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マランツ、最新DMD「HD2+」搭載のDLPプロジェクター「VP-12S3」を発売

公開日 2003/09/10 18:25
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<左>外観はほとんど変わっていない <右>7セグメント化された新型カラーホイール
●日本マランツ(株)は、DLPプロジェクター「VP-12S3」を11月上旬より発売する。価格は120万円。

DMDパネルには、先日TIより発表されたばかりの新型パネル「HD2+」を搭載。HD2+は、DMDの基板上に並んだマイクロミラーを動かすヒンジの四角い凹部を埋めて平坦化させ、光の反射特性を向上させた新デバイスで、階調表現でそれまでのHD2を上回る。開閉角度12度は同じ。

また、高性能ADガラスレンズを含む13群14枚構成の光学系を採用することにより、従来モデルに比べて約1.4倍のコントラスト比を実現。前作S2に引き続き、ミノルタ社製レンズを搭載している。レンズ内部の絞り部分には「猫目絞り」を採用、シアター環境に最適な高コントラスト比を実現した。

VP-12シリーズでは初めて電動式の絞りを採用したのも見逃せない。より絞りを絞ってコントラストを重視したモード(F値5.0)と、絞りを開いて明るさを重視したモード(F値3.0)を選択できる。

これらの光学系と、前述の新型DMD「HD2+」との相乗効果により、最大3800対1という高コントラスト比を実現した。

さらに、本機は色再現を極限まで追求。特殊な特性を持つO.R.C.A.フィルターを新たに搭載することにより、純度の高い緑色の再現が可能になった。カラーホイールも新たに開発し、赤×2、緑×2、青×2に加え、G+NDフィルターの7セグメント構成を採用。暗部階調の緑成分を表示するときにだけG+NDフィルターを使用し、明部階調には影響を与えずにノイズ感を少なくした。

本機の特徴はまだある。家庭用DLPプロジェクターとしてははじめて、色温度センサーによる色温度自動調整機能を搭載。付属の色温度センサーを使用することにより、ランプの経時変化やランプ交換によって色温度がずれた場合にも、購入時と同じ色温度に再調整することが可能だ。

ランプは200W SHPを採用。従来より輝度を20%向上させ、O.R.C.A.フィルターの採用による光量の減少を補っている。

VP-12シリーズは映像調整項目の多さで人気だが、本機ではさらに調整項目を追加。よりマニアックな調整が可能になった。

さらにFaloudja製、高画質輪郭補正技術「DCDi」に代表される高画質画像処理ICを、贅沢に3チップ構成で採用するなど、まさに同社プロジェクターのフラグシップにふさわしい仕様を誇る。

【問い合わせ先】
日本マランツ(株)
国内営業部
TEL/03-3834-3070

(Phile-web編集部)

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