ワンボードオーディオ・コンソーシアムの説明会にて
ラックスマン、ラズパイ搭載ネットワークプレーヤー「AUDIO OSECHI BOX」披露
Raspberry Pi(ラズベリーパイ、通称ラズパイ)などのワンボードコンピュータによる新しいオーディオプラットフォームの規格策定を目指す「ワンボードオーディオコンソーシアム」は、ボードメンバーのラックスマンが開発した「Raspberry Pi 3」搭載オーディオの試作機などを披露する技術説明会を開催した。
説明会では、ラックスマンが開発したコンセプトモデル“AUDIO OSECHI BOX”「JU-001」「JU-002」が披露された。JU-001は、Raspberry Pi 3を搭載したDAC/ネットワークプレーヤー。筐体からDAC部、電源部に至るまでをラックスマンのオーディオ技術とノウハウで開発。“ラズパイオーディオ”のクオリティをとことん突き詰めたモデルとなる。
同コンソーシアムの設立を提案した、当サイト「ラズパイオーディオ通信」でもおなじみのIT / A&Vコラムニスト 海上忍氏が説明会の進行を務めた。また、同コンソーシアムによる規格の策定の進行状況について説明を行った。
さらに同コンソーシアムで新たに提案される新機能「Music Plug & Play」の詳細も発表。本技術を開発した竹中直純氏(OTOTOY 代表取締役)が自らその詳細について説明を行った。これはUSBメモリーの抜き差しだけで音楽再生の操作ができるという機能で、JU-001を用いてデモンストレーションが行われた。
■ラックスマンによるラズパイオーディオのコンセプトモデル“OSECHI BOX”
ラックスマンが開発したRaspberry Pi 3搭載オーディオのコンセプトモデル「AUDIO OSECHI BOX」は、その名の通り6.5寸の重箱サイズの筐体を用いたオーディオコンポーネント。今回はRaspberry Pi 3搭載ネットワークプレーヤー「JU-001」と、同サイズのUSBハードディスク「JU-002」の試作機が披露された。
このAUDIO OSECHI BOXは「重箱サイズの筐体にこだわりの具材=電子部品をおせち料理のようにていねいに盛りつけた<オーディオおせち箱>」とそのコンセプトが紹介された。なお、本機はコンセプトモデルであり、具体的な製品化に時期などは決まっていない。想定される価格帯や登場時期は後述する。
JU-001は、“MAIN”とも呼称され、D/Aコンバーターおよびネットワークプレーヤーの役割を果たす。Raspberry Pi 3によるコア部と、そこにI2S接続されたD/Aコンバーターを内蔵。専用設計の電源トランスとシリーズレギュレーターによる電源回路を備えるなど、ラックスマンの音質技術やノウハウが投入されている。外部クロック機器への接続対応も特徴だ。
JU-002は“STRAGE”とも呼ばれ、JU-001との組み合わせを想定しUSBストレージとなる。今回の試作機では内部にハードディスクを内蔵している。また、今後のロードマップとして、同じ筐体を用いたアナログ入力専用ヘッドホンアンプ「JI-003“AMP”」、USB接続のCDプレーヤー「JU-004“DISC”」も検討されているという。
説明会では、JU-001をラックスマンのアンプ、フォーカルのスピーカーと組み合わせて実際に音を聴くことができた。各種設定の変更や外部クロックの利用による音質の変化を確認するデモも行われ、Hi-Fiオーディオ器機としてのポテンシャルの高さもアピールされた。
■ハードウェアとソフトウェアの両面からラズパイオーディオの音質を追求
説明会では、中核となるRaspberry Pi 3とDACを内蔵したJU-001“MAIN”について、詳しい説明が行われた。
JU-001の詳細を紹介する前にいわゆる“ラズパイオーディオ”をご存じない方のために改めて説明しておくと、Raspberry Piはいわば“小さなパソコン”だ(ちなみに、Raspberry Pi以外にも同種のワンボードコンピュータは複数あってこれらもオーディオ再生に使えるため、同コンソーシアムはあくまで“ラズパイオーディオ”ではなく“ワンボードオーディオ”という言葉を使っている)。
このRaspberry Pi上で、ネットワークプレーヤーとしての機能を備えたソフト(MPD)が動いている。ネットワークプレーヤーはDLNAおよびOpenHomeに準拠したもので、NASなどのサーバーや、本体に接続されたUSBストレージやSDカードの音源を再生できる。
説明会では、ラックスマンが開発したコンセプトモデル“AUDIO OSECHI BOX”「JU-001」「JU-002」が披露された。JU-001は、Raspberry Pi 3を搭載したDAC/ネットワークプレーヤー。筐体からDAC部、電源部に至るまでをラックスマンのオーディオ技術とノウハウで開発。“ラズパイオーディオ”のクオリティをとことん突き詰めたモデルとなる。
同コンソーシアムの設立を提案した、当サイト「ラズパイオーディオ通信」でもおなじみのIT / A&Vコラムニスト 海上忍氏が説明会の進行を務めた。また、同コンソーシアムによる規格の策定の進行状況について説明を行った。
さらに同コンソーシアムで新たに提案される新機能「Music Plug & Play」の詳細も発表。本技術を開発した竹中直純氏(OTOTOY 代表取締役)が自らその詳細について説明を行った。これはUSBメモリーの抜き差しだけで音楽再生の操作ができるという機能で、JU-001を用いてデモンストレーションが行われた。
■ラックスマンによるラズパイオーディオのコンセプトモデル“OSECHI BOX”
ラックスマンが開発したRaspberry Pi 3搭載オーディオのコンセプトモデル「AUDIO OSECHI BOX」は、その名の通り6.5寸の重箱サイズの筐体を用いたオーディオコンポーネント。今回はRaspberry Pi 3搭載ネットワークプレーヤー「JU-001」と、同サイズのUSBハードディスク「JU-002」の試作機が披露された。
このAUDIO OSECHI BOXは「重箱サイズの筐体にこだわりの具材=電子部品をおせち料理のようにていねいに盛りつけた<オーディオおせち箱>」とそのコンセプトが紹介された。なお、本機はコンセプトモデルであり、具体的な製品化に時期などは決まっていない。想定される価格帯や登場時期は後述する。
JU-001は、“MAIN”とも呼称され、D/Aコンバーターおよびネットワークプレーヤーの役割を果たす。Raspberry Pi 3によるコア部と、そこにI2S接続されたD/Aコンバーターを内蔵。専用設計の電源トランスとシリーズレギュレーターによる電源回路を備えるなど、ラックスマンの音質技術やノウハウが投入されている。外部クロック機器への接続対応も特徴だ。
JU-002は“STRAGE”とも呼ばれ、JU-001との組み合わせを想定しUSBストレージとなる。今回の試作機では内部にハードディスクを内蔵している。また、今後のロードマップとして、同じ筐体を用いたアナログ入力専用ヘッドホンアンプ「JI-003“AMP”」、USB接続のCDプレーヤー「JU-004“DISC”」も検討されているという。
説明会では、JU-001をラックスマンのアンプ、フォーカルのスピーカーと組み合わせて実際に音を聴くことができた。各種設定の変更や外部クロックの利用による音質の変化を確認するデモも行われ、Hi-Fiオーディオ器機としてのポテンシャルの高さもアピールされた。
■ハードウェアとソフトウェアの両面からラズパイオーディオの音質を追求
説明会では、中核となるRaspberry Pi 3とDACを内蔵したJU-001“MAIN”について、詳しい説明が行われた。
JU-001の詳細を紹介する前にいわゆる“ラズパイオーディオ”をご存じない方のために改めて説明しておくと、Raspberry Piはいわば“小さなパソコン”だ(ちなみに、Raspberry Pi以外にも同種のワンボードコンピュータは複数あってこれらもオーディオ再生に使えるため、同コンソーシアムはあくまで“ラズパイオーディオ”ではなく“ワンボードオーディオ”という言葉を使っている)。
このRaspberry Pi上で、ネットワークプレーヤーとしての機能を備えたソフト(MPD)が動いている。ネットワークプレーヤーはDLNAおよびOpenHomeに準拠したもので、NASなどのサーバーや、本体に接続されたUSBストレージやSDカードの音源を再生できる。
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