HMV record shop新宿、マルイ本館8Fに移転オープン。ユニオンレコードとのコラボ企画も
HMV record shop新宿が本日3月14日(金)、新宿マルイ本館8Fに新装オープンする。新宿アルタが2月末に閉館したことに伴う移転となり、かつてレコードを聴いていた人には懐かしく、これからレコードを楽しむ人は新鮮な体験を提案したい。そんな思いを込めて、新宿エリアの「レコード専門店」として新たにスタートする。

HMV record shop新宿の床面積は約60坪、新品・中古を問わずレコード約4万枚を在庫する。ふらりと入りやすい明るい雰囲気も特徴で、ロック・ポップスを中心に、ソウルやジャズ、ブラジル音楽などのワールドミュージック、7インチ盤など幅広い。「クラシック以外のほぼすべてのジャンルを取り揃えていますよ」と広報担当者も品揃えには自信を見せる。
ショップの隣はスターバックス、盤を掘った後はゆっくりコーヒーを飲みながら休憩できるのも嬉しいポイントだ。
エレベーターすぐ横には、現在映画公開中の『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』にちなんだボブ・ディランの特設コーナーが設けられている。『ブロンド・オン・ブロンド』などボブ・ディランの名盤から、主演のティモシー・シャラメがボブ・ディランを歌うサントラ盤まで多数展開されている。

店の奥には中古盤の試聴スペースも設けられており、テクニクスのアナログプレーヤーとティアックのヘッドホンアンプを用意し、音質をチェックできる。盤の状態をきちんと確認した上で購入できるのも、リアルショップを展開する専門店ならではの強みだ。

レコードブームの後押しも受け、若い世代の音楽ファンも多く来店するそうで、「どうすればレコードを再生できますか?」あるいは「レコードプレーヤーをプレゼントしたいのだけどどういうものを選べば良いの?」といったお問い合わせも多いそう。レコードの音の魅力が世代を超えて受け継がれており、HMVとしても今後レコードを楽しめるプレーヤー等の販売も強化していくことも考えているという。

インバウンドのお客さんも多いそうで、「以前はヨーロッパ、そして中国や韓国からのお客さんが多い印象でしたが、今はタイなど東南アジアからのお客さんも増えています」と教えてくれた。山下達郎などのシティポップ、和ジャズ、またYOASOBIやAdoなどのアニソンなども人気が高い。中古では「帯付き」も好調とのことで、状態のよい帯つき中古盤は世界中のレコードファンのコレクター心をくすぐっている。


また、もう一つ面白い取り組みは、ディスクユニオンとコラボした「リニューアル記念・300円オフクーポン」。3,000円以上お買い上げの方に対し、HMV record shop新宿ではユニオンレコード新宿店のクーポン、ユニオンレコード新宿店ではHMV record shop新宿での300円オフクーポンが期間限定で配布される。

やはりレコード好きは“買い回り”がしたい。あっちこっちショップを回ってお目当ての盤、あるいは新しい音楽との出会いを楽しんでいる。HMVとディスクユニオン、レコードショップとしてはもちろんライバル関係にあるが、その垣根を超えて「レコード文化を盛り上げよう」という取り組みは、音楽ファン的にもとても嬉しい。
5月には「グランドオープン」として売り場面積を拡大し、在庫枚数も6万枚とさらに増やす計画が進んでいるそう。“レコードの街”新宿、音楽文化の街としてますますの活気が期待できそうだ。
■HMV record shop新宿
場所:東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ 本館8階
営業時間 :11:00-21:00
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