デュアルモノ構成を採用

ティアック、DSD 5.6MHz/PCM 384kHz両対応の小型単体DAC「UD-501」

公開日 2012/10/18 14:54 ファイル・ウェブ編集部
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ティアック(株)は、“Reference 501”シリーズの新モデルとして、単体D/Aコンバーター「UD-501」を11月下旬に発売する。価格は115,500円(税込)。

「UD-501」(ブラック)

DSDネイティブ再生に加え、最高384kHzのPCM音声にも対応したD/Aコンバーター。外形寸法が290W×81.2H×244DmmとA4サイズで、フロントパネルやトップ、サイドパネルにアルミを使用し、業務用機器を彷彿とさせるデザインを実現していることも特長だ。ボディカラーはブラックとシルバーの2色を用意している。

デジタル入力はUSB 2.0入力×1、同軸デジタル×2、光デジタル入力×2と豊富に揃える。ライン出力はRCAまたはXLRのどちらかを選択可能だ。ヘッドホン端子も前面に装備している。

背面端子部

USB端子からのDSD再生は、PCM変換を行わず、ダイレクトにDSDをアナログ変換するネイティブ再生に対応した。Windowsの場合、ASIO 2.1またはDoP(DSD over PCM)方式で再生が行え、さらに2.8MHzのDSDファイルだけでなく、5.6MHzのDSDファイル再生にも対応している。なお、Macは標準ドライバーによるDoP方式のみの対応となる。

PCMについては、USB入力の場合、最高で384kHz/32ビットの入力にまで対応。もちろんアシンクロナス(非同期モード)を採用しており、ジッターノイズを低減している。なお同軸デジタル入力は192kHz/24ビットまで、光デジタル入力は96kHz/24ビットまでの対応となる。

最高で384kHz/32ビットのPCM音声に対応

PCMの再生時には、前信号を192kHzにアップコンバートすることが可能。この機能はON/OFFが設定できる。

さらにPCMファイルの再生時にはSHARP/SLOW/OFFの3段階でデジタルフィルターの設定が行える。またDSDファイル再生時にはカットオフ周波数を4段階(FIR1~FIR4)で設定できる。なお設定では、S/PDIF入力時にUSB回路電源を遮断したり、ヘッドホン使用時にライン出力回路を閉じるといったことも行える。

内部は、DACやアナログ部のオペアンプを含むすべてのアナログオーディオ回路について、モノラル回路を2系統搭載するデュアルモノラル構成を採用した。DACにはバーブラウンのPCM1795を左右各チャンネルに1基ずつ配置。またオペアンプもMUSES8920を左右各チャンネルに2基ずつ配置した。RCAのライン出力はオペアンプ出力2基パラレル接続にし、ドライブ能力を高めた。これにより、さらにリニアなアナログ出力信号を得ることが可能になった。

デュアルモノラル構成を採用。バーブラウンのPCM1795やMUSES8920もパラレルで搭載

天板を空けたところ

電源部も豪華な仕様で、トロイダルコアトランスを2基搭載したデュアルモノ構成とした。ただし最大消費電力は13Wに抑えた低消費電力設計でエコにも配慮。30分間の無操作状態が続いた場合、待機状態に自動で移行するオートパワーセーブ機能も備えている。

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