板を掲げ、各種スピーカーの修理について来場者に説明をしている。

Iブースにも出展している同社だが、こちらでは「スピーカー修理工房」の看板を掲げている

ブースにはヤマハ、タンノイ、JBL、その他という区切りで各社の製品が並べられ、修理前の傷んだ部品とオーバーホールが済んだものを比較展示するような形態が取られている。来場者の関心も非常に高く、ブースは常に誰かしらが足を止めている状態。「自分はJBLのスピーカーを使っているのだがどうすれば良いのか?」などといった相談が同社社員に次々と投げかけられていた。

分解された各種部品が並べられている

修理前と修理後の製品を並べて展示

ブースには熱心なオーディオファンが多数詰め掛ける

■KRYNA & PLUTON 株式会社
KRYNA & PLUTONのブースでは、スピーカーケーブル「Spca5」(7,000円/1m)や、インシュレーター「D-PROP」(40,950円/3個・54,600円/4個)など、アクセサリーを中心に展示している。

同社では音をX(奥行き)、Y(高さ)、Z(広がり)という3つの軸で捉えており、「Spca5」はその考えに基づいて腐食に強い超極細軟銅線を幾重にもより合わせた独自の多重ツイスト4芯構造を採用している。


Spca5
また、「D-PROP」は通常であればスパイクと受け皿という2つのピースになるところを、一体型構造にしているユニークな製品。特許技術「振動防止装置」をベースに、真鍮製のボディに2段重ねのスパイクを封入した構造で、カップとスパイクの隙間に特殊な液体を満たし、これによってインシュレーション効果を向上させたのだという。


D-PROP。製品のそばには新作登場のアナウンスも
また、同製品のそばには名刺大の告知チラシが置かれており、「D-PROPに新たな仲間が登場します」と新型インシュレーターが発売されることがアナウンスされていた。

(Phile-web編集部)

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