独自開発の高性能USB回路を搭載
シンタックスジャパン、RMEの192対応オーディオインターフェース「Fireface UFX」「Babyface」を発売
(株)シンタックスジャパンは、独RME社のオーディオインターフェース「Fireface UFX」「Babyface」両製品を2011年1月に発売する。本日都内で新製品発表会が開催された。
RMEはプロフェッショナル用の音響機器、ならびに民生用のAD、DA、DDコンバーター、マイクプリアンプやデジタルオーディオインターフェースなどの商品を展開しているブランド。192kHzのサンプリングレートに対応した、USB2.0オーディオインターフェース「Fireface UC」は、オーディオファンにも好評を博している。
今回、Firefaceシリーズのフラグシップモデルとなる「Fireface UFX」と、モバイル対応のUSBオーディオインターフェース「Babyface」が来年1月から国内で発売される。いずれも最高192kHz/24bitのオーディオ信号に対応しており、独自開発の超低レイテンシー回路を備え、マルチチャンネル伝送時にも高品位なオーディオ再生を実現している。
・Fireface UFX/¥OPEN(予想実売価格22万円〜23万円前後)
30入力/30出力を搭載する192kHz/24bit対応のUSB/Firewireオーディオインターフェース。DSP制御のエフェクト機能や、ADコンバーターを二重化した超低ノイズ・マイクプリアンプ、高性能なジッター制御機能「SteadyClock」を搭載するほか、高音質ヘッドホンアンプも2系統搭載する。本体前面にはフルカラー表示対応の液晶モニターも備える。ドライバーはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5以上に対応する。
「何も足し引きしない、忠実な音楽再生」というRMEの設計思想を基本に、シリーズのフラグシップにふさわしい高品位なサウンドを実現した。100MHzマスタークロックジェネレーターとしても優れた性能を発揮するジッター制御機能「SteadyClock」を搭載し、外部信号からの制御にも対応する。全ての入出力端子には「3バンドパラメトリックEQ」「可変ローカット」「自動レベル制御」「コンプレッサー」「エキスパンダー」「MSマイク機能」「位相反転機能」を標準装備。192kHzサンプリング周波数で動作可能な「デジタルリバーブ・エコー」も全チャンネルのステレオセンド/リターンバスに搭載する。
本体には12系統のアナログ入出力端子、1系統のAES/EBU入出力、2系統のADAT入出力(1系統はS/PDIFオプティカルに切替可能)、1系統のワードクロック入出力、2系統のMIDI入出力、1系統ずつのFirewire、USB端子を搭載する。全ての入出力で最大192kHz対応を実現する。
USB2.0端子(3.0コンパチ)とFirewire端子(800/400対応)のカーネルはRMEの独自開発。ウルトラローレイテンシー回路を内蔵し、30入力/30出力の動作時にも優れた安定性を実現している。
フロントの4チャンネルのマイク入力は、同社の高級マイクプリアンプ「Micstacy」と同等の回路をさらに二重化して搭載。独自の先進パラレル回路設計により、1つのマイク入力につき、ADコンバーターを2基備え、超低歪みと低SN、完全リニア周波数特性を確保している。
標準付属のアプリケーション「TotalMix FX」は、ミキシング、ルーティング機能に加えて、3バンドEQ、リバーブ、ディレイの機能を採用。DSPベースのハードウェアにより、RMSやピークレベルの処理もCPUに大きな負担をかけずに実行できるメリットを備えている。解析ツールソフト「DIGICheck」も同梱する。本ソフトの日本語解説本は2011年1月にシンタックスジャパンからユーザー向けに提供される予定だ。
2011年には本機のソフトウェアアップデートが予定されており、PCを使わずにUSBフラッシュメモリー/外付けハードディスクを接続して、ダイレクトにストレージ内の音楽ファイルを再生したり、WAVファイルとして30チャンネル全てのソースを録音できる機能の追加も計画されているという。
・Babyface/¥OPEN(予想実売価格69,800円前後)
本機は192kHz/24bit対応のUSB2.0オーディオインターフェース。10入力/12出力のチャンネルに対応する。他のRME製品と同様、高音質設計のアナログ回路や、AD/DAコンバーターチップを備えている。高性能なジッター制御機能「SteadyClock」により、高精度なAD/DA変換を本機単体で行える。2基のデジタルプリアンプを備え、各々独立した48Vのファンタム電源が利用できる。
USB回路はハイスピードバスや、新開発のRME Hammerfallコアをベースに設計されており、独自の伝送技術によりマルチチャンネルも超低レイテンシー伝送を可能にしている。全ての機能がUSBバスパワー供給により利用でき、Y型のUSBケーブルも付属する。本体ドライバーはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5以上に対応する。
コンパクトな筐体ながら豊富な入出力を本体に備える。光入力はADAT(S/MUX対応)とS/PDIF(最大192kHz)が選択可能。ヘッドホン出力には192kHz対応の専用DACを搭載。本体にminiTRSジャックを搭載し、付属のブレイクアウトケーブル経由ではステレオTRSジャック、ヘッドホン出力、MIDI入出力が利用可能だ。
スムーズなスタジオワークを実現するため、本体天面にはメインコントロールノブと2つのボリュームボタンを搭載する。ボリューム調整やリファレンスレベルの保存・読み込み、ディム、入力切換、入力ゲイン設定などが素早くアクセス可能なレイアウトとなっている。LEDはレベル・ゲインメーターの役割を備えている。
Fireface UFXと同じく、ミキシングやルーティング、エフェクト機能などを搭載する「TotalMix FX」、解析ツールソフト「DIGICheck」が標準添付される。また、本製品の発売と同時期に、同社のオンラインショップでは本機をより手軽にオーディオユースにも使えるよう、オプション製品としてRCAタイプのアナログオーディオ入出力端子を備えるブレイクアウトケーブルの発売も予定しているという。価格は4,000円前後になる見込み。
本日開催された発表会にはRME社よりJunior Product ManagerのMax Holtmann氏が来日した。Holtmann氏はRMEのプロダクトコンセプトについて触れ「プロフェッショナルから、オーディオファンを含むコンシューマーまでユーザーのニーズに応える製品を開発してきた。サードパーティ製のチップに頼ることなく、ハイパフォーマンスなデバイスやアーキテクチャーをRME独自に開発し、ハイクオリティな製品をつくりつづけてきたことが、当社のブランドが成功してきた背景にある。PCとインターフェースの間隔を最小限に保ち、ハードウェアの負担を軽くできることから、安定した動作と操作性、処理スピードの高速化にもつながっている」と語った。
シンタックスジャパンからは代表取締役の村井清二氏が挨拶を行った。今回発表した新製品については、「国内ではPCを核としたDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の市場は現在飽和しつつあり、ユーザーは上級モデルへの買い換えを検討している時期にある。このようなユーザーに向けて、リーズナブルな価格ながら高品質なREM製品の魅力をアピールしたい。そのフラグシップになるのがFireface UFXになるだろう。“Pro Tools 9”への完全対応もその後押しとなるはず。Babyfaceについては、親しみやすいコンパクトさと、手軽な使い勝手を実現した魅力をエントリーユーザーにも訴求したい。リーズナブルだけれど高品質、かつ高機能なREM製品の特徴を、多くの方々に知っていただけるモデルになるだろう」と期待を述べた。
【問い合わせ先】
(株)シンタックスジャパン
TEL/03-3560-6645
RMEはプロフェッショナル用の音響機器、ならびに民生用のAD、DA、DDコンバーター、マイクプリアンプやデジタルオーディオインターフェースなどの商品を展開しているブランド。192kHzのサンプリングレートに対応した、USB2.0オーディオインターフェース「Fireface UC」は、オーディオファンにも好評を博している。
今回、Firefaceシリーズのフラグシップモデルとなる「Fireface UFX」と、モバイル対応のUSBオーディオインターフェース「Babyface」が来年1月から国内で発売される。いずれも最高192kHz/24bitのオーディオ信号に対応しており、独自開発の超低レイテンシー回路を備え、マルチチャンネル伝送時にも高品位なオーディオ再生を実現している。
・Fireface UFX/¥OPEN(予想実売価格22万円〜23万円前後)
30入力/30出力を搭載する192kHz/24bit対応のUSB/Firewireオーディオインターフェース。DSP制御のエフェクト機能や、ADコンバーターを二重化した超低ノイズ・マイクプリアンプ、高性能なジッター制御機能「SteadyClock」を搭載するほか、高音質ヘッドホンアンプも2系統搭載する。本体前面にはフルカラー表示対応の液晶モニターも備える。ドライバーはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5以上に対応する。
「何も足し引きしない、忠実な音楽再生」というRMEの設計思想を基本に、シリーズのフラグシップにふさわしい高品位なサウンドを実現した。100MHzマスタークロックジェネレーターとしても優れた性能を発揮するジッター制御機能「SteadyClock」を搭載し、外部信号からの制御にも対応する。全ての入出力端子には「3バンドパラメトリックEQ」「可変ローカット」「自動レベル制御」「コンプレッサー」「エキスパンダー」「MSマイク機能」「位相反転機能」を標準装備。192kHzサンプリング周波数で動作可能な「デジタルリバーブ・エコー」も全チャンネルのステレオセンド/リターンバスに搭載する。
本体には12系統のアナログ入出力端子、1系統のAES/EBU入出力、2系統のADAT入出力(1系統はS/PDIFオプティカルに切替可能)、1系統のワードクロック入出力、2系統のMIDI入出力、1系統ずつのFirewire、USB端子を搭載する。全ての入出力で最大192kHz対応を実現する。
USB2.0端子(3.0コンパチ)とFirewire端子(800/400対応)のカーネルはRMEの独自開発。ウルトラローレイテンシー回路を内蔵し、30入力/30出力の動作時にも優れた安定性を実現している。
フロントの4チャンネルのマイク入力は、同社の高級マイクプリアンプ「Micstacy」と同等の回路をさらに二重化して搭載。独自の先進パラレル回路設計により、1つのマイク入力につき、ADコンバーターを2基備え、超低歪みと低SN、完全リニア周波数特性を確保している。
標準付属のアプリケーション「TotalMix FX」は、ミキシング、ルーティング機能に加えて、3バンドEQ、リバーブ、ディレイの機能を採用。DSPベースのハードウェアにより、RMSやピークレベルの処理もCPUに大きな負担をかけずに実行できるメリットを備えている。解析ツールソフト「DIGICheck」も同梱する。本ソフトの日本語解説本は2011年1月にシンタックスジャパンからユーザー向けに提供される予定だ。
2011年には本機のソフトウェアアップデートが予定されており、PCを使わずにUSBフラッシュメモリー/外付けハードディスクを接続して、ダイレクトにストレージ内の音楽ファイルを再生したり、WAVファイルとして30チャンネル全てのソースを録音できる機能の追加も計画されているという。
・Babyface/¥OPEN(予想実売価格69,800円前後)
本機は192kHz/24bit対応のUSB2.0オーディオインターフェース。10入力/12出力のチャンネルに対応する。他のRME製品と同様、高音質設計のアナログ回路や、AD/DAコンバーターチップを備えている。高性能なジッター制御機能「SteadyClock」により、高精度なAD/DA変換を本機単体で行える。2基のデジタルプリアンプを備え、各々独立した48Vのファンタム電源が利用できる。
USB回路はハイスピードバスや、新開発のRME Hammerfallコアをベースに設計されており、独自の伝送技術によりマルチチャンネルも超低レイテンシー伝送を可能にしている。全ての機能がUSBバスパワー供給により利用でき、Y型のUSBケーブルも付属する。本体ドライバーはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5以上に対応する。
コンパクトな筐体ながら豊富な入出力を本体に備える。光入力はADAT(S/MUX対応)とS/PDIF(最大192kHz)が選択可能。ヘッドホン出力には192kHz対応の専用DACを搭載。本体にminiTRSジャックを搭載し、付属のブレイクアウトケーブル経由ではステレオTRSジャック、ヘッドホン出力、MIDI入出力が利用可能だ。
スムーズなスタジオワークを実現するため、本体天面にはメインコントロールノブと2つのボリュームボタンを搭載する。ボリューム調整やリファレンスレベルの保存・読み込み、ディム、入力切換、入力ゲイン設定などが素早くアクセス可能なレイアウトとなっている。LEDはレベル・ゲインメーターの役割を備えている。
Fireface UFXと同じく、ミキシングやルーティング、エフェクト機能などを搭載する「TotalMix FX」、解析ツールソフト「DIGICheck」が標準添付される。また、本製品の発売と同時期に、同社のオンラインショップでは本機をより手軽にオーディオユースにも使えるよう、オプション製品としてRCAタイプのアナログオーディオ入出力端子を備えるブレイクアウトケーブルの発売も予定しているという。価格は4,000円前後になる見込み。
本日開催された発表会にはRME社よりJunior Product ManagerのMax Holtmann氏が来日した。Holtmann氏はRMEのプロダクトコンセプトについて触れ「プロフェッショナルから、オーディオファンを含むコンシューマーまでユーザーのニーズに応える製品を開発してきた。サードパーティ製のチップに頼ることなく、ハイパフォーマンスなデバイスやアーキテクチャーをRME独自に開発し、ハイクオリティな製品をつくりつづけてきたことが、当社のブランドが成功してきた背景にある。PCとインターフェースの間隔を最小限に保ち、ハードウェアの負担を軽くできることから、安定した動作と操作性、処理スピードの高速化にもつながっている」と語った。
シンタックスジャパンからは代表取締役の村井清二氏が挨拶を行った。今回発表した新製品については、「国内ではPCを核としたDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の市場は現在飽和しつつあり、ユーザーは上級モデルへの買い換えを検討している時期にある。このようなユーザーに向けて、リーズナブルな価格ながら高品質なREM製品の魅力をアピールしたい。そのフラグシップになるのがFireface UFXになるだろう。“Pro Tools 9”への完全対応もその後押しとなるはず。Babyfaceについては、親しみやすいコンパクトさと、手軽な使い勝手を実現した魅力をエントリーユーザーにも訴求したい。リーズナブルだけれど高品質、かつ高機能なREM製品の特徴を、多くの方々に知っていただけるモデルになるだろう」と期待を述べた。
【問い合わせ先】
(株)シンタックスジャパン
TEL/03-3560-6645
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