完実電気ルームをレポート

<ハイエンド>STAX新イヤホン披露/ゼンハイザーAMPERIOR/フルテック初のリケーブル

公開日 2012/10/05 18:53 ファイル・ウェブ編集部
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完実電気のブースには、同社が取り扱う数多くのブランドの製品が紹介されている。非常に多岐にわたるため、カテゴリーごとに出展内容をチェックしていこう。

■ヘッドホン/イヤホン

●STAXが新イヤホン「SRS-002」を出展

ヘッドホン/イヤホン関連では、STAXが昨日発表されたばかりのイヤホン「SRS-002」を展示し、実際に音を聴くことができた。イヤホン部「SR-002」とヘッドホンアンプ「SRM-002」のセットモデルで、11月初旬発売。価格は47,250円(税込)。

STAXコーナーには同社の製品群がズラリと並ぶ

「SRS-002」

イヤホン部のSR-002は、同社が「イン・ザ・イヤースピーカー・システム」と呼ぶ、プッシュプル静電型を採用したカナル型イヤホン。

イヤホン部のSR-002

初代機のS-001や後継機S-001Mk2をベースにしながら、振動板を約15%薄く軽量化した。またイヤーパッドの形状を改良し、快適な装着感が得られるようS/M/L3種類のイヤーパッドも付属した。さらに安定した装着感が得られるよう、専用のヘッドバンド(オーバーヘッドアーク)も付属している。再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、静電容量は44pF。

ヘッドホンアンプ部「SRM-002」は電源部を改良し、消費電力をアルカリ乾電池使用時で0.75Wに抑えた。アルカリ電池だけでなく、起電力が低いニッケル水素充電池などでも十分な性能を発揮するという。電池持続時間はエコモード時で5時間以上、ノーマルモード時で4時間以上(いずれもアルカリ電池使用時)。周波数特性が20Hz〜20kHz(-3dB)、ゲインは54Bで、歪みは0.1%以下。外形寸法は66.5W×27.5H×110Dmm、質量は102g(電池含まず)

ヘッドホンアンプ部「SRM-002」は乾電池でも充電池でも駆動可能

そのほかSTAXでは、展示はされていなかったが「SR-003MK2」と「SRS-005SMK2」も発表した。SRS-005SMK2はイヤースピーカーSR-003MK2と据え置き型ドライバーユニットのSRM-252Sを組み合わせた製品で、価格は52,500円(税込)。SR-003MK2はイヤースピーカーの単体モデルで、価格は26,250円(税込)。いずれも11月初旬に発売する。

●ゼンハイザーが「HD25 AMPERIOR」を一般販売へ

ゼンハイザーは、これまでアップルストアで先行販売していた「HD25 AMPERIOR」を出展。シルバーモデルを、11月頃から一般の店頭でも販売開始する予定という。なお本機にはブルーモデルもあるが、いまのところブルーモデルを一般販売する予定はないとのことだ。

HD25 AMPERIORは、モニター/DJヘッドホンとして20年以上にわたり高い評価を獲得してきたHD25シリーズの伝統を受け継いで開発されたDJ用ヘッドホン。120dBという高い能率を持ち、強力なネオジムマグネットの搭載により16Hz〜22kHzという周波数特性を実現している。

そのほかゼンハイザーコーナーにはHD800/700/650/598など多くの人気モデルが展示されていたが、欧州ですでに発表されているIE800やHDVD800などの最新製品は見られなかった。このあたりはフジヤエービック主催の「ヘッドホン祭2012」に展示されそうとのことなので、期待して待ちたい。

HD700やHD800などすでに人気のモデルも出展


「HD25 AMPERIOR」
●SHUREは現行ラインナップを紹介

SHUREは新製品の展示はなかったものの、オーバーヘッド型はSRH1840/SRH1440/SRH940など、カナル型イヤホンはSE535LTD/SE425/SE315/SE215などおなじみのモデルが展示され、実際に音を確かめることができた。

SHUREの原稿主要ラインナップが一堂に会した

●ハーマンはharman/kardonやAKGの製品を展示

ハーマンインターナショナルのコーナーでは、harman/kardonのヘッドホン「harman/kardon NC」、同イヤホン「harman/kardon NI」などを出展。デザイン性と音質の高さを両立したことをアピールしていた。

harman/kardonのヘッドホンを出展

同じくharman/kardonのイヤホン。スタイリッシュなデザインも特徴だ

またAKGでは、ハイエンドイヤホン「K3003」などおなじみのモデルをはじめ、昨日発表されたばかりの新ヘッドホン「K618 DJ」「K619 BLACK」(関連ニュース)も出展。最新機がいち早く試聴できるとあって注目を集めていた。

AKGの新モデル「K618 DJ」も登場した

■ヘッドホン/イヤホン関連製品

●フルテックは初のリケーブルを出展

ヘッドホン/イヤホンに関連した展示では、フルテックが同社初のリケーブルを参考展示した。ADLブランドから11月上旬〜中旬にかけて発売する予定だ。

発売するのは3種類で、汎用のものとしてはステレオミニ-ステレオミニの「iHP-35-1.3M/3.0M」、ステレオミニ-ミニXLRの「iHP-35X-1.3M/3.0M」を用意。それぞれプラグ部は非磁性ロジウムメッキ処理が施されている。価格は1.3mのものが7,980円、3.0mのものが10,836円。

「iHP-35-1.3M/3.0M

「iHP-35X-1.3M/3.0M」

そしてSHURE製品で使われているMMCXコネクタ-ステレオミニの「iHP-35M-1.3M/3.0M」も用意。こちらの端子部は金メッキとなっている。価格は1.3mが9,975円で、3.0mは12,474円(受注生産)。

SHURE用の「iHP-35M-1.3M/3.0M」

ほかにはウォークマン用のケーブルも参考出展。22ピン-3.5mmステレオミニの「MP-S」と22ピン-USB A端子の「MP-A」が用意されていた。

ウォークマン用のケーブルも参考出展

●ラトック、DSD対応ヘッドホンアンプの新情報

ラトックシステムは、今回発表の新製品こそ展示されていなかったものの、ヘッドホン祭に出展予定という新モデルの情報を同社の岡村社長に聞くことができた。

ヘッドホン祭には、DoP方式のDSDネイティブ伝送に対応したヘッドホンアンプを出展するという。価格は59,800円程度となる見込み。DSFやDSDIFFにも両対応している。また、Wolfson製のDACはDSD信号を入力した際、レベルが-6dBになる仕様で、このため音楽再生ソフトにDSDとリニアPCMが混在していた場合、レベルのバラツキが生まれる原因となっていたが、これも同ヘッドホンアンプではしっかり改善するという。

ラトックはデジタル入力対応のUSB-A端子にiPhone 5をつなぎ、問題なく音声を再生できることをアピール

ラトックのコーナーではTechDASのDACでデモが行われていた

■その他

ヘッドホン関連以外にも注目製品は数多い。それぞれを紹介していこう。

アコースティック・リバイブはネットワークオーディオ関連のアクセサリーを積極的に展示。LANケーブル「LAN-1.0PA」、LANアイソレーター「RLI-1」、USBアイソレーター「RUI-1」などの魅力をアピールしていた。さらに「ネットワークオーディオでも電源対策は非常に重要」とし、電源タップ「RTP-2」「RTP-4」なども出展していた。

LANケーブル「LAN-1.0PA」、LANアイソレーター「RLI-1」などを展示

アコースティック・リバイブはほかにも多数のアクセサリーを展示していた

クリプトンは電源ボックス「PB-HR1000」、H Rシルキー電源ケーブル「PC-HR1000/2000」、ボード「AB-HR3/5」などをメインに、同社アクセサリー群を展示。中でもAB-HR3/5については、ノートPCを置くことで高音質化が図れることを強調していた。

電源ボックス「PB-HR1000」

ボード「AB-HR3/5」

奥津電工は空気で絶縁するという独自発想のケーブル、AirCableシリーズの主要ラインナップを展示。同社のフラグシップモデルである「AirCable Extreme」は完実電気のデモでも使用されていた。

AIR CABLEの「AIR4-UV2/1.5」

完実電気の試聴コーナー

その他の出展内容についてはフォトレポート形式でお伝えする。

Cambridge Audio、Azurのコンポーネント

KOJOの「Aray MKII」


参考出展されていたKOJOの「KATANA25」

同じくKOJOのトランスユニット「Transfer Unit」


Oliveの「6HD」

クリプトンの電源ケーブル「PC-HR1000/2000」


Sonus Fableの「Toy Wood」

USB/デジタル入力専用のプリメインアンプORB「JADE-Quartet」


ORBの各種電源タップ

TALA LABSのケーブル類も展示


YBAのプリメインアンプやCDプレーヤーなども展示されていた

台湾KING REXのUSB-DACやヘッドホンアンプも登場


PRO-JECT初のヘッドホンも。ナスペックの展示説明員によれば、日本での発売は今後反響をみながら検討していきたいという



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