エンクロージャーは森 友治氏のデザイン

フォステクス、70周年記念ユニットを搭載した数量限定スピーカー「GV103A」

公開日 2022/12/05 16:46 編集部:成藤 正宣
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フォステクスは、フォスター電機創業70周年を記念したスピーカーユニット「Foster 70th Anniversary Model FE103A」を、クラシカルなデザインのエンクロジャーユニットに収めたブックシェルフ型スピーカー「GV103A」を、2022年12月15日より数量限定にて発売する。価格はオープンだが、市場ではペア税込99,000円前後での実売が想定される。なお、本製品は完実電気(株)が取り扱う。

「GV103A」

こだわりぬいた部品を組み合わせたという10cmスピーカーユニット、FE103Aを使用したバスレフ型スピーカー。エンクロージャーボックスは、オーディオブランド「Spring Summer Fall Winter Audio」を主宰するデザイナー/カメラマンの森 友治氏が手掛けたデザインを元に、同社エンジニアがチューニングを施して仕上げている。

FE103Aの振動板には、繊維が細くしなやかで密度の高いESコーンを採用。2段階に分けて抄紙する2層抄紙技術により、基層/表層の2層構造としている。基層は長繊維のパルプを主体としたかさ高の構造で、高剛性化と内部損失の確保を両立。もう一方の表層は短繊維のパルプを配合して振動板表面の伝搬速度を高めており、明るく張りのある中域、立ち上がりがよく切れのある高音、厚みのある低音再生を実現するという。

また、ハトメと呼ばれる部品を取り除いたハトメレス構造を採用することで、中音域の高調波歪を低減。同時にポケットネックダンパー方式を採用し、ボイスコイル/ダンパー/コーン紙を同一円周上で接着する3点接着も実現した。マグネットにはアルニコマグネットを採用し、磁気回路内のポールピースには銅キャップを配置して電流歪を低減。駆動系を低歪み化することで、中高域の明瞭度を一層向上させたとしている。

入力ターミナルはバナナプラグ対応の金メッキターミナルを搭載。内部配線には同社スピーカーケーブル「SFC103」の芯線と同じOFC同芯撚り線を採用し、また両端には金メッキを施した端子をかしめ、入力端子からスピーカーユニットに到るまで音の劣化を防止した。

GV103Aの背面

エンクロージャーボックスには、適度な内部損失と剛性を併せ持つMDF材を採用。表面に美しく落ち着きのある雰囲気の天然ウォールナット材突板を貼り、外観と音響性能の両立を目指したとのこと。外形寸法は204W×288H×183.5Dmm、質量は約3.2kg。

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