バランス接続やDSD 11.2MHzネイティブ再生に対応
ソニー、新最上位ウォークマン「NW-WM1Z/WM1A」10月29日発売。Zが約30万円、Aは12万円
そして、基板レイアウトのさらなる最適化も実施。アンプブロックと電源/デジタルブロックを分離し、アナログイン/アウトを廃止。外部への出力はデジタルのみとするなどでノイズを最低限にし、S/N感の向上を図っている。
加えて、クロックも新開発品を採用。100MHz対応低位相ノイズ水晶発信器を44.1kHz系と48kHz系との2個搭載。3255から5032へサイズを拡大することでノイズを受けにくいレイアウトが可能になったといい、これによりS/N感があり情報量が多い音質を実現したという。
■「NW-WM1Z」は無酸素銅と高純度金メッキで低インピーダンス化
より高価格モデルである「NW-WM1Z」のシャーシは、純度99.96%以上の無酸素銅と、純度約99.7%の高純度金メッキを採用。無酸素銅の採用で大幅な抵抗値の低減を、金メッキによって接触抵抗低減と酸化防止を図った。
また金メッキの下地には、非磁性体の三元合金メッキを採用。非磁性メッキによって磁気による影響を抑えている。なお同社によれば、無酸素銅は切削加工が困難な素材だが、音質再優先で採用したとのこと。アルミの約1.5倍の加工時間がかかるという。
そしてオーディオラインの最適化を図るため、ヘッドホン出力のLCフィルターに、AVアンプ「DN-STR1070」などで採用している大型高音質抵抗「Fine Sound Register」を採用。非磁性体の銅メッキを採用した同抵抗によって時期歪を排除している。
また、アンプからヘッドホンジャックへの線材に、KIMBER KABLEの技術を活用した4芯編み構造ケーブルを使用して信号経路をブラッシュアップ。アンプの根元からヘッドホンまで内部配線もキンバーケーブル製のもので、シングルエンドもL/R GND分離という構造を採用している。
■「NW-WM1A」はアルミシャーシで低インピーダンスと高剛性を両立
一方の「NW-WM1A」では、総削りだしアルミシャーシを採用。抵抗値の低減と高剛性の両立を図り、高音質化につなげたとしている。
また、ヘッドホン出力のLCフィルターには高品質メルフ抵抗を採用することで熱雑音を抑え、ノイズレベルを低減。全周波数帯域にわたって音の解像感を向上させたという。
アンプからヘッドホンジャックへの線材には、無酸素銅ケーブルを採用。抵抗値の低い無酸素銅の太いケーブルを採用することでロスなく信号を伝達できるよう配慮するとともに、シングルエンドもL/R GND分離を採用している。
■Bluetoothコントローラーなどのアクセサリーも
WM1シリーズ専用アクセサリーとして、Blutoothコントローラー、レザーケース、画面保護シートの3アイテムも用意。それぞれ本体と同時発売する。
Blutoothコントローラー「RMT-NWS20」は、楽曲の再生/停止や早送りなどの各種操作をリモートで行えるというもの。ポケットやバッグのなかにウォークマン本体をしまっている状態でも手元で各種操作を行える。5,000円前後での実売が予想される。
クリップやケーブルなどに取り付けできる3種類のアタッチメントが同梱。本体にもストラップホールを備えている。
レザーケース「CKL-NWWM1」はうわ開きのフタ付き構造を採用し、片手でウォークマンの操作ができるよう配慮。1万円前後での実売が予想される。
そして液晶画面保護シート「RPF-NWH40A」は、指紋が目立たないという特殊加工を施したほか、ハードコーティング仕様で傷や汚れに配慮。こちらは1,200円前後での実売が予想される。
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