ソニー、放送局用MPEGストリーム変換機を発売
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マルチフォーマットストリームブリッジ『MSB-2000』 |
『MSB-2000』は、SDI※1やSDTI-CP※2などの放送機器向けインターフェースやATMネットワークによる伝送に適したインターフェースのDVB-ASI※3を装備し、高画質な信号変換により、MPEG VTR、および放送業務用AVサーバーを含むさまざまな機器の相互接続を提供するストリーム変換機。
「パラメータ再利用型エンコーディング」※4を採用し、高品質な信号変換を実現。これにより、高画質な素材伝送を低レートで行なうことができる。加えて、HTTP, Telnet※5及びRS-422AによるVTRやディスクレコーダーの簡易コントロール機能を装備しており、手軽に遠隔リモート収録/再生を実現できる。さらに、通信業界においてネットワーク機器の監視に標準的に使用されているSNMP(Simple Network Management Protocol)に対応することにより、MPEGトランスポートストリーム(DVB-ASI)による高画質画像伝送に対応したネットワーク機器として、高い信頼性と互換性を提供する。
なお本機は、4月23日から4日間米国ラスベガスで開催される「NAB 2001(世界最大の放送の総合展示会)」に出品される予定だ。(Phile-web編集部)
※1 : Serial Digital Interface。現在、主に放送局で使われている映像・音声のデジタル伝送規格。
※2 : Serial Data Transport Interface-Contents Package。Pro-MPEGフォーラムの推進でSMPTE326Mとして標準化されたMPEGデータをリアルタイムに伝送(同期転送)する世界標準規格。
※3 : Digital Video Broadcasting-Asynchronous Serial Interface。デジタル放送やATM網を使って遠隔地への画像伝送に適した規格。
※4 : 伝送時に圧縮/伸長(エンコーディング/デコーディング)を繰り返すことで発生する画質劣化を、圧縮時のパラメータ情報を記録しておき再利用することで最小限に抑える技術。
※5 : TCP/IPのアプリケーションプロトコル。TCP/IPネットワークに接続された任意の機器を遠隔制御する。