業界展望2005 メーカーアンケート「東芝」
設問1.業界を取り巻く環境は大きく変化する中で、ユーザー・ライフスタイルおよびその消費行動は、どのように変化していくとお考えですか
地上デジタル放送のエリアが順調に拡大しており、総務省によると2005年中の開局は24都道府県に及ぶとされているなか、デジタルテレビへの関心がますます高まり、その中でも薄型大画面テレビの需要が一層伸長すると予想される。またテレビを中心としたホームネットワーク、インターネットへの関心が高まり、高画質・高精細のハイビジョンだけではない付加価値の高い商品へのニーズが拡がると予想される。(鶴氏)
DVDレコーダーというカテゴリーから考えると、流れは二つ想定される。世帯普及率が15%を超え、需要の急速な伸張が見込まれ、従来の購買層の裾野が広がる。普及機種=さらに使い勝手の良い機種の導入により、DVDレコーダーは現実的にVCRに変わる存在となる。もう一つは地上デジタル放送エリアの広がりである。前半には各社の地上デジタル対応機種が導入され、後半にはさらに一般価格ゾーンの機種への搭載が想定される。これによりユーザーにとって、DVDレコーダーが一層身近なものになってくると考える。(増山氏)
設問2.2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか
大型液晶を中心に、さらなるラインアップの拡充を計画。お客様のニーズに合わせ幅広く対応していき、需要の深耕を図る。また、当社はネットワーク機能を搭載した商品も既に導入しており、ネットワークの良さを訴求する店頭展示についても提案・強化していく。
広告面でも強化していき、業界初のネットワーク機能を実現した「デジタル新頭脳“メタブレイン"」を核に、“映像の東芝"のブランドイメージを高めていく。当社の映像・半導体・ストレージ・ネットワークの総合技術力が生んだ「メタブレイン」は今後、次世代の薄型高画質ディスプレイの「SED」にも展開されていき、大型FPDでのプレゼンスを高めていく。(鶴氏)
ユーザーからの要望の強い「W録(ダブロク)=2番組同時録画」に対応した機種を中心に拡販を図るとともに、市場需要に見合った新機能の搭載を検討していく。伸張著しいポータブルDVDやDVD内蔵型液晶テレビにも注力し、さらなる需要獲得を図る。(増山氏)
(Senka21編集部)