リビングに溶け込むピアノフィニッシュ

ヤマハ、全ユニットを新開発振動板で統一したフロア型スピーカー「NS-2000A」

公開日 2022/10/27 13:11 編集部:成藤 正宣
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ヤマハは、フロア型スピーカー「NS-2000A」を2023年2月24日より発売する。価格は440,000円(1台/税込)。予約受付は1月19日より開始する。

「NS-2000A」

上位モデル「NS-5000」や「NS-3000」の独自技術を引き継ぎつつ、リビングで心地よく音楽を聴けることをコンセプトとした3ウェイ/バスレフ方式のフロア型スピーカー。外側から一切ネジが見えず、滑らかな曲線を描くラウンドフォルムデザインを採用。グランドピアノと同じ塗料や手法による黒鏡面ピアノフィニッシュ、ピアノペダルを連想させるアルミダイキャストスタンドなど、見た目の上でも生活空間に自然と溶け込む上質さを目指している。

表からネジが一切見えず、滑らかな曲線を描くラウンドフォルムを採用。光沢のあるピアノフィニッシュを施す

サランネットもマグネット式で、装着面に凹凸を作らない

30mmドーム型トゥイーター、80mmドーム型ミッドレンジ、160mmコーン型ウーファー2基のすべてのスピーカーユニットにおいて、新開発の振動板「ハーモニアスダイアフラム」を採用。フラグシップモデルの振動板素材として採用している繊維「ZYLON(ザイロン)」に、グランドピアノの響板に採用するスプルース材などを混合して抄き込んだパルプ系の振動板で、ZYLONの特徴である優れた内部損失や音速を活かしつつ空間表現や音の響きを改善。すべてのユニットのこの振動板で統一することにより、全帯域で自然かつ正確な音色表現を実現したという。

すべてのユニットの振動板を新開発の「ハーモニアスダイアフラム」で統一し、全帯域にわたって音色を統一。形状については、帯域ごとに最適化を図っている

トゥイーター/ミッドレンジユニットの背面には、上位モデル同様の「R.S. チャンバー」を装着。独自の音響解析に基づいた特殊形状の管によって不要な共振を打ち消し、ユニット本来の周波数特性を引き出すことで、音源の微小な信号を損なうことなく自然な響きを再生できるとする。

トゥイーター/ミッドレンジには、上位モデルと同じく「R.S. チャンバー」を装着

キャビネットの設計にはレーザー振動計による測定と高度なFEM(Finite Element Method)解析を活用し、不要振動を抑えた強固かつしなやかな構造を実現。またキャビネット内部の定在波を解消するため、独自の共鳴管「アコースティックアブソーバー」を搭載。音楽の生々しさや臨場感を損なう吸音材の使用量を最小限にしつつ、ユニット振動への影響を低減している。

独自の「アコースティックアブソーバー」によりキャビネット内の定在波を抑え込み、吸音材の使用量を減らしている

バスレフポートには、出口に向かうにつれて広がり、さらにひねりも加えた形状の「ツイステッドフレアポート」を搭載。低域のレスポンスや透明感を改善する。また、スピーカーターミナルには真鍮削り出しパーツを採用して掴みやすさや質感を高め、内部のネットワーク回路にはムンドルフ社製コンデンサーやPC-Triple Cなどの高品位な部材を厳選した。

スピーカーターミナルには真鍮削り出しパーツを採用

ネットワーク回路も高品位パーツを厳選

再生周波数帯域は34Hz - 65kHz(-10dB)。許容入力は60W、最大入力は200W。インピーダンスは6Ω(最小3.5Ω)。出力音圧は88dB/m/2.83V、1m。外形寸法は330W×1124H×459Dmm(スタンド含む)、質量は34.6kg。

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