DS AUDIOは「DS-E3」を初お披露目
<AXPONA>北米市場でも日本ブランドの存在感高まる。アキュフェーズ、エアタイト、TADなどのブースを速報
本日4月12日(金)より、北米最大規模のオーディオショウAXPONAが開幕している。その模様を現地から速報レポートとしてお届けしよう。
既報の通り、会場はルネッサンス・シャンバーグ・コンベンション・センター・ホテルという巨大なホテルで、1階の広いカンファレンスルームと2階のロビーや宴会場、そして3階から16階までの12のフロアの宿泊ルームを活用し、さまざまなデモンストレーションが行われている。
アメリカ国内のディストリビューターが主体となっているブースが多いようだが、メーカー出展やエクスポーターの出展も見られる。日本国内ではあまり見られない組み合わせや、国内未導入のブランドの音を聴くことができるのもとてもエキサイティングだ。
ブース数が200以上と、とても全てはレポートしきれないので、国内メーカーや人気ブランドなどを中心に紹介していきたいと思う。
アキュフェーズとエアタイトはAXISS AMERICAの部屋でそれぞれシステムを展開。アキュフェーズはソナス・ファベールのスピーカーとの組み合わせでデモンストレーションを行っていた。日本から参戦した同社スタッフに海外市場の動きについて尋ねると、「やはりA-300やP-7500など大型でパワフルな製品がアメリカでは特に好調です」とのこと。デモルームでは「P-7500」をモノラル構成で使用、さらにクリーン電源やボイシング・イコライザー等も持ち込んでおり、アキュフェーズの総合力の高さをアピールする。
エアタイトのブースでは、フランコ・セルブリンのスピーカーと組み合わせ。国内でも発売が予告されている「ATM-1e」(2024Edition)の量産第一号機が持ち込まれ、「Accord Goldberg」にてレコード再生を中心にデモを行っていた。
エアタイトの三浦 裕さんによると、EL34は各メーカーからすでにやり尽くされている感もあるからこそ、「あえて今の時代にEL34をフィーチャーする真空管アンプというのも面白いのではないか」という思いから開発をスタートしたのだという。音の立ち上がりはシャープかつ速い一方で、艶やかさも聴かせており、思わずほっとため息が漏れる。
フェーズメーションは、American Soundというディストリビューターの部屋でアヴァンギャルドのスピーカーと組み合わせてデモンストレーションを実施。「Mezzo G3」というフラグシップスピーカーと「MA5000」という弩級システムと、「MA2000」&「UNO SG」という比較的シンプルなシステムの2つを提案している。
同じブースにはグランツのトーンアームやアナログリラックスのカートリッジなども展開されており、日本のアナログ関連アイテムへの期待の高さも感じられる。フェーズメーションも海外に向けた展開をさらに強化していく予定という。
そのほかテクニクスは「グランドクラス」と「リファレンスクラス」を使用したシステムを展示。アメリカ市場でもアナログプレーヤーの人気が高いというが、特に昨年登場した「SL-1200GR2」はソフトウェア制御の部分で音質をアップデートしたことが大きく評価されているという。スタッフも、「技術の力でさらに良い音を追求していくのがテクニクスの強みですから、その思いをしっかりアメリカ市場にも届けていきたいです」と語ってくれた。
TADは「TAD-CE1TX」と「TAD-GE1」をメインに据えた部屋をそれぞれ用意。社長の樽谷氏によると、特にスピーカーがブランドの人気を牽引してくれているという。「アメリカ市場の開拓はまだまだこれからという面もありますが、やることは世界中どこに行っても同じです。ショウに出展してお客様に音を体験してもらい、ディーラーさんと顔を突き合わせて話をし、製品の魅力をわかってもらうこと。それをコツコツやり続けることが結果的には近道になると考えています」と力強い。
トライオードは、LOWTHERというブランドのスピーカーと組み合わせてデモンストレーションを実施。代表の山崎氏も「なかなか個性的なスピーカーで、音をまとめるのにだいぶ苦戦しました」と語るが、同社の小型アンプ「Luminous 84」(AB級プッシュプルで11W×2)でも、しっかりとその旨味を引き出すのはさすが。アメリカではJUNONEブランドの他、「EVOLUTIONシリーズ」の引き合いも高まっているという。
SOULNOTEはプリメインアンプ「A-3」の打ち出しを強化。開発担当の加藤さんによると、アメリカのユーザーにも「発熱の少なさ」に非常に驚かれているということで、「過去のアンプでは大電流を確保することが音質の良さにつながっていた面がありましたが、いまは回路のアップデートによって、逆に大きすぎない、ほどほどの電流のほうが生きた音がするのではないか、と考えています」と開発のこだわりを熱弁する。
DS AUDIOは先般発表されたエントリーシリーズ「DS-E3」を初披露。フォノイコライザーは意外なほどにコンパクトで、新しい光カートリッジファンの獲得にも期待が高まる。代表の青柳氏も「エントリーですが、なかなかいい音がするんですよ」と自信をのぞかせる。アメリカは国土が広いため、エリアごとのディーラーとの密なコミュニケーションが重要と語り、さらなる市場開拓にも意欲を見せていた。
既報の通り、会場はルネッサンス・シャンバーグ・コンベンション・センター・ホテルという巨大なホテルで、1階の広いカンファレンスルームと2階のロビーや宴会場、そして3階から16階までの12のフロアの宿泊ルームを活用し、さまざまなデモンストレーションが行われている。
アメリカ国内のディストリビューターが主体となっているブースが多いようだが、メーカー出展やエクスポーターの出展も見られる。日本国内ではあまり見られない組み合わせや、国内未導入のブランドの音を聴くことができるのもとてもエキサイティングだ。
ブース数が200以上と、とても全てはレポートしきれないので、国内メーカーや人気ブランドなどを中心に紹介していきたいと思う。
アキュフェーズとエアタイトはAXISS AMERICAの部屋でそれぞれシステムを展開。アキュフェーズはソナス・ファベールのスピーカーとの組み合わせでデモンストレーションを行っていた。日本から参戦した同社スタッフに海外市場の動きについて尋ねると、「やはりA-300やP-7500など大型でパワフルな製品がアメリカでは特に好調です」とのこと。デモルームでは「P-7500」をモノラル構成で使用、さらにクリーン電源やボイシング・イコライザー等も持ち込んでおり、アキュフェーズの総合力の高さをアピールする。
エアタイトのブースでは、フランコ・セルブリンのスピーカーと組み合わせ。国内でも発売が予告されている「ATM-1e」(2024Edition)の量産第一号機が持ち込まれ、「Accord Goldberg」にてレコード再生を中心にデモを行っていた。
エアタイトの三浦 裕さんによると、EL34は各メーカーからすでにやり尽くされている感もあるからこそ、「あえて今の時代にEL34をフィーチャーする真空管アンプというのも面白いのではないか」という思いから開発をスタートしたのだという。音の立ち上がりはシャープかつ速い一方で、艶やかさも聴かせており、思わずほっとため息が漏れる。
フェーズメーションは、American Soundというディストリビューターの部屋でアヴァンギャルドのスピーカーと組み合わせてデモンストレーションを実施。「Mezzo G3」というフラグシップスピーカーと「MA5000」という弩級システムと、「MA2000」&「UNO SG」という比較的シンプルなシステムの2つを提案している。
同じブースにはグランツのトーンアームやアナログリラックスのカートリッジなども展開されており、日本のアナログ関連アイテムへの期待の高さも感じられる。フェーズメーションも海外に向けた展開をさらに強化していく予定という。
そのほかテクニクスは「グランドクラス」と「リファレンスクラス」を使用したシステムを展示。アメリカ市場でもアナログプレーヤーの人気が高いというが、特に昨年登場した「SL-1200GR2」はソフトウェア制御の部分で音質をアップデートしたことが大きく評価されているという。スタッフも、「技術の力でさらに良い音を追求していくのがテクニクスの強みですから、その思いをしっかりアメリカ市場にも届けていきたいです」と語ってくれた。
TADは「TAD-CE1TX」と「TAD-GE1」をメインに据えた部屋をそれぞれ用意。社長の樽谷氏によると、特にスピーカーがブランドの人気を牽引してくれているという。「アメリカ市場の開拓はまだまだこれからという面もありますが、やることは世界中どこに行っても同じです。ショウに出展してお客様に音を体験してもらい、ディーラーさんと顔を突き合わせて話をし、製品の魅力をわかってもらうこと。それをコツコツやり続けることが結果的には近道になると考えています」と力強い。
トライオードは、LOWTHERというブランドのスピーカーと組み合わせてデモンストレーションを実施。代表の山崎氏も「なかなか個性的なスピーカーで、音をまとめるのにだいぶ苦戦しました」と語るが、同社の小型アンプ「Luminous 84」(AB級プッシュプルで11W×2)でも、しっかりとその旨味を引き出すのはさすが。アメリカではJUNONEブランドの他、「EVOLUTIONシリーズ」の引き合いも高まっているという。
SOULNOTEはプリメインアンプ「A-3」の打ち出しを強化。開発担当の加藤さんによると、アメリカのユーザーにも「発熱の少なさ」に非常に驚かれているということで、「過去のアンプでは大電流を確保することが音質の良さにつながっていた面がありましたが、いまは回路のアップデートによって、逆に大きすぎない、ほどほどの電流のほうが生きた音がするのではないか、と考えています」と開発のこだわりを熱弁する。
DS AUDIOは先般発表されたエントリーシリーズ「DS-E3」を初披露。フォノイコライザーは意外なほどにコンパクトで、新しい光カートリッジファンの獲得にも期待が高まる。代表の青柳氏も「エントリーですが、なかなかいい音がするんですよ」と自信をのぞかせる。アメリカは国土が広いため、エリアごとのディーラーとの密なコミュニケーションが重要と語り、さらなる市場開拓にも意欲を見せていた。
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