シカゴAxponaにて発表

タンノイ、往年の銘機「III LZ」の系譜を継いだスピーカー「Stirling III LZ Special Edition」。国内秋以降発売

公開日 2023/04/18 15:37 編集部:松永達矢
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エソテリックが取り扱う英TANNOYは、スピーカーシステム「Stirling III LZ Special Edition」を米シカゴAxpona(Audio Expo North America)にて発表した。2023年夏よりイギリスから全世界へ出荷。日本には秋以降の入荷を予定する。価格は990,000円(税込・1台 ※販売単位は2台)。

「Stirling III LZ Special Edition」

1961年に発売された10インチデュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)ドライバーを搭載する銘機「III LZ」をフィーチャーした、その系譜に直接連なるスピーカー。アーティストが意図した通りの音楽を再生することを追求して設計された。

ユニット磁気回路には大型アルニコマグネットALCOMAX-III、コンプレッションホーン部にはクルトミューラー社特製10インチ・ウーファーコーンを備え、上記の通り同ブランドの特長であるデュアルコンセントリックドライバー構造を採用する。

同構造の優位点として、ウーファーとトゥイーターを同一軸上に配置することで、ポイントソース(点音源)再生を実現する。この設計アプローチにより、幅広いリスニングエリアにおいて優れた位相特性を獲得したと同社はアピールしている。

スピーカー前面には、上位機種同様にTREBLE ENERGY / TREBLE ROLLOFFの2種類を備えたロックアップ式の高域レベルコントロールと低損失ネットワーク回路を採用。壁やコーナーに近づけて設置した場合でも優れた音響特性が実現できるように、スピーカー前面にバスレフポートを備える。

背面部

ウォルナット無垢材・突板仕上げのエンクロージャーは、オリジナルIII LZモデルの設計要素を取り入れながら、1960年代当時には無かった素材と設計技術により完成度を高め、内部にはブレーシング(添木)を多用して剛性を向上させている。

ドライバーユニットはバッフル面のみならず、ユニット背面を特性の異なる複数素材から成るブランド独自のDMT(Differential Material Technology)特殊樹脂を介して内部ブレーシングに固定。低音域制御と堅牢性を両立させた。

練度の高い職人が一つ一つハンドメイドで作り上げる。付属品には手入れ用の専用ウッドワックスが同梱される。能率は93dB(2.83V/1m)。

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