創立40周年を迎えるTAOCも初出展
<HIGH END>フルテック、旗艦「Project V1」シリーズ始動/コード・カンパニーは“Xシリーズ”に順次切り替え
5月18日からドイツ・ミュンヘンで開催されていた「ミュンヘン・ハイエンド2023」。アクセサリーの関連アイテムも非常に充実しており、様々なアイデアの製品が展示されていた。ここではフルテック、コード・カンパニー、タオック等アクセサリー関連のブースを中心に紹介する。
フルテックは1Fのアトリウム・ホール3に大型のブースを展開。ケーブルやNCF booster関連、電源関連アイテムはもちろん、各メーカーにOEM提供するスピーカーターミナルやコネクタ類も多数展示していた。
海外向けラインナップとして、新たにフラグシップとなる「Project V1」シリーズをスタート。第一弾となる電源ケーブル「Project V1」とトーンアーム「Project V1-T」を発表した。「Project V1」は直径約3cmという極太ケーブルで、導体は三菱マテリアルのD.U.C.C.と、フルテックが独自に開発したOCCに銀コーティングを施したハイブリッド構成となっている。ケーブルの断面図も展示されており、「私達の素材技術があっての製品開発なので、簡単には真似できません」と胸を張る。国内導入については海外市場での反響を見て順次検討予定とのこと。
また、NCF採用プラグの新製品にはスペードプラグ「CF-201 NCF spade」とバナナプラグ「CF-202 NCF banana」が登場。すでにRCAやXLRモデルは発売されていたが、新たにスペードとバナナが追加された。こちらもNCF素材の採用により電気的/機構的共振を抑え、「よりナチュラルな音楽再生を実現します」とアピール。
空き端子に挿入するタイプのオプティマイザー「NCF Clear Line-RCA」「NCF Clear Line-XLR」も新たに登場。RCAタイプでは、センターピン内部にNCFが封入されており、コレットチャック式でしっかりロックして使用する。特にプリアンプやSACDプレーヤー等に効果が高いとのことで、こちらはすでにテスト試聴で好評を得ており、まもなく国内にも正式導入される。
フルテック社長の葉山さんは、「このブースの出展目的はOEMメーカーさんへのアピールです。私達のコネクタなどのパーツ類は、MAGICOやPassなど世界中のハイエンドオーディオブランドの製品に活用されています。コネクタ内部の仕上げもこだわり、傷がつきにくいことに加えて、差し込みやすく抜けにくいといった使い勝手の良さも追求しています。ハイエンドグレードのコネクタのFT-866 NCFもリリースしました。今後各社のフラグシップクラスのスピーカーへの搭載が期待できます」と世界市場のさらなる開拓を目標に据える。
イギリスのコード・カンパニーも出展、同社ケーブルラインナップの“Xシリーズ”への切り替えに意欲を見せる。Xシリーズは絶縁体に新素材「XLPE」を採用することが大きな特徴となっており、インターコネクトケーブルが順次Xシリーズとして登場してくる。まずは「SignatureX」を皮切りに、「EpicX」「ShawlineX」「ClearwayX」と続く予定。日本でも順次展開予定となっている。
コード・カンパニーでExport Sales Managerを担当するパトリックさんによると「正直に言うと、XLPEの採用によって測定上の差はないのです。ですが、実際に耳で聴いてみると明らかに違いがあります。それを言葉にするのは難しいのですが、あえて言えばより“ナチュラル”な感じ、といえば良いでしょうか。私達は測定も大切にしていますが、あくまでやはり最後は聴感を頼りに製品開発を行っています」とのこと。
なお、Xシリーズへの切り替えはアナログケーブルのみで、USBやLANといったデジタルケーブルへの採用は考えていないそうで、これも「実際にさまざまな聴き比べをしてみた結果、デジタルケーブルにはあまり効果が見られなかった」ためだという。
ほかにも空き電源端子に挿入するPowerArayや、その強化版であるPowerAray Professionalなどの反響が非常に大きいそうだ。さらに、ネットワークハブでおなじみEnglish Electricブランドからも新製品を計画中とのことで、こちらは秋ごろには正式発表されることを期待したい。
ブランド創立40周年を迎えるタオックはミュンヘン・ハイエンドに初出展。トヨタの自動車産業で培われた精度の高いものづくりの力を武器に、世界市場への展開をさらに強化していきたいと考えており、新しいオーディオラック「NEO CSRシリーズ」プロトタイプを展示。
一段ずつ積み上げるタイプのラックとなっており、タオック独自の制振技術が盛り込まれた鋳鉄パウダーを封入したハニカムコアを、ベニア板と高密度ファイバーボードで上下から挟み込む構造となっている。棚板は、左右が内側にくびれた形状で、かなりしっかりした重量感がある模様。支柱にも鋳鉄パウダーが封入されており、振動を他段に伝えないよう内部で吸収させるなどの技術が盛り込まれているという。
スペインのハイエンドブランド、フォノ・アクースティカもブースを出展。金・銀導体を贅沢に活用したケーブル類はもとより、ケーブルインシュレーター「FAL-2」を多数スピーカーケーブル下に配置するほか、スピーカー用仮想アース「Compas」などこだわりのアクセサリーを展示。
さらに、次なる挑戦としてエントリーグレードとなる「Legato」シリーズを発表。価格の上から順に「Virtuoso」「Armonico」「Allegro」とあるシリーズの末弟となり、導体には銅を活用している。代表のフェリックス・アヴァロス氏は、「日本に向けてデモ機を出荷したばかりなので、まもなく日本でも聴けるようになりますよ。私達の最新シリーズをぜひお楽しみに!」とのこと。
その他注目の新製品アクセサリーを写真で紹介しよう。
フルテック
フルテックは1Fのアトリウム・ホール3に大型のブースを展開。ケーブルやNCF booster関連、電源関連アイテムはもちろん、各メーカーにOEM提供するスピーカーターミナルやコネクタ類も多数展示していた。
海外向けラインナップとして、新たにフラグシップとなる「Project V1」シリーズをスタート。第一弾となる電源ケーブル「Project V1」とトーンアーム「Project V1-T」を発表した。「Project V1」は直径約3cmという極太ケーブルで、導体は三菱マテリアルのD.U.C.C.と、フルテックが独自に開発したOCCに銀コーティングを施したハイブリッド構成となっている。ケーブルの断面図も展示されており、「私達の素材技術があっての製品開発なので、簡単には真似できません」と胸を張る。国内導入については海外市場での反響を見て順次検討予定とのこと。
また、NCF採用プラグの新製品にはスペードプラグ「CF-201 NCF spade」とバナナプラグ「CF-202 NCF banana」が登場。すでにRCAやXLRモデルは発売されていたが、新たにスペードとバナナが追加された。こちらもNCF素材の採用により電気的/機構的共振を抑え、「よりナチュラルな音楽再生を実現します」とアピール。
空き端子に挿入するタイプのオプティマイザー「NCF Clear Line-RCA」「NCF Clear Line-XLR」も新たに登場。RCAタイプでは、センターピン内部にNCFが封入されており、コレットチャック式でしっかりロックして使用する。特にプリアンプやSACDプレーヤー等に効果が高いとのことで、こちらはすでにテスト試聴で好評を得ており、まもなく国内にも正式導入される。
フルテック社長の葉山さんは、「このブースの出展目的はOEMメーカーさんへのアピールです。私達のコネクタなどのパーツ類は、MAGICOやPassなど世界中のハイエンドオーディオブランドの製品に活用されています。コネクタ内部の仕上げもこだわり、傷がつきにくいことに加えて、差し込みやすく抜けにくいといった使い勝手の良さも追求しています。ハイエンドグレードのコネクタのFT-866 NCFもリリースしました。今後各社のフラグシップクラスのスピーカーへの搭載が期待できます」と世界市場のさらなる開拓を目標に据える。
コード・カンパニー
イギリスのコード・カンパニーも出展、同社ケーブルラインナップの“Xシリーズ”への切り替えに意欲を見せる。Xシリーズは絶縁体に新素材「XLPE」を採用することが大きな特徴となっており、インターコネクトケーブルが順次Xシリーズとして登場してくる。まずは「SignatureX」を皮切りに、「EpicX」「ShawlineX」「ClearwayX」と続く予定。日本でも順次展開予定となっている。
コード・カンパニーでExport Sales Managerを担当するパトリックさんによると「正直に言うと、XLPEの採用によって測定上の差はないのです。ですが、実際に耳で聴いてみると明らかに違いがあります。それを言葉にするのは難しいのですが、あえて言えばより“ナチュラル”な感じ、といえば良いでしょうか。私達は測定も大切にしていますが、あくまでやはり最後は聴感を頼りに製品開発を行っています」とのこと。
なお、Xシリーズへの切り替えはアナログケーブルのみで、USBやLANといったデジタルケーブルへの採用は考えていないそうで、これも「実際にさまざまな聴き比べをしてみた結果、デジタルケーブルにはあまり効果が見られなかった」ためだという。
ほかにも空き電源端子に挿入するPowerArayや、その強化版であるPowerAray Professionalなどの反響が非常に大きいそうだ。さらに、ネットワークハブでおなじみEnglish Electricブランドからも新製品を計画中とのことで、こちらは秋ごろには正式発表されることを期待したい。
タオック
ブランド創立40周年を迎えるタオックはミュンヘン・ハイエンドに初出展。トヨタの自動車産業で培われた精度の高いものづくりの力を武器に、世界市場への展開をさらに強化していきたいと考えており、新しいオーディオラック「NEO CSRシリーズ」プロトタイプを展示。
一段ずつ積み上げるタイプのラックとなっており、タオック独自の制振技術が盛り込まれた鋳鉄パウダーを封入したハニカムコアを、ベニア板と高密度ファイバーボードで上下から挟み込む構造となっている。棚板は、左右が内側にくびれた形状で、かなりしっかりした重量感がある模様。支柱にも鋳鉄パウダーが封入されており、振動を他段に伝えないよう内部で吸収させるなどの技術が盛り込まれているという。
フォノ・アクースティカ
スペインのハイエンドブランド、フォノ・アクースティカもブースを出展。金・銀導体を贅沢に活用したケーブル類はもとより、ケーブルインシュレーター「FAL-2」を多数スピーカーケーブル下に配置するほか、スピーカー用仮想アース「Compas」などこだわりのアクセサリーを展示。
さらに、次なる挑戦としてエントリーグレードとなる「Legato」シリーズを発表。価格の上から順に「Virtuoso」「Armonico」「Allegro」とあるシリーズの末弟となり、導体には銅を活用している。代表のフェリックス・アヴァロス氏は、「日本に向けてデモ機を出荷したばかりなので、まもなく日本でも聴けるようになりますよ。私達の最新シリーズをぜひお楽しみに!」とのこと。
その他注目の新製品アクセサリーを写真で紹介しよう。
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