ダイレクトパワー方式採用の旗艦モデル
オーディオテクニカ「AT-ART1000」は7月8日発売。製品詳細も明らかに
オーディオテクニカは、フラグシップMCカートリッジ「AT-ART1000」の国内発売日を発表。製品の詳細についても明らかにした。
発売日は7月8日。価格はオープンだが、60万円前後での販売が予想される。カートリッジの開発・製造をルーツに持つ同社が送り出すフラグシップモデル。製造は日本で行う“MADE IN JAPANモデル”となる。
本製品は、発電コイルをスタイラスチップの真上に配置する、独自のダイレクトパワー方式を採用。発電コイルをカンチレバーの根元に配置する従来方式と比べ、カンチレバーの長さや材質に起因する音質への影響を抑制することができるとしている。理論上は理想的な設計とされてきた手法だが、生産技術が難しく、これまで量産は不可能とされてきた。
しかしオーディオテクニカは、技術開発と生産体制を3年という時間を要して確立することで、今回の製品化を実現した。
コイル材にはφ20μmのPCOCC線を用い、φ0.9mmで8ターン巻いた空芯コイルを採用。0.6mmの強力な磁気回路中のギャップに配置することで、空芯型でありながらコイルインピーダンス3Ωで0.2mVの出力電圧を獲得している。
スタイラスチップとカンチレバーには、同社上位製品に採用されている特殊ラインコンタクト針とソリッドボロンカンチレバーを採用。ボディは、専用磁気回路と振動系を支えるベース部にチタン削り出し材を用いている。またハウジングにはアルミニウム、カバーには硬質樹脂材という異なる素材の組み合わせとすることで、共振を抑え音質向上を図っている。外形寸法は17.0W×17.3H×25.5mm、質量11g。
再生周波数帯域は15〜30,000Hz。ダイレクトパワー方式においてはコイルの適正な位置が極めて重要になるため、針圧についてはひとつひとつの個体を測定・調整し、2〜2.5gの間で最適な値を個体ごとに割り出して明記される。
さらに、カートリッジケースは天然木ウォールナット無垢材を使用。熟練した職人の手により北海道の工房でひとつひとつ丁寧に作られているという。シェルごと収納ができ、ロックしなくてもふたが開かないバネつき蝶番で、安全性にも配慮されているとのこと。
購入者向けにAT-ART1000専用の有償修理プログラムも用意。スタイラスチップ、カンチレバー、コイルやダンパーといった振動系部品全体を、一点一点丁寧に交換してくれるという。修理プログラムの詳細はこちらを参照いただきたい。
発売日は7月8日。価格はオープンだが、60万円前後での販売が予想される。カートリッジの開発・製造をルーツに持つ同社が送り出すフラグシップモデル。製造は日本で行う“MADE IN JAPANモデル”となる。
本製品は、発電コイルをスタイラスチップの真上に配置する、独自のダイレクトパワー方式を採用。発電コイルをカンチレバーの根元に配置する従来方式と比べ、カンチレバーの長さや材質に起因する音質への影響を抑制することができるとしている。理論上は理想的な設計とされてきた手法だが、生産技術が難しく、これまで量産は不可能とされてきた。
しかしオーディオテクニカは、技術開発と生産体制を3年という時間を要して確立することで、今回の製品化を実現した。
コイル材にはφ20μmのPCOCC線を用い、φ0.9mmで8ターン巻いた空芯コイルを採用。0.6mmの強力な磁気回路中のギャップに配置することで、空芯型でありながらコイルインピーダンス3Ωで0.2mVの出力電圧を獲得している。
スタイラスチップとカンチレバーには、同社上位製品に採用されている特殊ラインコンタクト針とソリッドボロンカンチレバーを採用。ボディは、専用磁気回路と振動系を支えるベース部にチタン削り出し材を用いている。またハウジングにはアルミニウム、カバーには硬質樹脂材という異なる素材の組み合わせとすることで、共振を抑え音質向上を図っている。外形寸法は17.0W×17.3H×25.5mm、質量11g。
再生周波数帯域は15〜30,000Hz。ダイレクトパワー方式においてはコイルの適正な位置が極めて重要になるため、針圧についてはひとつひとつの個体を測定・調整し、2〜2.5gの間で最適な値を個体ごとに割り出して明記される。
さらに、カートリッジケースは天然木ウォールナット無垢材を使用。熟練した職人の手により北海道の工房でひとつひとつ丁寧に作られているという。シェルごと収納ができ、ロックしなくてもふたが開かないバネつき蝶番で、安全性にも配慮されているとのこと。
購入者向けにAT-ART1000専用の有償修理プログラムも用意。スタイラスチップ、カンチレバー、コイルやダンパーといった振動系部品全体を、一点一点丁寧に交換してくれるという。修理プログラムの詳細はこちらを参照いただきたい。