最高峰のデジタル技術を存分に投入
【独HIGH END】dCS、Vivaldiシステムの遺伝子を受け継いた新シリーズ「Rossini」発表
現地時間の2015年5月14日(木)より開幕した「Munich HIGH END 2015」。同ショウを回っていると目につくのはアナログ関連機器の出展の多さ、そして今年はネットワークオーディオに関連する製品が多く見られるようになった。
今年はさまざまなブースでネットワークプレーヤー機能を実装した製品を多く目にすることができたが、イギリスのハイエンドブランド、dCSのブースで発表された新モデル「Rossini(ロッシーニ)」は、とりわけ大きな注目を集める製品となっている。
Rossiniは、世界的にみても最高級グレードに位置するマニア垂涎のデジタルオーディオシステム、「Vivaldi」のエッセンスをふんだんに投入したシステム。ラインアップには、LAN入力、USB-DAC等の機能をひとつにまとめあげた「Rossini DAC」と、これにCDドライブを搭載した「Rossini Player」の2モデルが名を連ねている。
Rossiniの最大の注目点は、世界最高精度のDAコンバーターとして極めて高い評価を受ける5bitリングDACモジュールの最新世代をVivaldiと同様に搭載している点。これまでdCSでは、最大で192kHz/24bit PCM、2.8MHz DSDまでの対応としてきたが、Rossiniから384kHz、352.8kHzのPCMとなるDXDフォーマットや、5.6MHz DSDまでのサンプルレートに対応した。
いたずらにサンプル・レートを拡張せず、現実的なフォーマットであることを前提としてその変換精度を高めてきた観のあるdCSだが、同社がさらなるハイサンプリング対応を実装した背景には、世界的にみてもDXDや5.6MHz DSDが現実的なオーディオフォーマットとしてその頭角を表してきていることを意味すると言っても過言ではなさそうだ。なお、このサンプルレートの拡大は、現在Vivaldiシステムにもアップグレードで対応すべく開発が進められている。
また、Rossiniはネットワークプレーヤーとしての機能も実装。メインポートの他にLOOPと名付けられた2つのLANポートを備えていることも特徴で、これはハブとしての機能を持つ端子であり、ユーザーのルーターやハブに端子が不足する場合、これらの端子の活用でその問題を解決することができるもの。さらにネットワーク再生時には、背面に設けられたUSB A端子へフラッシュメモリ等を接続することで、その内部の音源も簡単に再生できるようになっている。
CDドライブを搭載したRossini Playerは、今回、SACDの再生には対応せずCD専用機としての完成度を追求。その理由は世界的に見てSACDドライブメカが入手しにくくなったことが関係しているようだ。もちろん、クオリティさえ気にしなければSACDへの対応を果たすことは簡単だったが、同社ではあくまで再生のクオリティを重視。そのかわり、dCSの旧タイプのSACDプレーヤーをRossiniとデュアルAES接続することで、SACDに収録されたDSDデータもDA変換することができる仕様となっていることは注目すべきポイントだ。
なお、Rossiniはいずれも本国にて今年夏頃の発売を目指し、現在開発が進められているとのこと。日本での発売価格もまだ未定だが、グレードとしてはVivaldiに次ぐシステムとなるとのことだ。VivaldiシステムでdCSが実現したデジタル再生の境地は、着実にその裾野を広げつつある。
今年はさまざまなブースでネットワークプレーヤー機能を実装した製品を多く目にすることができたが、イギリスのハイエンドブランド、dCSのブースで発表された新モデル「Rossini(ロッシーニ)」は、とりわけ大きな注目を集める製品となっている。
Rossiniは、世界的にみても最高級グレードに位置するマニア垂涎のデジタルオーディオシステム、「Vivaldi」のエッセンスをふんだんに投入したシステム。ラインアップには、LAN入力、USB-DAC等の機能をひとつにまとめあげた「Rossini DAC」と、これにCDドライブを搭載した「Rossini Player」の2モデルが名を連ねている。
Rossiniの最大の注目点は、世界最高精度のDAコンバーターとして極めて高い評価を受ける5bitリングDACモジュールの最新世代をVivaldiと同様に搭載している点。これまでdCSでは、最大で192kHz/24bit PCM、2.8MHz DSDまでの対応としてきたが、Rossiniから384kHz、352.8kHzのPCMとなるDXDフォーマットや、5.6MHz DSDまでのサンプルレートに対応した。
いたずらにサンプル・レートを拡張せず、現実的なフォーマットであることを前提としてその変換精度を高めてきた観のあるdCSだが、同社がさらなるハイサンプリング対応を実装した背景には、世界的にみてもDXDや5.6MHz DSDが現実的なオーディオフォーマットとしてその頭角を表してきていることを意味すると言っても過言ではなさそうだ。なお、このサンプルレートの拡大は、現在Vivaldiシステムにもアップグレードで対応すべく開発が進められている。
また、Rossiniはネットワークプレーヤーとしての機能も実装。メインポートの他にLOOPと名付けられた2つのLANポートを備えていることも特徴で、これはハブとしての機能を持つ端子であり、ユーザーのルーターやハブに端子が不足する場合、これらの端子の活用でその問題を解決することができるもの。さらにネットワーク再生時には、背面に設けられたUSB A端子へフラッシュメモリ等を接続することで、その内部の音源も簡単に再生できるようになっている。
CDドライブを搭載したRossini Playerは、今回、SACDの再生には対応せずCD専用機としての完成度を追求。その理由は世界的に見てSACDドライブメカが入手しにくくなったことが関係しているようだ。もちろん、クオリティさえ気にしなければSACDへの対応を果たすことは簡単だったが、同社ではあくまで再生のクオリティを重視。そのかわり、dCSの旧タイプのSACDプレーヤーをRossiniとデュアルAES接続することで、SACDに収録されたDSDデータもDA変換することができる仕様となっていることは注目すべきポイントだ。
なお、Rossiniはいずれも本国にて今年夏頃の発売を目指し、現在開発が進められているとのこと。日本での発売価格もまだ未定だが、グレードとしてはVivaldiに次ぐシステムとなるとのことだ。VivaldiシステムでdCSが実現したデジタル再生の境地は、着実にその裾野を広げつつある。
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