スタイリッシュな外観を持つ新シリーズ

【独HighEnd】ワディア、Series 3が登場 -「321」をはじめ新製品群に注目が集まる

公開日 2014/05/21 10:51 季刊ネットオーディオ編集部 浅田陽介
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5月15日〜19日まで、ドイツ・ミュンヘンにて開催され、大盛況の内に幕を閉じたMunich High End 2014。ファインサウンドのブースではWadia(ワディア)の最新シリーズ「Series3」が発表され、大きな話題を呼んでいた。

■321 decording computer

「321 decording computer」は、Series3のUSB入力を装備したD/Aコンバーター。昨今の同社らしい、薄型のアルミ筐体とガラスによるトップパネルを装備したスタイリッシュな外観を採用したモデルだ。

ワディアの最新USB内蔵DAコンバーターとなる「321 decording computer」

最大192kHz/24bitに対応したUSB(Bタイプ)、各2系統用意されたRCA同軸と光TOSによるデジタル出力を装備し、出力はボリューム可変に対応したRCA、XLRを各1系統装備。つまり、デジタルプリとしての機能を備えた製品となる。

開発のポイントは、デジタルオーディオにまつわるジッターノイズをはじめとするノイズの抑制に徹底的にこだわった点とのこと。アナログ出力を可変とした点も、信号経路をできる限り短くすることで、理想的な信号伝送を行うという考え方に基づいたとのことだ。

なお、USB入力は前述の通り、「世界的にみて最もポピュラーである」PCMフォーマットに特化。また、内部で192kHz/32bitにアップコンバートする手法を採用している。

このほか、光デジタル、同軸デジタルのS/PDIFフォーマットはいずれも192kHz/24bitへアップコンバートされる使用となっている。

■300 power amplifier、150 power amplifier

会場で大きな注目を集めていたのが、321とのペアを想定しパワーアンプ「300 power amplifier」と「150 power amplifier」だ。

Series3のモノラルパワーアンプ「300 power amplifier」

こちらはステレオパワーアンプとなる「150 power amplifier」

300 power amplifierは300W/8Ωを出力するモノラルパワーアンプ、150 power amplifierは150W/8Ωを出力するステレオパワーアンプとなる。入力端子はRCAとXLRを各一系統装備するほか、Wadia Linkと呼ばれる独自接続規格、USB(Bタイプ)を1系統装備する。いずれも電源部にはスイッチング電源を採用している。

「150 power amplifier」のリア。基本的にはシンプルな入出力を持つアンプだが、特徴としてUSB(Aタイプ)端子によるWADIA LINKを装備する

■330 media server

ワディアはメディアサーバー「330 media server」も参考展示していた。詳細はまだ公開されてはいないが、デジタル関係の端子はLAN×1のほか、外部ストレージ用のUSB2.0とUSB3.0をいずれも2系統ずつ装備。また、eSATAやHDMI、DVI端子も装備するなど、さまざまなデジタルメディアのハブのような機能を持つ製品となりそうだ。

「300 media server」(写真下)と「321 decording computer」(写真上)

「300 media server」(写真下)のリアパネルと「321 decording computer」(写真上)のリアパネル

出力は同軸/光によるデジタル出力各1系統と、RCA、XLRによるアナログ出力を各1系統ずつ装備する。

なお、321を除く製品は2014年中の発売を目指し開発を進めているという。

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