28Hz〜80kHzの広帯域をカバー
TAOC、新フロアスタンドスピーカー「AFC-L1」。デザイン一新でFCシリーズが進化
アイシン高丘は、自社ブランドのTAOCより、28Hz〜80kHzの広帯域をカバーするとともに特許技術の鋳鉄製ユニットマウントリングなどで振動対策にも配慮した、3Wayフロントバスレフ式のフロアスタンドスピーカー「AFC-L1」を本日9月1日から発売した。ゼブラウッド色仕上げの「AFC-L1Z」、カーリーメープル色仕上げの「AFC-L1M」という2色を用意し、価格は110万円(1台・税抜)。
従来の「FCシリーズ」が「AFCシリーズ」として進化。型番先頭に付け加えられた「A」は前進(Advance)を意味し、今回の「L1」をシリーズのトップエンドモデルとして展開する。同社では「細部にこだわったタオック独自の“整振”テクノロジーと日本の匠が実現させた絶妙な美しいフォルム、そして世界から選び抜かれたドライバーユニットでバランスのとれた上質なサウンドを実現した」としている。
FCシリーズからデザインを一新し、ラウンド型デザインを採用。ユニット構成はFC4500のスタガード・2.5Wayシステムから、オーソドックスな3Wayへと変更した。
スピーカーユニットの取付けにはハイカーボン鋳鉄製の「マウントリング」を配置するアイソレーテッドマウント方式を採用。振動板の動きによるユニットフレームの微小な変形を最小限に押さえることで、ユニットの持っている性能を最大限に引き出すとしている。
そして脚部にはハイカーボン鋳鉄を採用。底板の響きを調整するとともに余分な振動の重なりを防止するよう配慮している。なお今回、新たに専用のベースを採用し、スピーカーの振動と床の振動の直接的な伝播を遮断している。
25mmリングラジエーター型トゥイーター、18cmスライスドペーパーコーン型スコーカー、23cmポリプレピレンコーン型ウーファーによる3ウェイ構造を採用。ユニットは世界各国より取り寄せたものから徹底試聴のうえ厳選したという。
トゥイーターユニットは、強力なネオジウム磁石によって可聴帯域外(80kHz)までをカバーするスキャンスピーク社製のリングラジエタータイプを採用。超高域の減衰を防ぐため磁気回路に銅のショートリングを設けることで、ボイスコイルに発生するインピーダンスの上昇を抑えるという特長を持っている。
スコーカーユニットも同じくスキャンスピーク社製。振動板に切れ込みを入れ、それをバインダーで接着することにより剛性を高めることで、中音帯域以上にて発生する分割振動を防止している。なお、今回の開発では、上位機種であるネオジウムタイプも検討したが、比較試聴の結果、TAOCの音質の継続性の観点により従来からのRevelatorシリーズを選定したという。
ウーファーユニットはオーディオテクノロジー社製の23cm P/Pコーンタイプを採用。ボイスコイルには、高い絶縁破壊電圧、小さな誘電正接などの優れた電気特性が、広い温度範囲および周波数範囲においてほとんど変わらない性能を持つというカプトン素材を使用している。これによって極めて低い機械的抵抗を実現し、非常に低いレベルの低音の再生に威力を発揮するという。
なお、このウーファーユニットはTAOC専用に開発されたもの。日本で鋳鉄のフレームを作り、それをデンマークに送ってオーディオテクノロジー社でユニットを組み立てるという日欧合作のユニットになっている。
エンクロージャーは、板厚30mmのロシアンバーチの無垢材を使用。振動の均一化を図るために平行度0.3mmの精度で加工し、かつ、強度アップと仕上の綺麗さの向上を目的に、1.2mmのメラミン樹脂板を貼り込んでいる。
側板は、余分な響きと定在波を防止するためのラウンド形状を作り込むために、厚さ2.5mmの高密度MDF12枚貼り合わせる特注材を採用。内部構造においては、同社独自の“整振”の観点から仕切り板は用いずに、補強リブについては、モーダル解析という周波数毎の変形解析の実施の下に取り付け位置を決定し、共振防止のためにあえて左右非対称に取り付けてある。加えて、バッフル面と底板のスラント設計でも内部の定在波を防いでいるという。
大口径バスレフポートの採用も今回の構造上の特徴。原則計算式に忠実に口径を決定したとのことで、これによってポート内の流速を高め、低域の力強さを実現したとしている。
各種パーツ類にもこだわりを投入。ユニットの高調波歪みを大幅に低減可能な特性を持つというハイカーボン鋳鉄製マウントリングや、特注のオイルコンデンサーと仏Solen社製フィルムコンデンサーをハイブリッドで構築した低音用のネットワークなどを採用している。
また、スピーカー端子を従来のWBT社製から、TAOCオリジナル品に変更。ターミナルの素材を従来の真鍮製から高純度無酸素銅に変更した。
そのほか吸音材も新素材を採用。静岡県工業技術研究所、湖西フェルト株式会社との3者共同開発した「KBN-15-34」を採用している。同素材は繊維の不織布構造が規則的な空隙を生み出し、吸音性能を向上させるとのことで、従来品(獣毛やグラスウール)に比較して300Hz〜1100Hzの吸音率が向上しているという。
再生周波数帯域は前述のように28Hz〜80kHzで、出力音圧レベルは90dB/2.83V、インピーダンスが6Ω、クロスオーバーは400Hz /12dB, 4kHz /18dB。外形寸法は380W×1080H×480Dmmで、質量は55kg。
従来の「FCシリーズ」が「AFCシリーズ」として進化。型番先頭に付け加えられた「A」は前進(Advance)を意味し、今回の「L1」をシリーズのトップエンドモデルとして展開する。同社では「細部にこだわったタオック独自の“整振”テクノロジーと日本の匠が実現させた絶妙な美しいフォルム、そして世界から選び抜かれたドライバーユニットでバランスのとれた上質なサウンドを実現した」としている。
FCシリーズからデザインを一新し、ラウンド型デザインを採用。ユニット構成はFC4500のスタガード・2.5Wayシステムから、オーソドックスな3Wayへと変更した。
スピーカーユニットの取付けにはハイカーボン鋳鉄製の「マウントリング」を配置するアイソレーテッドマウント方式を採用。振動板の動きによるユニットフレームの微小な変形を最小限に押さえることで、ユニットの持っている性能を最大限に引き出すとしている。
そして脚部にはハイカーボン鋳鉄を採用。底板の響きを調整するとともに余分な振動の重なりを防止するよう配慮している。なお今回、新たに専用のベースを採用し、スピーカーの振動と床の振動の直接的な伝播を遮断している。
25mmリングラジエーター型トゥイーター、18cmスライスドペーパーコーン型スコーカー、23cmポリプレピレンコーン型ウーファーによる3ウェイ構造を採用。ユニットは世界各国より取り寄せたものから徹底試聴のうえ厳選したという。
トゥイーターユニットは、強力なネオジウム磁石によって可聴帯域外(80kHz)までをカバーするスキャンスピーク社製のリングラジエタータイプを採用。超高域の減衰を防ぐため磁気回路に銅のショートリングを設けることで、ボイスコイルに発生するインピーダンスの上昇を抑えるという特長を持っている。
スコーカーユニットも同じくスキャンスピーク社製。振動板に切れ込みを入れ、それをバインダーで接着することにより剛性を高めることで、中音帯域以上にて発生する分割振動を防止している。なお、今回の開発では、上位機種であるネオジウムタイプも検討したが、比較試聴の結果、TAOCの音質の継続性の観点により従来からのRevelatorシリーズを選定したという。
ウーファーユニットはオーディオテクノロジー社製の23cm P/Pコーンタイプを採用。ボイスコイルには、高い絶縁破壊電圧、小さな誘電正接などの優れた電気特性が、広い温度範囲および周波数範囲においてほとんど変わらない性能を持つというカプトン素材を使用している。これによって極めて低い機械的抵抗を実現し、非常に低いレベルの低音の再生に威力を発揮するという。
なお、このウーファーユニットはTAOC専用に開発されたもの。日本で鋳鉄のフレームを作り、それをデンマークに送ってオーディオテクノロジー社でユニットを組み立てるという日欧合作のユニットになっている。
エンクロージャーは、板厚30mmのロシアンバーチの無垢材を使用。振動の均一化を図るために平行度0.3mmの精度で加工し、かつ、強度アップと仕上の綺麗さの向上を目的に、1.2mmのメラミン樹脂板を貼り込んでいる。
側板は、余分な響きと定在波を防止するためのラウンド形状を作り込むために、厚さ2.5mmの高密度MDF12枚貼り合わせる特注材を採用。内部構造においては、同社独自の“整振”の観点から仕切り板は用いずに、補強リブについては、モーダル解析という周波数毎の変形解析の実施の下に取り付け位置を決定し、共振防止のためにあえて左右非対称に取り付けてある。加えて、バッフル面と底板のスラント設計でも内部の定在波を防いでいるという。
大口径バスレフポートの採用も今回の構造上の特徴。原則計算式に忠実に口径を決定したとのことで、これによってポート内の流速を高め、低域の力強さを実現したとしている。
各種パーツ類にもこだわりを投入。ユニットの高調波歪みを大幅に低減可能な特性を持つというハイカーボン鋳鉄製マウントリングや、特注のオイルコンデンサーと仏Solen社製フィルムコンデンサーをハイブリッドで構築した低音用のネットワークなどを採用している。
また、スピーカー端子を従来のWBT社製から、TAOCオリジナル品に変更。ターミナルの素材を従来の真鍮製から高純度無酸素銅に変更した。
そのほか吸音材も新素材を採用。静岡県工業技術研究所、湖西フェルト株式会社との3者共同開発した「KBN-15-34」を採用している。同素材は繊維の不織布構造が規則的な空隙を生み出し、吸音性能を向上させるとのことで、従来品(獣毛やグラスウール)に比較して300Hz〜1100Hzの吸音率が向上しているという。
再生周波数帯域は前述のように28Hz〜80kHzで、出力音圧レベルは90dB/2.83V、インピーダンスが6Ω、クロスオーバーは400Hz /12dB, 4kHz /18dB。外形寸法は380W×1080H×480Dmmで、質量は55kg。
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