入手困難にまでなったミュージックサーバーの音質アップバージョン、詳細を掲載
【NetAudio 最新記事チラ見せ】Soundgenic HGシリーズ、その音質を検証した!
高いユーザビリティとお手頃な価格設定で、一気にファイル再生の世界を広げたアイ・オー・データ機器のミュージックサーバーSoundgenicに、この7月、HG(ハイグレード)シリーズが誕生した。
ネットワーク用のストレージ(NAS)として、またUSB DACと接続してネットワークトランスポートとして使える機能性はそのままに、従来モデルではオーディオグレードとうたっていなかった音質という点に、今回メスを入れた形だ。逆木 一氏が早速検証してみた。
今年はじめにアイ・オー・データから登場したオーディオ用サーバーのSoundgenicは、発売と同時にたいへんな人気となり、一時は入手困難になるほどだった。その理由は、同社のハイエンドブランドであるfidataの製品と「同等の機能」を、「驚くべき低価格で実現」したから、ということに集約されるだろう。
Soundgenicは、fidataで築き上げてきたソフトウェア資産を引き継ぎ、ほとんど同等の機能を持ったエントリーモデルとして登場した。その機能をおさらいすると、fidataの製品同様、まず優れたサーバーとであり、USB DACと接続することでOpenhome対応のネットワークトランスポートにもなる。
操作面では完成度の高い純正アプリであるfidata Music Appが使用可能で、純正組み合わせによってタグの編集をはじめとする音源管理もアプリ上から行える。
SoundgenicはHDDモデルと専門店向けのSSDモデルが用意され、前者は3万円台半ばという価格であり、これは「音は違えど、fidataと同等の機能を実現している」ことを考えれば驚くべきことだ。
一台でサーバーとプレーヤーの役目を十全に果たし、純正アプリによる優れたユーザビリティも保証されている。
そして今回、ハイグレードを意味する「HG」モデルが登場した。Soundgenic自体はエントリーモデルという位置づけではあるが、前述のように機能面での妥協は一切ない。そのうえで音質向上が果たされるなら、これからネットワークオーディオを始めようというオーディオファンにとって素晴らしい選択肢となろう。
通常モデルと同じく、HGモデルにもHDDを搭載するHDL-RA3HGと、SSDを搭載するRAHF-S2HGが用意されている。HDL-RA3HGはfidataと同様のWD社カスタム仕様HDD「WD AV-GP」を搭載して振動を抑制。容量は3TBに増加した。筐体にも制振対策が施されている。RAHF-S2HGはSSDの容量が2TBとなり、こちらも制振対策が施されている。
製品の試聴はHDDとSSDモデルの双方で、通常モデルと比較する形で行った。
HDL-RA3HGでは、HDDをはじめとする各種制振対策がそのまま音にも表れているようで、静寂感や音が消え入る際の表現に向上が認められる。通常モデルとの価格差もそれほど開いていないのもうれしいところだ。
一方のRAHF-S2HGは、音の重心が下がって骨格感が増す。SSDならではの繊細かつ透明な空気感を維持しつついっそう魅力的な音となるが、向上の度合いはHDDに比べると控えめという印象を受けた。
※詳細なレポートは7月19日(木)発売のネットオーディオ誌にて掲載。書店にてその内容をお確かめください。
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