テーマごとに13のオーディオシステムを用意
“マニア禁制”のオーディオイベント「my-musicstyle vol.9」潜入レポート
オーディオを気軽に体験できる、音楽ファン向けのオーディオイベント「my musicstyle vol.9」が8月24日(日)、ヤマハ銀座スタジオで開催された。
9回目を迎える本イベントは、「ちょっとだけ音質に関心を抱き始めたリスナー」にオーディオの魅力を知ってもらうことを趣旨としている。堂々と「マニア禁制」を掲げている点も、オーディオ試聴イベントとしてはとてもユニークだ。
会場にはプレーヤー+アンプ+スピーカーという構成の13のオーディオシステムが用意されていた。通常のオーディオイベントとは異なり、各システムはブランドやメーカー、取り扱う輸入商社に縛られることなく組み合わされている。さらに、12のシステムそれぞれは「<Stage>部屋を覆い尽くすように広がり、降り注ぐ」「<High Speed>身体を突き抜けるような疾走感の高分解サウンド」「<Standard>基準という名の安心感・安定感、そして普遍的」などのテーマを掲げて、それをベースに構築されている。オーディオに詳しくないユーザーも、このキャッチコピーを手がかりにしながら試聴するシステムを選べるというわけだ。
各システムは、ヤマハ銀座 地下二階のかなり広いスタジオの四方に設置されている。来場者は整理券順に好きなシステムを指名、持ち込んだCDやiPodなどをシステムにつないで、1曲だけ、そのシステムのサウンドを楽しめるという仕組みで、その間は他のシステムは再生を止める。よって、希望のオーディオシステムのサウンドだけを楽しむことができるのだ。入場料はもちろん無料である。
用意されたシステムの一部を紹介しよう。前述の<Powerful>と銘打たれたシステムは、CDプレーヤーがONIX「CD-15A」、プリメインアンプがYAMAHA「A-S2100」、スピーカーシステムがATC「SCM11」という組み合わせ。<Elegant>システムの構成は、CDプレーヤーがAudiolab「8200CD」、プリメインアンプがBLADELIUS「TYR Mk-II」、スピーカーシステムがPIEGA「TMicro 5」だ。
その他にも、TRIODEの真空管アンプを使った<softly>、ソニーの「HAP-Z1ES」をプレーヤーに据えた<Highspeed>など、バラエティに富んだシステムがそろっていた。記者の率直な印象としては、「初心者向けオーディオイベント」としてはちょっとマニアックというか、ビギナーにとっては高価な機器が多めかなという印象も受けた。だが、このイベントに来るような方々は、音楽に関しては相当マニアのはず。オーディオの“底なし”の魅力を知ってもらうには、むしろ、これくらいのシステムがよいのかもしれない。
来場者が持ち込むディスクも様々だという。オーディオイベントでデスメタルが鳴り響くシーンが見られるのも、同イベントならではだろう。それにしても、自分のお気に入りの音楽をこうしたオーディオシステムで集中して聴ける機会というのは、オーディオ初心者にとって貴重なはず。オーディオ専門店や、オーディオイベントにハードルの高さを感じ、興味があってもなかなか入れなかったというような人も、こうしたスタイルであれば、気兼ねなく良い音を体験できそうだ。
テーマ立てされた13のシステムの他にも試聴コーナーが用意されていた。ホールの中央に設けられた「PCオーディオコーナー」では、各社のUSB-DACやヘッドホンアンプ、ヘッドホンが多数展示され、それぞれを自由に試聴することができた。新製品から定番モデルまで幅広い製品が揃っていたが、こちらもやはりブランドや代理店の垣根を越えたシステムとなっていた。
会場入口には「ヘッドホンコーナー」が設置され、最新製品を含めた様々なヘッドホンを試聴することができた。さらに会場奥には、アナログレコードの試聴を楽しめるスペースも用意。また、diskunionによる出張ディスク販売も行われていた。
同イベントの実行委員である黒江氏は「釣りが好きな人が釣り竿に凝ったり、サッカー好きの人がスパイクを選んだりするような気軽さで、音楽が好きな人がオーディオを選んでいいはず」とコメント。これには記者も共感を覚えた。次回開催にも期待したい。
9回目を迎える本イベントは、「ちょっとだけ音質に関心を抱き始めたリスナー」にオーディオの魅力を知ってもらうことを趣旨としている。堂々と「マニア禁制」を掲げている点も、オーディオ試聴イベントとしてはとてもユニークだ。
会場にはプレーヤー+アンプ+スピーカーという構成の13のオーディオシステムが用意されていた。通常のオーディオイベントとは異なり、各システムはブランドやメーカー、取り扱う輸入商社に縛られることなく組み合わされている。さらに、12のシステムそれぞれは「<Stage>部屋を覆い尽くすように広がり、降り注ぐ」「<High Speed>身体を突き抜けるような疾走感の高分解サウンド」「<Standard>基準という名の安心感・安定感、そして普遍的」などのテーマを掲げて、それをベースに構築されている。オーディオに詳しくないユーザーも、このキャッチコピーを手がかりにしながら試聴するシステムを選べるというわけだ。
各システムは、ヤマハ銀座 地下二階のかなり広いスタジオの四方に設置されている。来場者は整理券順に好きなシステムを指名、持ち込んだCDやiPodなどをシステムにつないで、1曲だけ、そのシステムのサウンドを楽しめるという仕組みで、その間は他のシステムは再生を止める。よって、希望のオーディオシステムのサウンドだけを楽しむことができるのだ。入場料はもちろん無料である。
用意されたシステムの一部を紹介しよう。前述の<Powerful>と銘打たれたシステムは、CDプレーヤーがONIX「CD-15A」、プリメインアンプがYAMAHA「A-S2100」、スピーカーシステムがATC「SCM11」という組み合わせ。<Elegant>システムの構成は、CDプレーヤーがAudiolab「8200CD」、プリメインアンプがBLADELIUS「TYR Mk-II」、スピーカーシステムがPIEGA「TMicro 5」だ。
その他にも、TRIODEの真空管アンプを使った<softly>、ソニーの「HAP-Z1ES」をプレーヤーに据えた<Highspeed>など、バラエティに富んだシステムがそろっていた。記者の率直な印象としては、「初心者向けオーディオイベント」としてはちょっとマニアックというか、ビギナーにとっては高価な機器が多めかなという印象も受けた。だが、このイベントに来るような方々は、音楽に関しては相当マニアのはず。オーディオの“底なし”の魅力を知ってもらうには、むしろ、これくらいのシステムがよいのかもしれない。
来場者が持ち込むディスクも様々だという。オーディオイベントでデスメタルが鳴り響くシーンが見られるのも、同イベントならではだろう。それにしても、自分のお気に入りの音楽をこうしたオーディオシステムで集中して聴ける機会というのは、オーディオ初心者にとって貴重なはず。オーディオ専門店や、オーディオイベントにハードルの高さを感じ、興味があってもなかなか入れなかったというような人も、こうしたスタイルであれば、気兼ねなく良い音を体験できそうだ。
テーマ立てされた13のシステムの他にも試聴コーナーが用意されていた。ホールの中央に設けられた「PCオーディオコーナー」では、各社のUSB-DACやヘッドホンアンプ、ヘッドホンが多数展示され、それぞれを自由に試聴することができた。新製品から定番モデルまで幅広い製品が揃っていたが、こちらもやはりブランドや代理店の垣根を越えたシステムとなっていた。
会場入口には「ヘッドホンコーナー」が設置され、最新製品を含めた様々なヘッドホンを試聴することができた。さらに会場奥には、アナログレコードの試聴を楽しめるスペースも用意。また、diskunionによる出張ディスク販売も行われていた。
同イベントの実行委員である黒江氏は「釣りが好きな人が釣り竿に凝ったり、サッカー好きの人がスパイクを選んだりするような気軽さで、音楽が好きな人がオーディオを選んでいいはず」とコメント。これには記者も共感を覚えた。次回開催にも期待したい。
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