2種類のサブファームウェアも

iFI-AudioのDSD対応DAC向け新ファーム「ジェラート」配布開始

公開日 2016/02/29 16:42 編集部:杉浦 みな子
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トップウイングは、同社が取り扱うiFI-AudioのDSD対応DAC製品向けのファームウェア5.1「ジェラート」を配布開始した。対応する製品は、「nano iDSD」「micro iDSD」「micro iDAC2」「Retro Stereo50」。

ファームウェア5.1「ジェラート」

基本の新機能として、まず刷新したXMOS“ディープ・コア・プロセス”ソフトウェアによってSPDIFの様々な動作に対応した(以前はXMOSはUSBセクションの修正を行っていた)。また、DSD256をDoP出力する際に、サンプリングレート48kHzによるアップコンバージョンでのDSD256出力が可能となった。そのほか、DoPの標準仕様にまつわる問題を解決し、トラックを切り替える時に発生する“クリック音”や、ネイティブDSDとの音の違い、その他の小さなバグなどが修正された。

さらに前バージョン5.0と同様に、製品にあわせて2種類のサブバージョン・ファームウェアを用意している。詳細は以下の通り。

▼nano iDSD/micro iDAC2用のバージョン「5.1A」

DSD256のDoP出力が可能になるバージョン。nano iDSDとmicro iDAC2は、DACレベルでは768kHzをデコードできないが、USBインターフェース・レベルで768kHzのPCMを受けるようにプログラムすることができるため、DSD256のDoP出力が可能になる。

なお、nano iDSDとmicro iDAC2で本ファームを使用する際は、PCMのオーディオ設定を手動で正しく変更しないと、オーディオ出力が全くできなくなるとのこと。PCMファイルの再生時にはサンプリングレートを384kHz以上に設定してはいけないとのことで、DSD256をDoP再生するときだけ768kHzに設定する必要がある。

DSDネイティブ再生を行う場合は本ファームウェアを使う必要はない。もし使った場合は、DSDファイルがまったく再生されなくなるという。同社ではバージョン5.1Aは、nano iDSDとmicro iDAC2以外では使用しないよう呼びかけている。

▼micro iDSD用のバージョン「5.1B」

スマートフォンと接続した場合にスリープモードを無効にできるバージョン。micro iDSDはPC接続した際などスリープモード時に充電を始めるが、スマートフォンに接続された場合もPCに接続されていると認識するため、スマートフォンから充電しようとしてしまう。

本ファームウェアでは、micro iDSD内でこのスリープモードを無効にできる。これにより、無駄にスマートフォンの電池を消耗させることがなくなる。同社ではこちらのバージョン5.1Bについても、micro iDSD以外の製品では使用しないように呼びかけている。

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