カノアー・オーディオの真空管プリメインなども

<TIAS>今井商事、バーソン・オーディオのヘッドホンアンプ搭載プリアンプ「Soloist」をデモ

公開日 2012/11/02 15:42 ファイル・ウェブ編集部
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11月2日より東京・有楽町の国際フォーラムで開幕した2012 東京インターナショナルオーディオショウ」にて、今井商事は同社が取り扱うブランドの新製品を一挙に出展している。

11月21日の発売を予定しているバーソン・オーディオのヘッドホンアンプ搭載プリアンプ「Soloist」は、搭載するプリアンプ出力とヘッドホン出力の両方で同等の高音質を目指した製品。ブース内では実際にヘッドホンで試聴が行える。価格は110,250円(税込)。

Soloist

Soloistの背面端子部

機能的には、従来モデルのDAC内蔵ヘッドホン・プリアンプ「HA 160D」からDACを省略したモデルとなるが、HA 160でRコアトランスを採用していたトランス部に、Soloistではトロイダルトランスを採用するなど、搭載する内部パーツにも変更を加えている。

ブース内では従来モデル「HA 160D」の内部も公開している

HA 160Dの抵抗切替式アッテネーター

開発にあたっては、より少ない高品位パーツで一枚の基板上に回路をディスクリートに組み込むことにより、高解像度でダイナミックレンジの広い音を目指したという。アッテネーターはHA 160Dと同じく抵抗切替式で、ボリューム調整の前にアンプのゲインを三段階に切り換えるシステムを採用することで、ポジションを24ステップに抑えながら、実際にはその3倍のポジションを搭載している。これにより、アッテネーター自体の大型化や価格を抑えた。

入力系統はRCA×3。出力系統は上述の通りプリ出力としてRCA×1と、ヘッドホン×1を備えており、ゲイン調整はプリが7.7dB/13.7dB/18.2dB、ヘッドホンが0.18W/0.7W/2Wに対応する。

周波数特性は0Hz〜50kHz(±1dB)で、SN比は96dB以上、全高調波歪率は0.03%未満(30Ω/1W)となる。チャンネルセパレーションは73dB以上(10kHz)。本体サイズは180W×80H×255Dmmで、質量は4.5kg。

また、11月1日に発売開始したばかりとなる、カノアー・オーディオの真空管プリメインアンプ「TP134」も出展している。価格は472,500円(税込)。

TP134

TP134を上から見たところ

こちらは従来モデルTP101を全面改良した製品。使用真空管は12AT7×4とEL34×4で、EL34をプッシュプルで使用。片chあたり35Wの出力を確保しており、出力10W以下ではA級で動作する。UL接続としている。ボリュームには本機のために新開発したという、抵抗の組み合わせをリレー回路で切り替える電子式アッテネーターを採用している。

周波数特性は20Hz〜20kHzで、入力感度は400mV/35W/1kHz、入力インピーダンスは30kΩとなる。全高調波歪率は0.015%未満。SN比は93dB以上。

本体サイズは435W×170H×390Dmmで、質量は22kg。入出力端子はRCA入力×5、RCAプリアウト×1、スピーカー出力×1(4Ω/8Ω選択式)を備えている。

また、国内では12月1日の発売を予定しているAUDIONETのプリメインアンプ「SAM-G2(関連ニュース)」も出展。

SAM-G2

電源部には700VAのトロイダルトランスと合計96.000μFのメインキャパシタを採用しているほか、テフロンでアイソレートされたWBT製のRCAコネクターやNeutrik製のXLRコネクター、ハンドセレクトされたキャパシタなど、ハイクオリティパーツを搭載するモデルとなる。

そのほかにもブース内には、国内での取り扱いが復活した“VITAVOX”の15インチコーンドライバー「AK 151」や、「S2」などのユニット製品も展示。このVITAVOXブランドの製品は、今井商事で完全オーダー製で販売を行っている。

「AK 151(左)」と「S2(右)」

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