大阪ハイエンド&セッション

マクレビ「No.5805」やティアックのNcore搭載アンプも。大阪の2大オーディオイベントをレポート

公開日 2018/11/30 17:24 Senka編集部・竹内純
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11月23日(金・祝)から3日間にわたって開催された、「第28回 大阪ハイエンドオーディオショウ2018」(会場:ハートンホテル心斎橋)、24日(土)から2日間にわたって同時開催された「第28回 オーディオセッション in OSAKA 2018」(会場:ハートンホテル南船場)が数多くの熱心なオーディオファンを集め、盛況のうちに幕を閉じた。

「第28回 大阪ハイエンドオーディオショウ2018」の会場となったハートンホテル心斎橋

「第28回 オーディオセッション in OSAKA 2018」の会場となったハートンホテル南船場。両会場は1時間2便運行の無料シャトルバスで結ぶが、25日(日)は大阪マラソン開催のためで運行は休止

今年は「2018 東京インターナショナルオーディオショウ」(TIAS2018)の開催が昨年から後ろにづれて、11月16日〜18日の3日間となったため、秋恒例のハイファイオーディオの東西ビックイベントが、2週連続で開催されることとなった。

<ヨシノトレーディング> 新規参加。“アナログレコードが奏でる心地よい音”をテーマに、EAR、クリアオーディオ、ファルコン等の最先端製品を紹介

<アイレックス>イタリアAUDIA社のトップエンドのパワーアンプ「Strumento n4 mk2」を前面に打ち出してデモ

大阪ハイエンドオーディオショウ2018は、今年は開催日が祝日となるカレンダーにも恵まれ、金曜日から例年を上回る好調な出足で会場が賑わった。今回からは「AUDIA」「NVS Sound」「Reed」などを取り扱うアイレックス株式会社、「Clearaudio」「EAR」「Falcon Acoustics」などを取り扱うYoshino Trading株式会社の2社が新たに参加、計23社が出展した。

前週に開催されたTIAS 2018でも新製品を披露したアキュフェーズ、ラックスマン、エソテリックをはじめとする各社に加え、同ショウにはTIASは出展してないハーマンインターナショナル、ハイ・ファイ・ジャパン、データゲート、イースタンサウンドファクトリー、メース、アイレックス、ファルコンなどの各ブースにも注目が集まった。

ハーマンインターナショナルからは、人気のJBL「4312E」の後継機となる「4312G」が世界初披露。また、マークレビンソンのエントリークラスのインテグレーテッドアンプ「No.5805」も日本初披露されるなど話題を提供した。

<ハーマンインターナショナル> JBLスピーカーの話題を集める新製品「L100 Classic」と並んで世界初お披露目となった「4312G」。現行の限定モデル4312SEの後継機。SEとL100の“いいとこ取り”をしたウーファーを採用するなどブラッシュアップ

日本では初披露となったマークレビンソンのプリメインアンプのエントリー機「No.5805」。2019年の発売を予定する

注目の的となったのはアキュフェーズ、ラックスマン、アクシス、エレクトリ、ノア、ハーマンインターナショナルの6社共同による特別試聴会。各社フラグシップモデルを組み合わせてハイレゾ、CD、LPを聴き比べ。会場となったイベントルームは、まさに立錐の余地もない熱気に包まれた。

<イベントルーム> 各回立ち見も大勢出た特別試聴会。角田郁雄氏のイベントでは、アキュフェーズ「DP-750」やラックスマン「L-509X」「PD-151」等を用いたシステムで、話題を集めるスピーカーシステムMAGICO「A3」、Fyne Audio「F702」、Sonus faber「Sonetto 8」、FOCAL「Grande Utopia EM Evo」を鳴らした

Hi-Fiオーディオが中心となる大阪ハイエンドオーディオショウ2018に対し、大阪日本橋のでんでんタウン協栄会も協賛する「オーディオセッション in OSAKA 2018」は、ホームシアターなども加わった多彩な内容が特徴だ。

JVCケンウッドの4Kプロジェクター「DLA-V9R」、ソニーのレーザー光源を搭載したプロジェクター「VPL-VW855」、パイオニアの旗艦UHD BDプレーヤー「UDP-LX800」など、この秋、大きな注目を集める新製品を擁した視聴イベントが各ブースで人気を集めた。

<オンキヨーパイオニア> 満を持して発売するユニバーサルディスクプレーヤーの集大成「UDP-LX800」を全面に打ち出し、ハイエンドマルチチャンネルの臨場感を訴えた

<JVCケンウッド>JVCの4Kプロジェクターの新商品の視聴イベントは満席の大盛況

ティアックは、Hypex社のクラスDアンプ「Ncore」を搭載した小型のパワーアンプとプリメインアンプを参考出展。パワーは「AP-505」、プリメインは「AX-505」で、その型番やデザインからわかるとおり、USB-DAC「UD-505」やネットワークプレーヤー「NT-505」と同シリーズにラインナップされる。こちらも続報を待ちたい。

「AP-505」

「AX-505」

なお、同時開催で関西のオーディオ・AVファンの期待に応えてきた2つのイベントだが、来年はオーディオセッション in OSAKAの会場である「ハートンホテル南船場」が、都合により会場として使用できない可能性が高まったことから、以前のように、大阪ハイエンドオーディオショウの会場である「ハートンホテル心斎橋」で時期をずらして開催するなどの対応を検討中だ。

以下、両イベントのブースの模様をピックアップしてフォトレポートしたい。

大阪ハイエンドオーディオショウ2018


<オルトフォンジャパン> オルトフォン創立100周年のアニバーサリーモデル「MC Century」「SPU Century」「The Concorde Century」をクローズアップ。Acoustic Solidのアナログプレーヤー「Solid Edition」でデモ

<ハイ・ファイ・ジャパン> アコースティックアーツのパワーアンプ「AMPTTT」「AMPTT」をバイアンプ駆動。スピーカー「CONCERT」のハイエンドサウンドを奏でた


<アクシス> 日本初上陸となる「Fyne Audio」の魅力を熱弁する室井利夫社長。「若い人にオーディオを広げたい」、そんな想いも込められた同シリーズ。価格も見逃せないポイントだ

<データゲート> インテリアにも溶け込む花梨の美しい木目と光沢あるブラック塗装のデザインが目を引くYARLANDの真空管オーディオを一堂に披露


<ノア> 一番の注目はソナスファベールの最新鋭機“Sonetto”シリーズ

<ノア> 注目度抜群のレコードクリーニングマシン、KLAUDiO「CLN-LP200S」


<ラックスマン> 来春発売予定の真空管プリアンプ「MQ-300」を、「CL-1000」「D-08u」「PD-151」「EQ-500」、そして、FOCAL「Scala Utopia Evo」と組み合わせ。真空管のトップセパレートをデモ

<アキュフェーズ> オーディオ銘機賞・金賞を受賞したCD/SACDプレーヤー「DP-750」、同銀賞受賞のパワーアンプ「A-75」、プリメインアンプ「E-480」など注目度の高い新製品の数々にブースも満員の盛況


<ナスペック> 9月20日発売以来大反響、レコード4枚を同時洗浄できるKirmuss Audioの超音波洗浄機「KA-RC-1」を大阪で初披露

<トライオード> 久々となるモノラルパワーアンプ「TRX-P300M」など新製品をいち早く紹介。話題沸騰のカクテルオーディオのマルチメディアプレーヤー、スペンドール新Classicシリーズと組み合わせた


<アイシン高丘> 36万円の新製品(右)と8万円の現行品とで進化する制振効果を聴き比べ


オーディオセッション in OSAKA 2018


<ヤマハミュージックジャパン> 話題のターンテーブル「GT-5000」、セパレートアンプ「C-5000」「M-5000」を、スピーカー「N-5000」と組み合わせてデモ

<エソテリック> フラグシップモデルGrandiosoと03シリーズを、avangarde「UNO XD FINO EDITION」やTANNOY「Canterbury/GR」と組み合わせ


<ティアック> ネットワークCDプリメインアンプ「NR-7CD」を核に、ハイレゾマスターレコーダー「SD-500HR」、ネットワークプレーヤー「NT-505」を組み合わせて試聴

<テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ> パワーアンプ「TAD-M1000」とスピーカー「TAD-E1TX」をメインに、アクセサリーを含めたTADのフルシステムでアピール


<アイ・オー・データ機器> 「fidata」「soundgenic」の製品群に加え、「fidata Music App」への関心も高く、来場者から説明員へ多様な質問が飛び交った

<D&Mホールディングス> ハイファイではマランツ「10/12シリーズ」などをB&W「802/805PE」と組み合わせ。ホームシアターではデノン&マランツのフラグシップ機の臨場感を満喫


<ソニーマーケティング> 最新プロジェクター「VPL-VW855」をはじめとした視聴イベントに加え、ソニーストア大阪で同時開催した話題の超弩級DAP「DMP-Z1」の先行展示・特別体験をブース入り口で告知

<テクニクス> デモに加え、各モデルの展示では内部や部品などをふんだんに用いて最新テクノロジーを訴えた


<デンソーテン> 「TD510ZMK2」「TD725SWMK2」「TD508MK3」によるシステムで最新の三次元音響企画「Dolby Atmos」「DTS-X」「Auro-3D」収録のソフトをデモ

<スペック> 話題のリアルサウンド・アンプ「RSA-M88」をはじめとしたシステムで、提案する「ピュアダイレクト」の試聴を展開。写真は「HB-N1」に込めたこだわりを力説する石見周三社長

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