360度での製造工程見学など

サントリー、ウイスキー蒸溜所の「リモートツアー」を開始。テイスティングが楽しめる有料ライブ配信も

公開日 2021/02/10 14:27 季刊analog編集部
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サントリースピリッツ(株)は、中止となっていたサントリー山崎蒸溜所、白州蒸溜所の見学を、「リモート蒸溜所ツアー」という形で再開した。いつでも参加できる「360°フリーツアー」を1月21日から、「オンライン・ライブ」を2月6日から開始している。

日本のウイスキーの発祥の地であるサントリー山崎蒸溜所。「オンライン・ライブ」では その貴重な製造工程内と共に美しい自然環境も楽める

サントリーではウイスキーづくりを伝え、魅力を体感してもらう場として、ウイスキー蒸溜所の見学を実施しており、年間30万人が来場するなど人気を博していた。この見学ツアーは新型コロナウイルスの影響により昨年2月から中止されていたが、今回「リモート蒸溜所ツアー」として再開することで、自宅にいながら蒸溜所体験を楽しめるようになった。

「360°フリーツアー」は360°バーチャルリアリティ技術で、山崎蒸溜所ウイスキー館、白州蒸溜所ウイスキー博物館(一部)の空間を自由に、いつでも見学できる無料のツアー。展示それぞれに詳細情報がリンクされており、展示に関する解説や動画を見て楽しむことができるようになっている。

「オンライン・ライブ」は、ナビゲーターがライブ配信で蒸溜所を案内する有料ツアーで、チャットを通じて質疑応答もできるインタラクティブな見学体験会。山崎蒸溜所、白州蒸溜所それぞれの製造工程を、臨場感ある360°視点映像などを通じてオンラインで見学でき、ツアーの後半には事前に手元に届くセミナー用ツールを使って各シングルモルトウイスキーのテイスティングも楽しめるという魅惑的なものである。

「オンライン・ライブ」で体験することができる蒸溜所内の映像。写真は山崎の貯蔵庫

今回有料の山崎蒸溜所「オンライン・ライブ」を体験してみたが、従来では見ることができなかった発酵タンクの中の様子なども見ることができ、とても分かりやすく貴重な製造工程を体験することができた。

今回体験した実際の「オンライン・ライブ」の様子。テイスティング時には水の用意が必要となるが、水については参加者が用意する

途中にクイズがあったり、チャットによる質問にもナビゲーターの方が丁寧に答えてくれるので、楽しみながら見学ができるさまざまな工夫も施されている。

また、事前に送られてくるツールキットには貴重な「シングルモルトウイスキー山崎」(白州蒸溜所の場合は「白州」)180ml瓶と特製テイスティンググラスが入っていて、ファンとしては大変嬉しいものだろう。

山崎蒸溜所の「オンライン・ライブ」を申し込むと届くセミナー用ツールキット。「山崎」の180ml瓶と共に特製テイスティンググラスも入っている

白州蒸溜所の「オンライン・ライブ」を申し込むと届くセミナー用ツールキット

また、参加者がナビゲーターの方の解説と共に試飲をして、「山崎」の味と香りの感想を書き留められる用紙「テイスティングノート」が添付されるなど、こだわりも満載である。

セミナー用ツールキットには、自ら試飲した感想を書き込めるシートも同梱されるというこだわりも嬉しい

テイスティングタイムでは、ウイスキーのおいしい飲み方も教えてもらえる

この「オンライン・ライブ」は、基本的に土曜・日曜を中心に開催され、所要時間は約60分。各回100名限定でネットによる事前予約制となっており、料金は税別3,000円。すでに人気を呼んでいて、募集を終了している回もあるので、公式サイトを必ずチェックしてほしい。

ウイスキーに興味がある方や、蒸溜所の見学がしたかったけれど遠くて行く機会がなかった方はもちろんのこと、過去見学をしたことがある方でも、ウイスキーをより深く知ることができ、十分楽しめるような貴重な体験ツアーとなっている。

いずれのツアーも、公式サイトをご覧いただいた上で、ぜひとも参加していただきたい。

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