審査委員長に訊く"今年の傾向"

「オーディオ銘機賞2011」審査会スタート − 「今年はネットワークオーディオを含む力作製品が揃った」

公開日 2010/10/15 17:48 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

審査会の模様
小社『季刊・オーディオアクセサリー』誌主催"オーディオ銘機賞2011"の選考会が、10月15日午後2時よりスタートした。選考会に先立ち2名の審査委員長が、今年の製品およびこの1年間のオーディオ業界の傾向を語った。


流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
「まず目立つのは、大型から小型まで数多くの力作が登場したスピーカーだ。国内・海外メーカー含め、多種多様なスピーカー製品が揃っているというのが今年の第一印象だった。次にアンプ・CD部門だが、例年より新製品がやや少ないものの、国内メーカーからは個性的で特徴的なモデルが出揃っていてこちらも力作揃いである。そしてネットワークオーディオだが、今年は去年と比較してさらに多くの機種が揃い、充実している。今までのオーディオにプラスして楽しめる手段として、ユーザーに浸透していった結果であると思われ、これからのさらなる広がりが期待される」



評論家側・審査委員長 斎藤宏嗣氏
「厳しい世界情勢の中、今年は予想以上に各社とも力が入っており、やる気のある前向きな製品企画がみられた。トップブランド各社が新製品を連ね、中堅ブランドからも良質な製品が出揃っている。なお新しい傾向として、ピュアオーディオ分野への新規参入がみられるなど、ネットワークオーディオの登場に刺激を受けるかたちでピュアオーディオ業界が活気づいたことが挙げられる。全体としてロープライスなモデルまで幅広い製品が出揃い、マーケットの好転も期待される。今回の"オーディオ銘機賞"は、ユーザーが購入時に"買い物ガイド"として使用するにも充分通用するほどの、非常に充実したラインナップとなった」



音元出版社長 和田光征
審査会冒頭には、小社社長の和田光征が挨拶を行い、「今回で32回目となる"オーディオ銘機賞"。リーマンショックの影響がまだ残るこの2〜3年の中で、今年は特に良質な製品が多く、充実している印象だ。リーマンショックで業界は沈静化したが、オーディオ分野に期待を寄せる熱心なユーザーは多く存在し続ける。今年のオーディオ銘機賞には、その期待に応える製品が数多くある」と語った。

審査会は同日中に終了し、膨大なノミネート機種の中から三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、「特別賞」、およびジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。Phile-webでも受賞結果をお伝えしていく。また、11月21日(日)発売の『季刊・オーディオアクセサリー 139号』 でも、特集記事として受賞製品の魅力をご紹介する予定だ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE