レコード再生のかつての名門、健在

GLANZ、トーンアームのエントリーモデル「MH-10B」

公開日 2016/04/05 17:28 analog編集部
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旧(株)ミタチ音響製作所が作っていた、GLANZ(グランツ)ブランドのアナログレコード関連製品。そのトーンアームは現在、静岡県沼津市にあるハマダ電気が取り扱っている。ハマダ電気は、ミタチ音響製作所でエンジニアを担当していた浜田政孝氏による会社で、GLANZブランドを引き継いで2008年から製品開発を行っている。

製品のラインアップについては単品のトーンアームおよびヘッドシェルが取り揃えられ、同社によれば100万円の売価でも赤字だという超高級トーンアームから、ステンレスパイプによるモデル、さらに開発されて間もないエントリートーンアームまで、バリエーションも豊かである。

GLANZ(グランツ)のトーンアームラインアップより。写真上から、DLC 処理加工モデル、ステンレスパイプモデル、そして最近登場したエントリーモデルのMH-10B(148,000円、税抜)

今回ご紹介する新しいエントリーモデル「MH-10B」は、音質に最も影響のあるアームパイプにステンレス材を採用したモデル。高級吸音材で泣き止め対策も施している。支点部には高感度大型ラジアルベアリングを縦軸・横軸に使用。また、ウェイト軸には吸音の目的でアルミニウム・プラスチック(ABS)を複合使用している。さらにレスト受け・リフター・IFCについては、プラスチック(ABS)で絶縁することで、音質の悪影響を軽減しているという。なお、同じエントリーシリーズには9インチのMH-9Bもラインナップしている。

新しいエントリーモデルMH-9B(左)とMH-10B(右)

および、その軸受け部

その音質レポートについては、『季刊analog vol.51』の特集・機能美の世界「トーンアームの美学」にて、炭山アキラ氏が試聴レポートを行っている。詳細はぜひとも誌面をご覧いただきたい。(関連ニュース/GLANZ第一弾モデル

『季刊analog vol.51』にMH-10Bの試聴レポートを掲載

訪問取材と、試聴室でのアーム試聴レポートで構成。音楽の世界へ入りこんでしまうほどに驚異的な音楽表現力との評価……こまかな表現性のレポートについてはぜひ誌面をご覧下さい

■取り扱い
ハマダ電気
〒410-0022 静岡県沼津市大岡788-5
TEL/055-963-8712

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  • ジャンルトーンアーム
  • ブランドGLANZ
  • 型番MH-10B
  • 発売日2016年
  • 価格¥148,000(税抜)
【SPEC】●方式:スタティックバランス(MH-9B、MH-10Bとも) ●全長:251mm(MH-9B)、282mm(MH-10B) ●実効長/有効長:235mm/220(MH-9B)、245mm/230mm(MH-10B) ●オフセットアングル:23°(MH-9B)、22°(MH-10B) ●オーバーハング:15mm(MH-9B、MH-10Bとも) ●針圧調整範囲:11〜28g(ヘッドシェル含む、MH-9B)、11〜26g(ヘッドシェル含む、MH-10B) ●取りつけ穴:φ24mm(MH-9B、MH-10Bとも) ●取りつけ厚:〜25mm(MH-9B、MH-10Bとも) ●質量:705g