セット価格は27万円
“卵型でも円筒形でもない” コンパクトなタイムドメインオーディオ「i-SIDE」
(株)タイムドメインラボは、タイムドメイン理論を採用したオーディオシステム「i-SIDE」を6月1日に発売する。価格は270,000円(税抜)。本日東京都内で発表会が行われた。アンプとスピーカー2本のセットで販売し、単品販売は行わない。
「i-SIDE」は、アンプと2本のスピーカーシステムで構成されるタイムドメイン理論をベースにしたオーディオシステム。タイムドメイン理論は時間領域や波形を正確に再現するアプローチが特徴だ。
タイムドメインスピーカーは様々なメーカーから製品化されているが、いずれも卵型か円筒形をしている。だが同社によると、タイムドメインの技術を正しく理解し応用すれば、必ずしも卵型や円筒形である必要はないという。今回は縦に長い四角いスピーカーを採用した。
「i-SIDE」という名称を付けた理由は、アルファベットの「i」のような形状をしているからというシンプルな理由。また13はアルミの元素番号から採っている。
スピーカーとアンプの筐体にはアルミ削り出しを採用している。スピーカーは上部に、3.9cmと小口径のユニットを上向きに配置している。
スピーカーのサイズは54W×264H×54Dmm、質量は約1.2kg(1本)。スピーカーとエンクロージャーのあいだにバッファーとなるパーツを介して取り付けている。また、筐体内部は一本の足でスピーカーユニットを支える「メカニカル・ワンポイント・アース」構造を採用しており、これも音質向上に寄与している。
アンプ部は出力が5W+5Wで、入力はアナログRCA×1系統のみ。外形寸法は112W×53H×122Dmm、質量は約1.3kg。電源は付属のACアダプターから給電する。
また同社では、「サウンドリセッター」というiOSアプリも発表した。App Storeで5月30日に無償提供を開始する。ホワイトノイズとピンクノイズを繰り返し発生させるだけの簡素な無料アプリだが、「再生するだけでスピーカーの癖を元に戻す」機能を備えているという。京都産業大学の学生と一緒に開発した。もちろんエージングにも使える。
「サウンドリセッター」にはMIX、WHITE、PINKというモードを搭載。再生する時間や回数を設定できる。なお将来的には、タイムドメインラボ社製品のショッピングアプリも開発する予定という。
発表会で登壇したタイムドメインラボの林勲社長は、同社がタイムドメイン社から独立した会社であることを紹介。本機のサウンドについては「小さな音で聴いても聞こえやすく、どこで聴いても楽しめる」とし、それは「波形を忠実にと言う考え方を徹底しているから」と述べた。
タイムドメインは現在、9社にライセンスを行っているというが、それらのメーカーのスピーカーのほとんどが円筒形であるとも林社長は紹介。「円筒形はでは部屋になじみにくい。そこで考えたのが四角いスピーカー。試作機をたくさん作って今の形状を導き出した。また外見にもこだわり、アルミブロック削り出しで作って、モノとしての実在感を強調した。モノがある塊の存在感を感じて欲しい」と述べた。
林社長はまた「吸音材の配置の場所は見よう見まねでやっているケースが多いが、この部分も工夫した。大阪電通大との共同研究で、3Dプリンターを使ったものづくりをしている流れで、どの場所に吸音材を置いたら最適かということが分かってきた」と述べた。
発表会では当サイトでもおなじみのオーディオライター、野村ケンジ氏のトークショーも実施された。1週間ほど本機を聞き込んだという野村氏は、発表会の途中で行われたデモ再生について、「これだけ広い空間が3cmのスピーカーで聴けるのはすごい」と述べ、「筐体の剛性が高くて、この長さで容積を確保していることもある」と説明した。
またスピーカーについても、内部容積が大きいことで余裕が生まれていることに触れ「格好だけでこの長さにしたわけではない、理にかなったデザインだ」とした。
このスピーカーがどういう音楽に合うかと聞かれた野村氏は、「バイオリンのソロが合う。アコースティックで小編成のものが相性がよいと思う」とコメントした。
野村氏はまた、コンクリート打ちっ放しの部屋など、残響がある部屋でも気持ちよく聴けると説明。本機のスタイリッシュな外観がオシャレな部屋やインテリアにも合うと述べた。
さらに野村氏は、本機の入力がRCA 1系統だけであることに触れ、「このセットをパワードスピーカーと考えればよい。前段にプリアンプを使うのも良いだろう。たとえば個人的には、アナログレコードをこのスピーカーで聴いてみたが、すごくよかった。スピーカーの前に何を置くかで、色々と可能性が広がるだろう」とした。
「i-SIDE」は、アンプと2本のスピーカーシステムで構成されるタイムドメイン理論をベースにしたオーディオシステム。タイムドメイン理論は時間領域や波形を正確に再現するアプローチが特徴だ。
タイムドメインスピーカーは様々なメーカーから製品化されているが、いずれも卵型か円筒形をしている。だが同社によると、タイムドメインの技術を正しく理解し応用すれば、必ずしも卵型や円筒形である必要はないという。今回は縦に長い四角いスピーカーを採用した。
「i-SIDE」という名称を付けた理由は、アルファベットの「i」のような形状をしているからというシンプルな理由。また13はアルミの元素番号から採っている。
スピーカーとアンプの筐体にはアルミ削り出しを採用している。スピーカーは上部に、3.9cmと小口径のユニットを上向きに配置している。
スピーカーのサイズは54W×264H×54Dmm、質量は約1.2kg(1本)。スピーカーとエンクロージャーのあいだにバッファーとなるパーツを介して取り付けている。また、筐体内部は一本の足でスピーカーユニットを支える「メカニカル・ワンポイント・アース」構造を採用しており、これも音質向上に寄与している。
アンプ部は出力が5W+5Wで、入力はアナログRCA×1系統のみ。外形寸法は112W×53H×122Dmm、質量は約1.3kg。電源は付属のACアダプターから給電する。
また同社では、「サウンドリセッター」というiOSアプリも発表した。App Storeで5月30日に無償提供を開始する。ホワイトノイズとピンクノイズを繰り返し発生させるだけの簡素な無料アプリだが、「再生するだけでスピーカーの癖を元に戻す」機能を備えているという。京都産業大学の学生と一緒に開発した。もちろんエージングにも使える。
「サウンドリセッター」にはMIX、WHITE、PINKというモードを搭載。再生する時間や回数を設定できる。なお将来的には、タイムドメインラボ社製品のショッピングアプリも開発する予定という。
発表会で登壇したタイムドメインラボの林勲社長は、同社がタイムドメイン社から独立した会社であることを紹介。本機のサウンドについては「小さな音で聴いても聞こえやすく、どこで聴いても楽しめる」とし、それは「波形を忠実にと言う考え方を徹底しているから」と述べた。
タイムドメインは現在、9社にライセンスを行っているというが、それらのメーカーのスピーカーのほとんどが円筒形であるとも林社長は紹介。「円筒形はでは部屋になじみにくい。そこで考えたのが四角いスピーカー。試作機をたくさん作って今の形状を導き出した。また外見にもこだわり、アルミブロック削り出しで作って、モノとしての実在感を強調した。モノがある塊の存在感を感じて欲しい」と述べた。
林社長はまた「吸音材の配置の場所は見よう見まねでやっているケースが多いが、この部分も工夫した。大阪電通大との共同研究で、3Dプリンターを使ったものづくりをしている流れで、どの場所に吸音材を置いたら最適かということが分かってきた」と述べた。
発表会では当サイトでもおなじみのオーディオライター、野村ケンジ氏のトークショーも実施された。1週間ほど本機を聞き込んだという野村氏は、発表会の途中で行われたデモ再生について、「これだけ広い空間が3cmのスピーカーで聴けるのはすごい」と述べ、「筐体の剛性が高くて、この長さで容積を確保していることもある」と説明した。
またスピーカーについても、内部容積が大きいことで余裕が生まれていることに触れ「格好だけでこの長さにしたわけではない、理にかなったデザインだ」とした。
このスピーカーがどういう音楽に合うかと聞かれた野村氏は、「バイオリンのソロが合う。アコースティックで小編成のものが相性がよいと思う」とコメントした。
野村氏はまた、コンクリート打ちっ放しの部屋など、残響がある部屋でも気持ちよく聴けると説明。本機のスタイリッシュな外観がオシャレな部屋やインテリアにも合うと述べた。
さらに野村氏は、本機の入力がRCA 1系統だけであることに触れ、「このセットをパワードスピーカーと考えればよい。前段にプリアンプを使うのも良いだろう。たとえば個人的には、アナログレコードをこのスピーカーで聴いてみたが、すごくよかった。スピーカーの前に何を置くかで、色々と可能性が広がるだろう」とした。
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