オンキヨー、仏Cabasseのスピーカーシステムを取り扱い開始

オンキヨーは、フランスのスピーカーブランドCabasse（キャバス）社の製品の取り扱いを開始、6月上旬より下記のスピーカーシステムを順次発売する。

＜LIFESTYLEシリーズ＞
・「IO2」　￥100,000/1台（税抜）　6月上旬発売
・「EOLE3　」￥40,000/1台（税抜）　6月上旬発売
・「ALCYONE2」　￥23,000/1台（税抜）　6月上旬発売

＜TRADITIONシリーズ＞
・「MINORCA」　￥180,000/ペア（税抜）　6月上旬発売

Cabasseブランドは、250年以上前にバイオリンやチェロなどの弦楽器メーカーとしてその歴史をスタートさせ、当時製造された楽器の多くは今でもオーケストラでの演奏に使用されているとのこと。現在のCabasse社は1950年にジョージ・キャバス氏によっては設立され、以来、一貫してスピーカー製造を行ってきた。特にフランス国内では、業務用として映画館やレコーディングスタジオ、ラジオ局などにもCabasseのスピーカーは導入されているという。

Cabasseブランドの特徴といえるのが、同軸ドライバー。そして同軸ドライバーを支える基幹技術ともいえるのが、最適な音場コントロールを求めて開発されたSCS（Spatial Coherent Source）システムとなる。一般的な家庭内環境において音場は20〜30%の直接音と70〜80%の反射音から構成されているとのこと。Cabasseは、この2種類の音のバランス調整が不可欠だと考えているという。SCSシステムは、直接音と反射音の特性をそれぞれコントロールすることで、従来に比べて広いスイートスポットを確保することが可能になった。

今回日本に投入されるモデルのうち、LIFESTYLEシリーズはスタンドを一体化させて設定性の高さも備えたモデルをラインナップ。上位モデルの「IO2」と「EOLE3」は、上述の同軸ドライバーを搭載している。

LIFESTYLEシリーズ最上位の「IO2」は2ウェイ同軸ドライバーを搭載したスピーカーシステム。スピーカーユニットは27mmドームトゥイーターと130mmデュオセル同軸ドライバーを搭載。能率は93dB、クロスオーバー周波数2.7kHz、周波数特性は150〜22,000Hz、インピーダンスは8Ωとなる。筐体の最大径は160mm、質量は1.8kgとなる。カラーはホワイトとブラックを用意している。

「EOLE3」も2ウェイ同軸ドライバーを搭載。スピーカーユニットは29mmソフトドームトゥイーターと100mmデュオセル同軸ドライバーを搭載。能率は90dB、クロスオーバー周波数4kHz、周波数特性は150〜22,000Hz、インピーダンスは8Ωとなる。筐体の最大径は130mm、質量は1.3kgとなる。カラーはホワイトとブラックを用意する。

「ALCYONE2」はフルレンジドライバー1基を搭載したコンパクトなスピーカーシステム。スピーカーユニットは、ワイドバンドセルロースミッドレンジドライバーを搭載。能率は87dB、周波数特性は160〜20,000Hz、インピーダンスは8Ωとなる。筐体の最大径は100mm、質量は0.75kgとなる。本機もカラーはホワイトとブラックを用意する。

「EOLE3」と「ALCYONE2」については専用スピーカースタンドを用意。「EOLE3」の専用スタンド「EOLE3 ST」は47,000円/ペア（税込）。「ALCYONE2」の専用スタンド「ALCYONE2 ST」は45,000円/ペア（税込）。

また、カスタムインストール向けの製品およびアクセサリーもラインナップ。IO2を埋め込み型シーリングスピーカーとした「IO2 IC」（￥115,000/1台/税抜・6月上旬発売）、EOLE3インシーリングアダプター「EOLE3 ICAD」（￥25,000/ペア/税抜・6月上旬発売）、ALCYONE2インシーリングアダプター「ALCYONE2 ICAD」（￥24,000/ペア/税抜・7月下旬発売）を用意する。

TRADITIONシリーズは、3ウェイ構成のブックシェルフスピーカー。スピーカーユニットは、トゥイーター、BC10同軸ミッドレンジ、170mmウーファーで構成。能率は89dB、クロスオーバー周波数900Hz、3.2kHz、周波数特性は69〜23kHz、インピーダンスは8Ωとなる。外形寸法は230W×400H×280Dmm、質量は8.5kgとなる。カラーはブラックを用意する。