MQA-CDへの関心高まる
<香港オーディオショウ>直径8cmの「ミニレコード」開発中。CDの技術投入、3分程度収録
8月9日から11日の3日間、香港コンベンションセンターにて開催されている香港ハイエンドオーディオビジュアルショウ2019。香港では高音質メディアに対する関心も高く、メモリーテック開発によるUHQCDやハイレゾ音源が封入できるMQA-CDのリリースも精力的に行われている。音質にこだわるレーベルの最新事情を紹介しよう。
香港の高音質レーベルとして知られるFUNG HANG RECORD(風行唱片)は、数年前からUHQCDのリリースを積極的に手がけているが、今年はなんとMQA-CD×UHQCD(日本では「ハイレゾCD」とも呼ばれる)もスタートした。女性ジャズヴォーカリスト、ジャシンタによるベン・ウェブスターのトリビュート盤「HERE'S TO BEN」を、FUNG HANG RECORDが特別にMQA-CD×UHQCDとしてリイシュー。実は非売品ながら、ガラスCDのMQA-CDもすでに制作されているという。
FUNG HANG RECORD代表のアンディ・ラム氏は「私たちのレーベルから今後リリースするアルバムは、すべてUHQCDにしたいと考えています」とメイド・イン・ジャパンクオリティへの信頼を語ってくれた。
アナログレコードのリリースもスタートしており、プレスは東洋化成が行なっている。これまで香港や中国のレコードプレスはドイツで行われることが多かったというが、クオリティの面からも東洋化成との結びつきをより強化していきたいと考えているという。露雲娜による「ワインレッドの心」などを収録したアナログ盤も発売された。
また、北京に拠点を置く高音質レーベルDR Classicsは、ブランド10周年を記念したスペシャルCD「達人・十年」を、MQA-CD×UHQCDとしてリリース。レーベルが過去にリリースした音源のなかから、スタンダードジャズやパーカッションなど、特に優れた楽曲を厳選。88.2kHz/24bitのMQA音源として収められている。これはレーベルの社長であり、エンジニアでもあるLiu Daのこだわりで制作されたもので、こちらもCrystal DiscのMQA-CDが発売されている。9,800香港ドルと非常に高価ながら、すでに完売してしまったということだ。
このCrystal Discのデモンストレーションは、Richcoln Company(新漢建業)で行われた。スピーカーにはPMCのfact fenestria、CDプレーヤーにはブルメスターの069、アンプにはオクターヴを使ったハイエンドシステムを展開。エンジニアLiu DaらがCDの内容を解説。パーカッションの打撃の衝撃が部屋中に響き渡っていた。
さらに、中国で「ミニレコード」の開発が進められているという話題も登場した。これは直径8cm程度の文字どおり「ミニレコード」で3分程度の楽曲が収録できるという。これは中国のチャイナレコードとメモリーテック上海が共同開発したもので、CDのプレスマシンを利用してレコードの音溝を刻むというものだそうだ。CDのピットはレコードの音溝よりずっと細かいため、こういった技術応用ができるという。
中国では、この「ミニレコード」が再生可能な「ミニレコードプレーヤー」も開発が進められているとのこと。プロモーションツールとしての活用など、さまざまな使いかたがいま検討されているという。
なお、通常のレコードプレーヤーでも再生可能とのことだが(針がオートでリフトアップされるものは不可)、センター穴がスピンドルよりも大きいのでアダプターが必要なのでは、といった疑問もある。
香港の高音質レーベルとして知られるFUNG HANG RECORD(風行唱片)は、数年前からUHQCDのリリースを積極的に手がけているが、今年はなんとMQA-CD×UHQCD(日本では「ハイレゾCD」とも呼ばれる)もスタートした。女性ジャズヴォーカリスト、ジャシンタによるベン・ウェブスターのトリビュート盤「HERE'S TO BEN」を、FUNG HANG RECORDが特別にMQA-CD×UHQCDとしてリイシュー。実は非売品ながら、ガラスCDのMQA-CDもすでに制作されているという。
FUNG HANG RECORD代表のアンディ・ラム氏は「私たちのレーベルから今後リリースするアルバムは、すべてUHQCDにしたいと考えています」とメイド・イン・ジャパンクオリティへの信頼を語ってくれた。
アナログレコードのリリースもスタートしており、プレスは東洋化成が行なっている。これまで香港や中国のレコードプレスはドイツで行われることが多かったというが、クオリティの面からも東洋化成との結びつきをより強化していきたいと考えているという。露雲娜による「ワインレッドの心」などを収録したアナログ盤も発売された。
また、北京に拠点を置く高音質レーベルDR Classicsは、ブランド10周年を記念したスペシャルCD「達人・十年」を、MQA-CD×UHQCDとしてリリース。レーベルが過去にリリースした音源のなかから、スタンダードジャズやパーカッションなど、特に優れた楽曲を厳選。88.2kHz/24bitのMQA音源として収められている。これはレーベルの社長であり、エンジニアでもあるLiu Daのこだわりで制作されたもので、こちらもCrystal DiscのMQA-CDが発売されている。9,800香港ドルと非常に高価ながら、すでに完売してしまったということだ。
このCrystal Discのデモンストレーションは、Richcoln Company(新漢建業)で行われた。スピーカーにはPMCのfact fenestria、CDプレーヤーにはブルメスターの069、アンプにはオクターヴを使ったハイエンドシステムを展開。エンジニアLiu DaらがCDの内容を解説。パーカッションの打撃の衝撃が部屋中に響き渡っていた。
さらに、中国で「ミニレコード」の開発が進められているという話題も登場した。これは直径8cm程度の文字どおり「ミニレコード」で3分程度の楽曲が収録できるという。これは中国のチャイナレコードとメモリーテック上海が共同開発したもので、CDのプレスマシンを利用してレコードの音溝を刻むというものだそうだ。CDのピットはレコードの音溝よりずっと細かいため、こういった技術応用ができるという。
中国では、この「ミニレコード」が再生可能な「ミニレコードプレーヤー」も開発が進められているとのこと。プロモーションツールとしての活用など、さまざまな使いかたがいま検討されているという。
なお、通常のレコードプレーヤーでも再生可能とのことだが(針がオートでリフトアップされるものは不可)、センター穴がスピンドルよりも大きいのでアダプターが必要なのでは、といった疑問もある。
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