バランス接続やDSD 11.2MHzネイティブ再生に対応
ソニー、新最上位ウォークマン「NW-WM1Z/WM1A」10月29日発売。Zが約30万円、Aは12万円
非ハイレゾ音源も“ハイレゾ相当”に補間する「DSEE HX」も進化。従来のDESS HXに加え、スタンダード/女性ボーカル/男性ボーカル/パーカッション/ストリングの5種類から曲の種類によって最適に音質を補正する機能を追加した。
イコライザーは10バンドイコライザーを新採用。「音質にこだわるユーザーも常時仕様に抵抗感がない高品質な信号処理」だとしており、設定値を複数保存することができる。
OSは、Androidではなく独自OSを採用。4.0型タッチパネルディスプレイと側面の物理キーで各種操作を行う。Wi-Fi接続には対応しない。
特にタッチ操作のUIは「音楽再生に特化した新UIを採用した」と説明。プレイ画面を中心に、上下左右のフリックで曲閲覧・選択、音質調整などを選択可能なUIを採用した。
音楽再生時の画面も3種類を用意。ジャケット写真を中心とした標準的なものに加え、スペクトラムアナライザー、アナログレベルメーターの画面を選択できる。
■電源のさらなる強化や基板レイアウトの最適化などでも音質向上を図る
電源もさらに強化。バッテリーから電力を供給する大元電源に、大容量かつ低ESRの電気二重層キャパシタを採用。これによって瞬間的に大電力を供給でき、急激な電圧降下を防ぐことで、正確な信号の出力を可能にしたという。ヘッドホン出力向上に対応するため、ZX2比約1.4倍の容量(500mF)と約1/2のESR(35mΩ)を実現し、これによってクリアで力強い低音域を実現しノイズの低減を図った。
電池パックも新規開発。ZX1で太くした電源ケーブルを+/-各2本にして抵抗値を1/2にするとともに、保護回路基板のスルーホールを2倍にして抵抗値を1/2にした専用電池パックを新規開発した。これにより、ボーカルや楽器の透明感の向上や音の立ち上がり、スピード感を強化するとともに、締まりのある力強い低音域を実現したという。
さらに、アンプ部分の電源系統も強化。アンプ部の電源に、従来のOSコンデンサーに替えて、3年かけて新開発したという高分子コンデンサー(FT CAP)を搭載している。
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