審査委員長2氏がコメント
「オーディオ銘機賞2015」審査会スタート! − 多数の有力モデルから真の「銘機」を選出
小社『季刊・オーディオアクセサリー』誌主催"オーディオ銘機賞2015"の審査会が、本日10月10日(金)に開催される。
「オーディオ銘機賞」は、オーディオ文化の向上とマーケットの活性化を目指し、1978年に創設された。毎年生み出される膨大な数にのぼるピュアオーディオコンポーネント群の中から、卓抜した性能・革新の内容を持ち、しかもオーディオマインドにあふれ、今後のロングセラーおよびベストセラーが予想される、真の意味での「銘機」を選出するものとして、数多くあるオーディオアワードのなかで業界のスタンダードアワードとして幅広く認知されており、受賞モデルが必ず人気ヒットモデルとなるという実績を得て、ユーザーはもちろん、オーディオに関わる多くの方から大きな注目を集めている。
また、審査にあたっては公正を期すため、技術的見識の深い「オーディオ評論家の審査委員」と、マーケットでの商品性に詳しい「流通側の審査委員」から構成していることが、本賞の大きな特徴となっている。審査会では膨大なノミネート機種の中から、三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、および「特別賞」、ジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。
選考会に先立ち2名の審査委員長に、今年の全体的な傾向をうかがった。
評論家側・審査委員長 藤岡 誠氏
今年4月の消費税増税による駆け込み需要はオーディオ業界でも起こっており、特にアキュフェーズ、エソテリック、ラックスマンなどの高級機でその傾向が激しかったと聞いています。そうすると危惧されるのはその反動ですが、商社やメーカー、販売店等によると、思ったより激しい落ち込みはなかったようです。しかし、来年10月にはまた増税があります。今回の経験を十二分に活かし、来年10月を迎えるための戦略を練る必要があるでしょう。
また、昨今の円安も懸念される点のひとつです。市場の変動が非常に激しくなると、メーカーや販売店も、消費者も疲弊してしまう。今回のオーディオ銘機賞では、ラインナップ自体も興味深かったですが、こういった経済的な展開も注目していたポイントです。
流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
今年も様々な製品が登場しましたが、デジタル系ではやはり“ハイレゾ”関連の製品が印象的です。価格帯もエントリーからハイエンドまで幅広く出てきましたし、質も高くなってきました。この傾向は今後も続くでしょうし、ますます面白くなっていくのではと思います。
一方、見逃せない製品として「CDプレーヤー」が挙げられます。数自体はそこまで多くありませんが、どれも完成度が非常に高く、粒ぞろいのものばかりなのです。ハイレゾももちろんですが、CD/SACDといった従来のメディア再生も改めて見直す必要があるのではないでしょうか。
また、「アナログ」の復活も注目です。やはり商品的にも充実してきていて、プレーヤーやカートリッジ、アナログアクセサリーなど様々なジャンルで質の高い製品が登場してきています。新しいアナログプレーヤーで聴くと、今までのレコードが全く違うものに聞こえる…という経験を、私自身も体感しました。
こういった流れがあるなか、オーディオ愛好家の人口が減ってきてしまっているのは勿体ないことだと思います。良いものをより多くの方々に知っていただき、聴いていただけるよう、銘機賞や販売店店頭などで訴求していくという我々の役割が重要だと思います。ぜひ銘機賞の結果にご注目ください。
なお「オーディオ銘機賞2015」の各賞受賞結果は、11月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 155号』に掲載される。またファイル・ウェブでも、オーディオ銘機賞特設サイトにて、順次結果をお知らせしていく。
「オーディオ銘機賞」は、オーディオ文化の向上とマーケットの活性化を目指し、1978年に創設された。毎年生み出される膨大な数にのぼるピュアオーディオコンポーネント群の中から、卓抜した性能・革新の内容を持ち、しかもオーディオマインドにあふれ、今後のロングセラーおよびベストセラーが予想される、真の意味での「銘機」を選出するものとして、数多くあるオーディオアワードのなかで業界のスタンダードアワードとして幅広く認知されており、受賞モデルが必ず人気ヒットモデルとなるという実績を得て、ユーザーはもちろん、オーディオに関わる多くの方から大きな注目を集めている。
また、審査にあたっては公正を期すため、技術的見識の深い「オーディオ評論家の審査委員」と、マーケットでの商品性に詳しい「流通側の審査委員」から構成していることが、本賞の大きな特徴となっている。審査会では膨大なノミネート機種の中から、三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、および「特別賞」、ジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。
選考会に先立ち2名の審査委員長に、今年の全体的な傾向をうかがった。
評論家側・審査委員長 藤岡 誠氏
今年4月の消費税増税による駆け込み需要はオーディオ業界でも起こっており、特にアキュフェーズ、エソテリック、ラックスマンなどの高級機でその傾向が激しかったと聞いています。そうすると危惧されるのはその反動ですが、商社やメーカー、販売店等によると、思ったより激しい落ち込みはなかったようです。しかし、来年10月にはまた増税があります。今回の経験を十二分に活かし、来年10月を迎えるための戦略を練る必要があるでしょう。
また、昨今の円安も懸念される点のひとつです。市場の変動が非常に激しくなると、メーカーや販売店も、消費者も疲弊してしまう。今回のオーディオ銘機賞では、ラインナップ自体も興味深かったですが、こういった経済的な展開も注目していたポイントです。
流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
今年も様々な製品が登場しましたが、デジタル系ではやはり“ハイレゾ”関連の製品が印象的です。価格帯もエントリーからハイエンドまで幅広く出てきましたし、質も高くなってきました。この傾向は今後も続くでしょうし、ますます面白くなっていくのではと思います。
一方、見逃せない製品として「CDプレーヤー」が挙げられます。数自体はそこまで多くありませんが、どれも完成度が非常に高く、粒ぞろいのものばかりなのです。ハイレゾももちろんですが、CD/SACDといった従来のメディア再生も改めて見直す必要があるのではないでしょうか。
また、「アナログ」の復活も注目です。やはり商品的にも充実してきていて、プレーヤーやカートリッジ、アナログアクセサリーなど様々なジャンルで質の高い製品が登場してきています。新しいアナログプレーヤーで聴くと、今までのレコードが全く違うものに聞こえる…という経験を、私自身も体感しました。
こういった流れがあるなか、オーディオ愛好家の人口が減ってきてしまっているのは勿体ないことだと思います。良いものをより多くの方々に知っていただき、聴いていただけるよう、銘機賞や販売店店頭などで訴求していくという我々の役割が重要だと思います。ぜひ銘機賞の結果にご注目ください。
なお「オーディオ銘機賞2015」の各賞受賞結果は、11月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 155号』に掲載される。またファイル・ウェブでも、オーディオ銘機賞特設サイトにて、順次結果をお知らせしていく。
関連リンク