新開発DACモジュールを8基搭載
MSBテクノロジー、DSD 11.2MHz対応の旗艦DAC「SELECT DAC」。標準仕様は1230万円
アクシスは、DSD 256(11.2MHz)やPCM 384kHz/32bitに対応するMSB TechnologyのフラグシップD/Aコンバーター「SELECT DAC」を発売する。価格は1,230万円(税抜)。
本機は昨年開催された独ミュンヘン「HIGH END 2015」にて初披露され(関連ニュース)、昨年のインターナショナルオーディオショウ東京のアクシスブースにも出展されていた(関連ニュース)。今回、日本導入が正式に決定したかたちだ。
独自のディスクリート・サインマグニチュード・ラダーDAC方式などを継承しつつ、さらにブラッシュアップ。核となるDAC部には、これまでのMSB Vシリーズのトップモデル「Diamond DAC」を格段に上回るという新開発のHybrid DACモジュールを8基搭載。
L/R総計16チャンネルのパラレル構成のDACを、一切オペアンプ使用しないディスクリート仕立てとし、「高スルーレートの極めて高い電圧/電流駆動能力を実現した」としている。
本体と電源を別筐体にしたセパレート式で、本体/電源ともに、アルミブロックを削り出したモノコック仕様を採用。また、モジュラー方式を採用してスペックをカスタマイズできるようにしている。
入力は、4系統のスロットに入力モジュールを装着することでカスタマイズが可能。同軸、光、AES/EBU、MSB独自のインターフェース「PRO I2S」、DSD256(11.2MHz)にまで対応するUSB、そして、レンダラー入力などのデジタル系と、2系統目のアナログ入力から選択できる。
標準では入力モジュールを2系統を装備し、標準アナログ出力モジュールはボリュームコントロール機構を内蔵したバランス仕様またはシングルエンド仕様が選択可能。また、2系統をオプション追装備可能で、バランス+シングルエンドのスペシャルモジュールも用意している。
マスタークロックには、標準仕様としてGalaxy FEMTO 77 Clock(ジッター性能77フェムト・クロック)を搭載。オプションで、世界最高峰のジッターレベルを誇るというFEMTO 33 Clock(ジッター性能33フェムト・クロック)へのアップグレードもできる。
この「フェムト秒」という単位は、一般的にDACクロックのジッター値で取り沙汰されている「ピコ秒」の1,000分の1の単位。絶対値ではピコ秒の10の-15乗(1,000兆分の1)というFEMTO sec.(フェムト秒)の単位にまでジッターを減少させることに成功させている。
電源ユニット(パワーベース)は本体とは別筐体で、本体と同サイズで、スタックして配置可能。電源標準仕様では1台でデジタル系/アナログ系の2系統を分離DC供給するものを採用。オプションでデジタル系/アナログ系の2系統を2台で分離DC供給するものにもできる。
整流・定電圧回路はアナログ・リニア構成とし、整流素子には超高速シリコン・カーバイド・ショットキー・ダイオードを採用。真空管動作に近いこの素子は、高効率で大電流を安定して取り出せると同時に、ターンオン/オフの瞬時性に優れ、一般の整流素子につきもののオフ時のリカバリー逆電流の発生とそれに起因するノイズを大幅に低減させるという。
また、個々に電磁シールドが施された6個のトロイダルトランスを搭載。アナログ回路用にプラスとマイナス、デジタル回路とクロック回路専用に独立させている。
加えて、SELECT DAC本体側には、セパレート電源とは別に各回路に対するローカルレギュレーターを装備。さらなる低ノイズ化と安定性を実現したとしている。
同社が“D/A変換の理想的なスタイル”だとして従来から採用してきたラダー型マルチビット方式も進化。ディスクリート・サインマグニチュード方式をベースとした最新の2チャンネルHybrid DACモジュールを8基搭載した。
これにより、マルチビットで発生しやすい全ビット列の1と0が反転する際のゼロクロス歪みを根源的に回避すると同時に、Diamond DAC V をさらに4bit上回る分解能、および28.5bitレゾルーションを達成したという。また、-90dB入力信号に対してのS/N+Distortionレベルは83.44dBを達成。これは、ダイナミックレンジ換算で173dBという驚異的な値だという。
また、出力はディスクリート・ロジック/抵抗素子をDACモジュール内に搭載することで補償回路なしでダイレクトに電圧出力。1,000V/μsecを上回るハイ・スルーレート、最大7Vrmsというハイパワー能力を実現させている。
デジタル信号処理は、“超高速DSP”によってMSSB独自の音質に32倍80bit演算のアドバンスド・オーバーサンプリング・FIRデジタルフィルターリングが行なわれる。
MSBのPRO I2Sインターフェースを使用することで、DACからトランスポートにマスタークロックを供給し、それに同期してD/A変換を行なうことが可能。これにより、「極めて精確で低ジッターを実現できる」という。
それ以外の場合でも同じように精度を高く保てるよう、リ・クロッキング機能も装備。入力データを一度バッファーし、データのみをDACの高精度マスタークロックに同期処理することができる。
外形寸法は本体/電源ともに各445Wx89Hx445Dmmで、質量は本体が16kg、電源が21kg。
本機は昨年開催された独ミュンヘン「HIGH END 2015」にて初披露され(関連ニュース)、昨年のインターナショナルオーディオショウ東京のアクシスブースにも出展されていた(関連ニュース)。今回、日本導入が正式に決定したかたちだ。
独自のディスクリート・サインマグニチュード・ラダーDAC方式などを継承しつつ、さらにブラッシュアップ。核となるDAC部には、これまでのMSB Vシリーズのトップモデル「Diamond DAC」を格段に上回るという新開発のHybrid DACモジュールを8基搭載。
L/R総計16チャンネルのパラレル構成のDACを、一切オペアンプ使用しないディスクリート仕立てとし、「高スルーレートの極めて高い電圧/電流駆動能力を実現した」としている。
本体と電源を別筐体にしたセパレート式で、本体/電源ともに、アルミブロックを削り出したモノコック仕様を採用。また、モジュラー方式を採用してスペックをカスタマイズできるようにしている。
入力は、4系統のスロットに入力モジュールを装着することでカスタマイズが可能。同軸、光、AES/EBU、MSB独自のインターフェース「PRO I2S」、DSD256(11.2MHz)にまで対応するUSB、そして、レンダラー入力などのデジタル系と、2系統目のアナログ入力から選択できる。
標準では入力モジュールを2系統を装備し、標準アナログ出力モジュールはボリュームコントロール機構を内蔵したバランス仕様またはシングルエンド仕様が選択可能。また、2系統をオプション追装備可能で、バランス+シングルエンドのスペシャルモジュールも用意している。
マスタークロックには、標準仕様としてGalaxy FEMTO 77 Clock(ジッター性能77フェムト・クロック)を搭載。オプションで、世界最高峰のジッターレベルを誇るというFEMTO 33 Clock(ジッター性能33フェムト・クロック)へのアップグレードもできる。
この「フェムト秒」という単位は、一般的にDACクロックのジッター値で取り沙汰されている「ピコ秒」の1,000分の1の単位。絶対値ではピコ秒の10の-15乗(1,000兆分の1)というFEMTO sec.(フェムト秒)の単位にまでジッターを減少させることに成功させている。
電源ユニット(パワーベース)は本体とは別筐体で、本体と同サイズで、スタックして配置可能。電源標準仕様では1台でデジタル系/アナログ系の2系統を分離DC供給するものを採用。オプションでデジタル系/アナログ系の2系統を2台で分離DC供給するものにもできる。
整流・定電圧回路はアナログ・リニア構成とし、整流素子には超高速シリコン・カーバイド・ショットキー・ダイオードを採用。真空管動作に近いこの素子は、高効率で大電流を安定して取り出せると同時に、ターンオン/オフの瞬時性に優れ、一般の整流素子につきもののオフ時のリカバリー逆電流の発生とそれに起因するノイズを大幅に低減させるという。
また、個々に電磁シールドが施された6個のトロイダルトランスを搭載。アナログ回路用にプラスとマイナス、デジタル回路とクロック回路専用に独立させている。
加えて、SELECT DAC本体側には、セパレート電源とは別に各回路に対するローカルレギュレーターを装備。さらなる低ノイズ化と安定性を実現したとしている。
同社が“D/A変換の理想的なスタイル”だとして従来から採用してきたラダー型マルチビット方式も進化。ディスクリート・サインマグニチュード方式をベースとした最新の2チャンネルHybrid DACモジュールを8基搭載した。
これにより、マルチビットで発生しやすい全ビット列の1と0が反転する際のゼロクロス歪みを根源的に回避すると同時に、Diamond DAC V をさらに4bit上回る分解能、および28.5bitレゾルーションを達成したという。また、-90dB入力信号に対してのS/N+Distortionレベルは83.44dBを達成。これは、ダイナミックレンジ換算で173dBという驚異的な値だという。
また、出力はディスクリート・ロジック/抵抗素子をDACモジュール内に搭載することで補償回路なしでダイレクトに電圧出力。1,000V/μsecを上回るハイ・スルーレート、最大7Vrmsというハイパワー能力を実現させている。
デジタル信号処理は、“超高速DSP”によってMSSB独自の音質に32倍80bit演算のアドバンスド・オーバーサンプリング・FIRデジタルフィルターリングが行なわれる。
MSBのPRO I2Sインターフェースを使用することで、DACからトランスポートにマスタークロックを供給し、それに同期してD/A変換を行なうことが可能。これにより、「極めて精確で低ジッターを実現できる」という。
それ以外の場合でも同じように精度を高く保てるよう、リ・クロッキング機能も装備。入力データを一度バッファーし、データのみをDACの高精度マスタークロックに同期処理することができる。
外形寸法は本体/電源ともに各445Wx89Hx445Dmmで、質量は本体が16kg、電源が21kg。
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