ディスクリート・パワーアンプを搭載

デノン、定番CDコンポの最新世代「D-M41」 ー 新たにBluetooth内蔵/アンプ強化

公開日 2017/05/12 10:00 編集部:小澤貴信
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デノンは、ステレオシステム「D-M41シリーズ」として、Bluetooth対応CDレシーバー「RCD-M41」とスピーカーシステム「SC-M41」を6月中旬より発売する。

<D-M41シリーズ>
・「RCD-M41」 Bluetooth対応CDレシーバー 42,800円(税抜)
・「SC-M41」 スピーカーシステム 17,800円(税抜)

「D-M41シリーズ」(写真は「RCD-M41」シルバーと「SC-M41」ブラック)

デノンの「D-Mシリーズ」は1997年に最初のモデル「D-M7」が登場。以降、国内外でステレオシステムの定番として高い支持を集めてきた。その11世代目となる本機では、CDレシーバーが新たに「Bluetooth対応」「ディスクリート・パワーアンプ搭載」という2つの大きな進化を果たした。以下に詳細を説明する。

RCD-M41 ー 新たにBluetooth対応/ディスクリートパワーアンプ搭載

RCD-M41は、デノンのHi-Fiオーディオの設計思想をコンパクトなボディに凝縮したというCDレシーバー。CD、Bluetooth、192kHz/24bitまでの光デジタル入力、ワイドFMを含むAM/FMラジオ再生に対応する。カラーはプレミアムシルバーとブラックの2色を用意する。

「RCD-M41」(プレミアムシルバー)

「RCD-M41」(ブラック)

CDプレーヤー部には、上級機の開発で培った制振技術を投入したという高精度ドライブメカを採用。CD再生に加えて、MP3やWMAファイルを記録したCD-R/CD-RWの再生も可能だ。

D-Mシリーズとして初めてBluetoothにも対応。スマートフォンなどの音源を本機からワイヤレス再生できる。Bluetoothバージョンは4.0で、コーデックはSBCに加えてAACにも対応。Bluetoothを完全にオフにして音質に影響を与えるノイズの発生を抑える「Bluetooth OFF」モードも備えている。

最大192kHz/24bitのPCM入力に対応する光デジタル入力も2系統搭載。ポータブルオーディオプレーヤーやテレビの音声を入力して、本機から楽しむこともできる。

そのほか、アナログ音声入力端子×1、サブウーファー出力端子×1、ヘッドホン出力×1も搭載する。

背面端子部

なお、従来モデル「RCD-M40」では搭載されていたUSB-A端子(iPodデジタル再生/USBメモリー再生用)は、Bluetooth搭載に伴って本機では省かれている。

音質面で大きく進化したのがパワーアンプ。従来はパワーパックだったが、本機ではディスクリート方式が採用された。これにより全てのパーツを自由に選択できるようになり、プリアンプ部と共に試聴/試作を繰り返して最適な部品を選定したという。結果、聴感上の音質向上に加えて、ノイズフロアも昨年モデル「RCD-M40」と比べて50%以下に抑えた。

また、ドライブ段の電流リミッターを排除することでスピーカー駆動力も高めた。出力は30W+30Wとなる。

RCD-M41の筐体内部

デノンHi-Fiコンポーネントで培ったシンプル&ストレート思想を本機でも徹底。回路構成の複雑化を避け、信号ラインは左右チャンネルを対称にレイアウトして最短化。さらに基板上の電源ラインを低インピーダンス化することで、ハイスピードかつ安定した電源供給を実現するという。また、電源トランスの巻線からデジタル回路とアナログ回路をセパレートすることで、回路間の干渉やノイズも抑制する。

デジタル回路、プリアンプ回路には、カスタムコンデンサーや薄膜高分子積層コンデンサー、カーボン抵抗など、フルサイズモデル「1600NEシリーズ」でも使用されたオーディオグレードの音質パーツが投入されている。

スピーカー最適化フィルターも装備。これをオンにすれば、同シリーズのスピーカー「SC-M41」の特性に合わせて、最適な音響性能が得られる信号処理が行われる。

3.5mmステレオミニ端子のヘッドホン出力も搭載。スピーカー出力用パワーアンプとは別に、電圧増幅段には高速オペアンプ、出力バッファーにはディスクリート回路を採用した本格的なヘッドホンアンプを備えている。従来機から引き続き、3段階のゲイン切り替え機能も搭載。インピーダンスが高いヘッドホンでも最適な音量を得られる。

AM/FMラジオチューナーも搭載。AM番組をFM帯域で放送する「ワイドFM」にも対応している。

デザインも刷新。デノンの新世代Hi-Fiコンポーネント「NEシリーズ」のデザインコンセプトが継承された。ボタンやボリュームノブの感触にもこだわったという。

リモコンが付属。電源ケーブルはメガネタイプの着脱式となる。消費電力は70W(待機時0.3W、通常スタンバイ)外形寸法は210W×115×309Dmm、質量は4.2kg。


SC-M41 ー RCD-M41にマッチングされたスピーカーシステム

SC-M41は、RCD-M41にマッチングされたブックシェルタイプの2ウェイ・バスレフ型スピーカーシステム。カラーはチェリーとブラックの2色を用意する。

「SC-M41」(チェリー)

「SC-M41」(ブラック)

トゥイーターは、25mm径のソフトドームトゥイーターを採用。振動板の外周を支えるエッジ背面の構造の見直しにより、内部の空気圧を最適化。これによりピストンモーションのバランスを整え、低歪みかつクリアな再生を可能にしたという。また磁気回路にはアルミ製ショートリングを追加して、高音域の歪みを大幅に改善した。

ウーファーは、120mm径のペーパーコーンウーファーを採用。こちらも振動板を支えるサスペンションの形状を最適化することで、ピストンモーションのバランスを改善。歪みを低減したという。

キャビネットには均質な強度と安定した音響特性を備えるという15mm厚MDFを採用。サイドパネルと各パネルの接合部に補強を加えて、キャビネットの剛性を高めている。

スピーカー端子はスクリュー型でバナナプラグにも対応する。同梱のスピーカーケーブルも改善、断面積を58%アップすることでよりエネルギッシュなサウンドが可能になったという。

再生周波数帯域は45Hz~40kHz、インピーダンスは6Ω、出力音圧レベルは83dB(1W・1m)。外形寸法は145W×238H×234Dmm、質量は3.6kg。

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