オリンパス、初のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラを発売
左)E-1 右)代表取締役社長・菊川剛氏 |
本製品は今回同社がプロユースのデジタルカメラ市場に新たに乗り込む製品として、究極の高解像とプロカメラマンのリクエストに応える高い機能性が追求され、完成した製品であるという。本製品の開発ではデバイスからレンズまですべての設計図がデジタル専用に描き直された。同社が推進するデジタル一眼レフカメラシステムの新規格である「フォーサーズシステム」に乗っ取り、「画質」と「機動性」を両立するために撮像素子に4/3撮像素子を採用。専用の交換レンズ「ズイコーデジタル」レンズと併せ、最高水準の撮影を可能にしている。
撮像素子には広ダイナミックレンジを実現するフルフレーム型の4/3型5.0メガピクセルCCDを搭載。レンズは同社オリジナルのものが本機の発売と同時期に4製品登場するが、マウントはオープン規格を採用しているので、「フォーサーズシステム」の規格を採用するブランド間(オリンパスのほか、現時点ではコダックとフジフィルム)のカメラとレンズの互換性も可能にしている。
これまで一眼レフカメラの課題として、レンズ交換時における撮像素子部分へのホコリの付着に関する問題があったが、本製品では同社が開発した独自の技術である「ダストリダクションシステム」でこれを回避。世界初のスーパーソニックウェーブフィルターを搭載したボディが、内部に入り込むゴミやホコリを超音波による振動で瞬時に払い落とし撮像素子をプロテクトするというものだ。
本製品のボディは660gの軽量さと堅牢性をマグネシウム合金の採用により獲得。防塵設計も万全を期しており、プロカメラマンに不可欠な機動力の高いカメラとなっている。本製品の発売とともに、専用フラッシュ、バッテリーパックなど豊富なアクセサリー類も順次発売される予定である。
本日都内の施設で行われた製品発表会には、同社の代表取締役社長・菊川剛氏が足を運び、本製品発売にかける意気込みを語った。氏はデジタルカメラ市場が完全に確立した今日、徹底したプロ仕様のデジタルカメラ市場が大きな伸びを見せるだろうと指摘する。その中で、銀塩カメラ時代より同社が培ってきたノウハウの基板をフルに活かし、魅力的な製品を市場に提案していくという。「プロ市場の開拓において、オリンパスは“頑張っている”というレベルを超えた、激しいチャージをかけていきたい」と、今後の抱負を熱く語られた。
今後同社は10月の本製品発売より月産15,000台のペースでの開発販売体制を整えていくという。「フォーサーズシステム」規格においても、現在よりもさらに幅広いメーカーにグループ加盟を呼びかけながら、既にプロユースのデジタルカメラ市場における大きなシェアを獲得している、ニコンやキャノンといったブランドに挑んでいく考えである。
【問い合わせ先】
オリンパス光学工業(株)
TEL/0120−084215
携帯電話・PHS/0426-42-7499
(Phile-web編集部)
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トピック
- ブランドOLYMPUS
- 型番E-1
- 発売日2003年10月上旬
- 価格\OPEN(予想実売価格300,000円前後・標準レンズ付)
【おもなスペック】
●有効画素数:500万画素
●レンズマウント:フォーサーズマウント
●記録媒体:CFカード(Type1/2)、マイクロドライブ対応
●記録フォーマット:RAW/TIFF/JPEG
●シャッター速度:P/Aモード 2-1/4000秒、Sモード/マニュアルモード 60-1/4000秒、バルブ最長8分
●パソコンインターフェイス:IEEE1394、USB2.0
●電源:専用Li-Ion電池、BLM-1、BLL-1
●外形寸法:141W×104H×81Dmm
●質量:約660g
●有効画素数:500万画素
●レンズマウント:フォーサーズマウント
●記録媒体:CFカード(Type1/2)、マイクロドライブ対応
●記録フォーマット:RAW/TIFF/JPEG
●シャッター速度:P/Aモード 2-1/4000秒、Sモード/マニュアルモード 60-1/4000秒、バルブ最長8分
●パソコンインターフェイス:IEEE1394、USB2.0
●電源:専用Li-Ion電池、BLM-1、BLL-1
●外形寸法:141W×104H×81Dmm
●質量:約660g