朱雀の価格は100万円
トップウイング、独自方式カートリッジの上位機「朱雀」/M2TECH初のパワーアンプ「Crosby」
トップウイングは本日発表会を開催。同社が取り扱う各ブランドの新製品を一斉に発表した。本項ではTOPWINGブランドの新カートリッジ「朱雀」に加え、同社が取り扱うM2TECHのDAC兼プリアンプ「YOUNG MKIII」とクラスDパワーアンプ「Crosby」について紹介する。
■コアレス・ストレートフラックス型カートリッジの第二弾「朱雀」
「朱雀」(すざく)は、「青龍」に続くTOPWINGのカートリッジ第二弾モデル。2018年2月の出荷を目指しており、価格は100万円(税抜)を予定している。
朱雀の詳細については、トップウインググループの代表取締役であり、自ら本機の企画・開発に携わっている佐々木原幸一氏が、再生デモを交えつつ自ら行った。
青龍と同じく「コアレス・ストレートフラックス型」と呼ぶ独自の方式を採用。青龍の上位モデルという位置付けとなる。コアレス・ストレートフラックス型とは、従来のMM型/MC型とは異なる、ショートレンジで磁束変化をコイルに伝える新たな方式。スタイラスの振動をコイルに伝える経路に磁気損失や磁気歪みを発生するコア材を使用することなく、マグネットの直近にコイルを配した構造となっている。これによりMC型の特性とMM型のメンテナンス性を両立。スタイラス部が独立した設計のため、針交換に対応している。
朱雀が命題としたのは軽量化とのこと。青龍は超々ジュラルミン削り出しの重量ボディによって高い制振性を実現していたが、欧州では「最近増えているシェルを使わないタイプのアームでは、青龍は重すぎて取り付けられない場合がある」「もっと軽いカートリッジも欲しい」という意見があったという。
その声に応えるべく、朱雀では、高い強度を誇るエンジニアプラスチック、チタン、カーボンなどの異種素材を組み合わせることで、軽量化を実現しつつ、振動を分散させて音質に悪影響を与える共振点を避けることに成功したとのこと。
本機の意匠については、普段は他領域を手がけているデザイナーに依頼したとのこと。左右非対称のデザインとなっているが、重量バランスなども考慮しているという。また、青龍と同じく分解が可能で、価格の10%でスタイラスの交換も可能となっている(交換はメーカーで行う必要がある)。
非常に高価であることについて佐々木原氏は「青龍と同様にメイドインジャパンの部品のみを使っていて、部品のひとつひとつについても一切妥協をしていない」と紹介。なお、本機の製造については、青龍とは異なる「まさに下町ロケットのような大田区の町工場」(佐々木原氏)で行っているとのことだ。
なおこの場にて、青龍を従来の50万円(税抜)から、75万円(税抜)へ値上げすることも発表。値上げは2018年1月1日より行われる。佐々木原氏は「青龍も非常にコストがかかっている製品で、今回の値上げで正常価格になる」と説明していた。
■M2TECHからはDAC兼プリアンプ「YOUNG MKIII」や初のパワーアンプ「Crosby」
M2TECHからは、“Rockstars”シリーズのDAC兼プリアンプ「YOUNG MKIII」とクラスD・ステレオパワーアンプ「Crosby」を発表した。価格はYOUNG MKIIIが18万円(税抜)、Crosbyが16万円(税抜)で12月中に発売される。
YOUNG MKIIIは、USB入力を含むD/Aコンバーターと、アナログ・プリアンプを内蔵。各種デジタル入力に加えて、プリアンプ機能に伴うアナログ入力も搭載する。さらにはaptX対応のBluetooth、MQAデコーダー機能も内蔵する。
従来機とサイズはほぼ同じだが、筐体は角の丸みがとれたデザインに変更。ディスプレイの形態も変更されている。
再生フォーマットについては、USB入力による11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応する。MQAについては「MQAデコーダー」に対応、MQAをハードウェアでデコードして再生することができる。
アナログ入力はRCA1系統を搭載。A/Dコンバーターでデジタル化するのではなく、アナログ信号をそのままボリューム調整するかたちだという。アナログ出力端子はXLRのみを搭載。変換端子を使ってRCA出力を行うことができる。
ちなみにXLR出力とRCA出力ではゲインが異なるが、その点については本体でゲインを4段階から切り替えることで対応できる。出力インピーダンスも、RCAとXLRで切り替えが可能だ。
位相反転機能も搭載。これはデジタルフォノイコ「Joplin MkII」などと組み合わせた際に用いることが想定されたもので、位相が反転しているレコード(昔の盤では稀にあるという)を再生する際に活用できるとのこと。
なお、Android OS向けの専用アプリ「Young MKIII Remote App」も用意。本体および物理リモコンから調整可能な設定パラメーターを、本アプリから全て調整することができる。
CrosbyはクラスD方式のステレオ・パワーアンプ。YOUNG MKIIIとのペアマッチを想定した設計されたということで、サイズも揃えられている。
パワーアンプのデバイスには、ICE POWERを採用。本機に採用されたものは、ICE POWERの中でも1チップ化された最新世代のデバイスなのだという。
Crosbyを2台用いてのブリッジ接続による駆動にも対応。嶋田氏は「特にブリッジ接続においては、サイズからは想像できない、デジタルアンプとは思えないサウンドを聴くことができるのでお薦めしたい」と紹介していた。
出力は単体で60W(8Ω)/110W(4Ω)。本機を2台用いたブリッジ接続時で350W(4Ω)/180W(8Ω)となる。なお、トリガー信号によってYOUNG MKIIIとの電源連動も可能となっている。
■コアレス・ストレートフラックス型カートリッジの第二弾「朱雀」
「朱雀」(すざく)は、「青龍」に続くTOPWINGのカートリッジ第二弾モデル。2018年2月の出荷を目指しており、価格は100万円(税抜)を予定している。
朱雀の詳細については、トップウインググループの代表取締役であり、自ら本機の企画・開発に携わっている佐々木原幸一氏が、再生デモを交えつつ自ら行った。
青龍と同じく「コアレス・ストレートフラックス型」と呼ぶ独自の方式を採用。青龍の上位モデルという位置付けとなる。コアレス・ストレートフラックス型とは、従来のMM型/MC型とは異なる、ショートレンジで磁束変化をコイルに伝える新たな方式。スタイラスの振動をコイルに伝える経路に磁気損失や磁気歪みを発生するコア材を使用することなく、マグネットの直近にコイルを配した構造となっている。これによりMC型の特性とMM型のメンテナンス性を両立。スタイラス部が独立した設計のため、針交換に対応している。
朱雀が命題としたのは軽量化とのこと。青龍は超々ジュラルミン削り出しの重量ボディによって高い制振性を実現していたが、欧州では「最近増えているシェルを使わないタイプのアームでは、青龍は重すぎて取り付けられない場合がある」「もっと軽いカートリッジも欲しい」という意見があったという。
その声に応えるべく、朱雀では、高い強度を誇るエンジニアプラスチック、チタン、カーボンなどの異種素材を組み合わせることで、軽量化を実現しつつ、振動を分散させて音質に悪影響を与える共振点を避けることに成功したとのこと。
本機の意匠については、普段は他領域を手がけているデザイナーに依頼したとのこと。左右非対称のデザインとなっているが、重量バランスなども考慮しているという。また、青龍と同じく分解が可能で、価格の10%でスタイラスの交換も可能となっている(交換はメーカーで行う必要がある)。
非常に高価であることについて佐々木原氏は「青龍と同様にメイドインジャパンの部品のみを使っていて、部品のひとつひとつについても一切妥協をしていない」と紹介。なお、本機の製造については、青龍とは異なる「まさに下町ロケットのような大田区の町工場」(佐々木原氏)で行っているとのことだ。
なおこの場にて、青龍を従来の50万円(税抜)から、75万円(税抜)へ値上げすることも発表。値上げは2018年1月1日より行われる。佐々木原氏は「青龍も非常にコストがかかっている製品で、今回の値上げで正常価格になる」と説明していた。
■M2TECHからはDAC兼プリアンプ「YOUNG MKIII」や初のパワーアンプ「Crosby」
M2TECHからは、“Rockstars”シリーズのDAC兼プリアンプ「YOUNG MKIII」とクラスD・ステレオパワーアンプ「Crosby」を発表した。価格はYOUNG MKIIIが18万円(税抜)、Crosbyが16万円(税抜)で12月中に発売される。
YOUNG MKIIIは、USB入力を含むD/Aコンバーターと、アナログ・プリアンプを内蔵。各種デジタル入力に加えて、プリアンプ機能に伴うアナログ入力も搭載する。さらにはaptX対応のBluetooth、MQAデコーダー機能も内蔵する。
従来機とサイズはほぼ同じだが、筐体は角の丸みがとれたデザインに変更。ディスプレイの形態も変更されている。
再生フォーマットについては、USB入力による11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応する。MQAについては「MQAデコーダー」に対応、MQAをハードウェアでデコードして再生することができる。
アナログ入力はRCA1系統を搭載。A/Dコンバーターでデジタル化するのではなく、アナログ信号をそのままボリューム調整するかたちだという。アナログ出力端子はXLRのみを搭載。変換端子を使ってRCA出力を行うことができる。
ちなみにXLR出力とRCA出力ではゲインが異なるが、その点については本体でゲインを4段階から切り替えることで対応できる。出力インピーダンスも、RCAとXLRで切り替えが可能だ。
位相反転機能も搭載。これはデジタルフォノイコ「Joplin MkII」などと組み合わせた際に用いることが想定されたもので、位相が反転しているレコード(昔の盤では稀にあるという)を再生する際に活用できるとのこと。
なお、Android OS向けの専用アプリ「Young MKIII Remote App」も用意。本体および物理リモコンから調整可能な設定パラメーターを、本アプリから全て調整することができる。
CrosbyはクラスD方式のステレオ・パワーアンプ。YOUNG MKIIIとのペアマッチを想定した設計されたということで、サイズも揃えられている。
パワーアンプのデバイスには、ICE POWERを採用。本機に採用されたものは、ICE POWERの中でも1チップ化された最新世代のデバイスなのだという。
Crosbyを2台用いてのブリッジ接続による駆動にも対応。嶋田氏は「特にブリッジ接続においては、サイズからは想像できない、デジタルアンプとは思えないサウンドを聴くことができるのでお薦めしたい」と紹介していた。
出力は単体で60W(8Ω)/110W(4Ω)。本機を2台用いたブリッジ接続時で350W(4Ω)/180W(8Ω)となる。なお、トリガー信号によってYOUNG MKIIIとの電源連動も可能となっている。