東芝 世界初26万色フルカラー高分子有機ELディスプレイを開発
TOSHIBA 有機ELディスプレイ |
有機ELディスプレイは、有機膜で形成された発光ダイオードを表示部に用いており、画素が自ら発光する。 そのため、従来の液晶ディスプレイと異なり、バックライトなどの光源が不要となり、低消費電力化、小型軽量化を実現できる。 さらに、応答速度が速く動画表示に優れ、視角特性も広いなど、液晶ディスプレイ以上の特性を有しています。 開発品は、2.85型Q−CIFの画像フォーマットで構成し、世界で初めて6ビット64階調26万色のフルカラー表示を可能にしている。
現在、単色またはエリアカラーで実用化されている有機ELディスプレイは低分子有機膜が用いられているが、フルカラー化に際し、蒸着法を用いるため、真空中でのマスク合せが必要になり、大型化や高精細化が困難となっている。 今回、高分子有機ELや塗布に必要な溶媒の材料技術の開発に加え、新たに真空を使用せず高生産性と材料の使用効率向上が可能なインクジェット・プリンティング技術を開発した。 これにより大型化や高精細化が可能となり、幅広い製品への展開が期待される。
(AVレビュー編集部)