オーディオパーツを輸入販売する横浜ベイサイドネットが新潟支社設立。その狙いを関係者が語る

■新潟支社を拠点にＢtoＣ向け新展開

新たな新潟支社には西川氏と、同社社長の吉川氏が常駐する。吉川氏は同社および同社提携の各社が展開するオンラインショップにおける製品流通システムの整備と管理を担う。
　
また西川氏は新潟支社に設置される新たな製作所で、製作の作業に特化する。エンドユーザー向けの新たな展開として、オーディオ製品のカスタムメイド販売を本格的に開始するのである。支社には試聴室も設置して製品の体感の場とし、エンドユーザー対応も行う。
　
従来から手がけていたスピーカー製作はクオリティをさらに高めた展開とし、アンプとアナログプレーヤーの製作が新たに行われる。アンプは燕市で加工される金属パーツを活用したオリジナル製品として製作。アナログプレーヤーは、お客様の手持ちのプレーヤーを活用するもの。既存のモーターを修理し、必要に応じて新たにアームを設置。オリジナルの台を取り付け、新しいプレーヤーとして蘇らせる。
　
これらはお客様の要望を聞いて、ひとつひとつカスタムメイドとして製作される。直販で、一部近隣のオーディオショップで販売する計画もあるという。
　
また、オリジナルの木製音調パネル「ArtyPanel」の展開も本格化する。その表面に新潟の組子細工を施して外観も美しく、インテリア用にも相応しいパネルは、インテリア家電ショップなどでも販売するもの。導入した大型CNCルーターを使いこなし、木材加工のさらなる可能性も追求していくという。
　
これらオーディオ製品は、6月16日、17日に開催された日本オーディオ協会主催のイベント「OTOTEN2018」に出展、エンドユーザーに向けた試聴体験会が催され好評を博した。8月からの本格展開に向け、製品はさらに磨きをかけられている。

同社の転機となるこうした動きは、昨今注目される地方創生や事業承継の問題にも一役買うこととなろう。人口の都市集中によって全国の多くの地域で空洞化が懸念されるが、このような移転の動きは、企業が新たに発展する上でのひとつの可能性が示されることが期待される。そしての金属加工を始めさまざまな地場の産業が展開される燕市でも、事業の担い手が高齢化し、承継問題は大きな課題となっているという。新生・横浜ベイサイドネットは、前述の取引先企業と文字通り力を合わせて日々の業務に取り組みながら、企業存続に貢献していく。さらに後継者候補の教育、育成にも注力するという。
　
新たな拠点も得て、大きく舵を切る「横浜ベイサイドネット」。あらゆる角度から、その活動が注目される。

【企業詳細】
株式会社横浜ベイサイドネット
●新本社
〒231-0062
神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 ヒューリックみなとみらい　10F
電話：045-228-5326

●新潟支社
〒959-1261
新潟県燕市秋葉町4-9-52
電話：0256-64-7897
FAX：0256-64-7898
メール：bsn-sales＠baysidenet.jp