アコースティックやオヤイデも
<音のサロン>新ブランドGLIDiC・campino audio登場/ハイレゾ測定対応ダミーヘッドも
10月29日、30日の両日、東京・秋葉原の富士ソフトアキバプラザで行われている「JAS・音のサロン&カンファレンス」。本項では、会場5F、ルームCの模様をお伝えする。
■GLIDiC
ソフトバンクセレクションがベースとって立ち上げられた新ブランド「GLIDiC」(グライディック)は、先日の発表会で披露したBluetoothイヤホン「GLIDiC Sound Air WS-5000」「GLIDiC Sound Air WS-3000」などを展示した。
直販価格は、WS-5000が7,992円、WS-3000が4,968円と、いずれも非常に安価なBluetoothイヤホン。とは言えその性能は折り紙付きで、いずれもVGP 2017を受賞している。
WS-5000は筐体にアルミ合金を採用。高磁力ネオジウムマグネットとCCAWボイスコイルによるドライバーユニットを搭載している。
コーデックはaptXにも対応している。そのほかバッテリーをイヤホンのハウジング内に搭載するなどの工夫で、約8時間の連続駆動を実現していることもポイントだ。
またAstell&Kernと共同開発した、aptX HD対応ワイヤレスポータブルアンプ「XHA-9000」も展示。最近になってAstell & Kern製品の一部が対応したこともあり、aptX HDは大きな注目を集めている。SE-5000HRと組み合わせて音決めを行ったという本機の音質を、音のサロン会場で試すことができる。
■campino audio
campino audioは、マイオン(株)が展開する、コストパフォーマンスの高さやスタイリッシュなデザインが特徴の新ブランド。現在はウェブ販売を中心に行っているが、評判が評判を呼び、売れ行きは非常に好調という。
ハイレゾ対応イヤホン「CP-IE300H」は通常価格6,500円。この価格でアルミ削り出しの筐体を採用し、8mmダイナミックドライバーにはチタンコーティングが施されている。40kHz付近でも90dBを超える音圧を確保しているという。
限定色のオレンジはすでに売り切れとなり、ゴールドも近い将来完売となりそうとのこと。ブラックとホワイトモデルだけになるが、「冬に向けて新色追加を検討中」(同社説明員)とのことなので期待したい。
もう一つ注目したいのが、ハイレゾ対応ポータブルスピーカー「CP-SP500H」だ。価格は14,800円。
Bluetoothとステレオミニ入力に対応。入力された信号はバーブラウンのADCで64倍オーバーサンプリングし、その後中低域用のアンプと高域用それぞれのDSPやアンプを通って駆動するという凝った構成になっている。さらにパッシブラジエーターも備えている。再生周波数帯域は80Hz〜40kHz。
Bluetoothの対応コーデックも豊富で、AACはもちろん、aptXやaptX LLにも対応している。最大8台までのデバイスを登録することもできる。本体色はブラックとシルバーを用意。ミニマルながら遊び心もあるデザインにも注目したい。
■サザン音響
ダミーヘッドで有名なサザン音響は、世界初と謳う、ハイレゾヘッドホン・イヤホンの測定に対応したダミーヘッドを展示していた。
ヘッドホンやイヤホンの「ハイレゾ対応」は、以前は各社がバラバラの手法で計測していた。これを問題視したJEITAは、統一規格を作り、「RC-8140B-1」として規格の出版を行った。どのような内容なのかは、当サイトの記事を参照頂きたい。
今回サザン音響が展示していたのは、この規格に対応したダミーヘッド。首が稼働し、顔の凹凸まで細かく作り込んだ「Type 4500HR」と、頭の奥行きを短くしてシンプルにした「Type 3500HR」の2機種を置いていた。
測定時には、このダミーヘッドの内部に、1/4インチの測定用CCLDマイクを搭載した音響カプラーを装着。ヘッドホンやイヤホンから出力した音声を測定する。このほか、ハイレゾ対応のローノイズ測定フロントエンド(約12万円)も必要となる。
販売価格は、Type 4500HRが200万円前後、Type 3500HRが150万円前後(カプラーを含む)。すでに多くのメーカーに納入を行っているという。
■アコースティック
スタジオやオーディオルーム、ホームシアタールームなどを多数手がける、音響建築設計のプロ集団、アコースティックグループ。同グループも音のサロンに出展し、これまで同社が毎週のように行ってきているイベントの模様を動画で流していた。
またスタッフも常駐しており、いい音の部屋づくりに関するアドバイスを無償で受けることができる。防音や調音に興味をお持ちなら、ぜひ会場で説明員に話を聞いてみて欲しい。
■オヤイデ電気
オヤイデ電気は、同社の膨大なラインナップの中から選りすぐった商品を展示。また新導体「102 SSC」の特徴を記した大型のパネルも用意し、オーディオファンに強くアピールしている。
今回展示した中でも注目したいのが、USBケーブル「Continental 5S V2」だ。その名の通り「五大陸」の名を冠したUSBケーブルだが、導体を以前のPCOCCから102 SSCに変え、さらに5Nの純銀も使って音質を高めている。価格は29,000円(1.2m)。ほかに0.6m、1.8m、3.0mも用意されている。
そのほかインシュレーターでは、カーボンファイバーを使ったインシュレーター「INS-CFX」を展示。国産ハイモジュラスカーボンを用い、振動モードを分散させるという製品で、9,000円(4個1組)と安価なことも特徴。ほかの同社製インシュレーターとセットで購入し、使用しているオーディオファンも多いという。
■IC-CONNECT
IC-CONNECTは、同社が取り扱ういずれも中国のイヤホンメーカー「astrotec」「OSTRY」「SIMGOT」の製品群を展示していた。
OSTRYでは、ロングセラーモデルとなっている「KC06」「KC06A」のほか、オープンエア型の「KC08T」もおすすめとのこと。
オープンエア型は耳穴をふさがないため遮音性が低く、また音漏れもある。だが、音の広がりや大型ドライバーが使えることなど、メリットもある。KC08Tでは、従来のオープンエア型の弱点とされていた中低域を強化。ハウジングの外観にもチタンコーティングを施すなど、高級感を高めている。店頭での売価は2万円弱。
またastrotecブランドからも、新製品となるイヤホン「AM-850」が初披露された。10mmダイナミックドライバーを搭載したモデルで、筐体にローズウッドの木を採用したことが特徴だ。再生周波数帯域は10Hz〜40kHzで、ハイレゾロゴも取得予定という。価格は1万円前後で、12月中旬頃の発売を見込む。
■GLIDiC
ソフトバンクセレクションがベースとって立ち上げられた新ブランド「GLIDiC」(グライディック)は、先日の発表会で披露したBluetoothイヤホン「GLIDiC Sound Air WS-5000」「GLIDiC Sound Air WS-3000」などを展示した。
直販価格は、WS-5000が7,992円、WS-3000が4,968円と、いずれも非常に安価なBluetoothイヤホン。とは言えその性能は折り紙付きで、いずれもVGP 2017を受賞している。
WS-5000は筐体にアルミ合金を採用。高磁力ネオジウムマグネットとCCAWボイスコイルによるドライバーユニットを搭載している。
コーデックはaptXにも対応している。そのほかバッテリーをイヤホンのハウジング内に搭載するなどの工夫で、約8時間の連続駆動を実現していることもポイントだ。
またAstell&Kernと共同開発した、aptX HD対応ワイヤレスポータブルアンプ「XHA-9000」も展示。最近になってAstell & Kern製品の一部が対応したこともあり、aptX HDは大きな注目を集めている。SE-5000HRと組み合わせて音決めを行ったという本機の音質を、音のサロン会場で試すことができる。
■campino audio
campino audioは、マイオン(株)が展開する、コストパフォーマンスの高さやスタイリッシュなデザインが特徴の新ブランド。現在はウェブ販売を中心に行っているが、評判が評判を呼び、売れ行きは非常に好調という。
ハイレゾ対応イヤホン「CP-IE300H」は通常価格6,500円。この価格でアルミ削り出しの筐体を採用し、8mmダイナミックドライバーにはチタンコーティングが施されている。40kHz付近でも90dBを超える音圧を確保しているという。
限定色のオレンジはすでに売り切れとなり、ゴールドも近い将来完売となりそうとのこと。ブラックとホワイトモデルだけになるが、「冬に向けて新色追加を検討中」(同社説明員)とのことなので期待したい。
もう一つ注目したいのが、ハイレゾ対応ポータブルスピーカー「CP-SP500H」だ。価格は14,800円。
Bluetoothとステレオミニ入力に対応。入力された信号はバーブラウンのADCで64倍オーバーサンプリングし、その後中低域用のアンプと高域用それぞれのDSPやアンプを通って駆動するという凝った構成になっている。さらにパッシブラジエーターも備えている。再生周波数帯域は80Hz〜40kHz。
Bluetoothの対応コーデックも豊富で、AACはもちろん、aptXやaptX LLにも対応している。最大8台までのデバイスを登録することもできる。本体色はブラックとシルバーを用意。ミニマルながら遊び心もあるデザインにも注目したい。
■サザン音響
ダミーヘッドで有名なサザン音響は、世界初と謳う、ハイレゾヘッドホン・イヤホンの測定に対応したダミーヘッドを展示していた。
ヘッドホンやイヤホンの「ハイレゾ対応」は、以前は各社がバラバラの手法で計測していた。これを問題視したJEITAは、統一規格を作り、「RC-8140B-1」として規格の出版を行った。どのような内容なのかは、当サイトの記事を参照頂きたい。
今回サザン音響が展示していたのは、この規格に対応したダミーヘッド。首が稼働し、顔の凹凸まで細かく作り込んだ「Type 4500HR」と、頭の奥行きを短くしてシンプルにした「Type 3500HR」の2機種を置いていた。
測定時には、このダミーヘッドの内部に、1/4インチの測定用CCLDマイクを搭載した音響カプラーを装着。ヘッドホンやイヤホンから出力した音声を測定する。このほか、ハイレゾ対応のローノイズ測定フロントエンド(約12万円)も必要となる。
販売価格は、Type 4500HRが200万円前後、Type 3500HRが150万円前後(カプラーを含む)。すでに多くのメーカーに納入を行っているという。
■アコースティック
スタジオやオーディオルーム、ホームシアタールームなどを多数手がける、音響建築設計のプロ集団、アコースティックグループ。同グループも音のサロンに出展し、これまで同社が毎週のように行ってきているイベントの模様を動画で流していた。
またスタッフも常駐しており、いい音の部屋づくりに関するアドバイスを無償で受けることができる。防音や調音に興味をお持ちなら、ぜひ会場で説明員に話を聞いてみて欲しい。
■オヤイデ電気
オヤイデ電気は、同社の膨大なラインナップの中から選りすぐった商品を展示。また新導体「102 SSC」の特徴を記した大型のパネルも用意し、オーディオファンに強くアピールしている。
今回展示した中でも注目したいのが、USBケーブル「Continental 5S V2」だ。その名の通り「五大陸」の名を冠したUSBケーブルだが、導体を以前のPCOCCから102 SSCに変え、さらに5Nの純銀も使って音質を高めている。価格は29,000円(1.2m)。ほかに0.6m、1.8m、3.0mも用意されている。
そのほかインシュレーターでは、カーボンファイバーを使ったインシュレーター「INS-CFX」を展示。国産ハイモジュラスカーボンを用い、振動モードを分散させるという製品で、9,000円(4個1組)と安価なことも特徴。ほかの同社製インシュレーターとセットで購入し、使用しているオーディオファンも多いという。
■IC-CONNECT
IC-CONNECTは、同社が取り扱ういずれも中国のイヤホンメーカー「astrotec」「OSTRY」「SIMGOT」の製品群を展示していた。
OSTRYでは、ロングセラーモデルとなっている「KC06」「KC06A」のほか、オープンエア型の「KC08T」もおすすめとのこと。
オープンエア型は耳穴をふさがないため遮音性が低く、また音漏れもある。だが、音の広がりや大型ドライバーが使えることなど、メリットもある。KC08Tでは、従来のオープンエア型の弱点とされていた中低域を強化。ハウジングの外観にもチタンコーティングを施すなど、高級感を高めている。店頭での売価は2万円弱。
またastrotecブランドからも、新製品となるイヤホン「AM-850」が初披露された。10mmダイナミックドライバーを搭載したモデルで、筐体にローズウッドの木を採用したことが特徴だ。再生周波数帯域は10Hz〜40kHzで、ハイレゾロゴも取得予定という。価格は1万円前後で、12月中旬頃の発売を見込む。
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