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デジタルAV商品が売上大幅増:松下電器産業2005年度第3四半期の業績概況

公開日 2006/02/02 18:09
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松下電器産業(株)は同社の2005年度第3四半期の業績内容を明らかにした。国内外において、同社の成長戦略の核となる「V商品」を積極的に市場に投入することにより、デジタル商品が順調に売り上げを伸ばし、連結売上高は前年同期比4%増となる2兆3,984億円となった。

商品部門別ではAVCネットワーク分野の売上高が前年同期比9%増の1兆491億円を記録した。この好調の背景には、映像・音響機器部門で、PDPやデジタルカメラなどデジタルAV商品の売り上げが大幅増収となったことが大きな理由として挙げられている。

情報・通信機器分野においては携帯電話が海外で減収となったほかは、パソコン、および周辺機器やカーエレクトロニクス機器が順調に推移し前年同期比8%増となった。

アプライアンス分野は前年同期比2%減の売上高3,113億円となった。エアコン、電子レンジが好調となる一方で、冷蔵庫やコンプレッサー、冬物商品の売り上げが減少した。

デバイス分野の売上高は2,869億円で前年同期比3%増。半導体や一般電子部品、電池などの主要商品が好調に推移した。

松下電工(株)との協業については、システムバスルームなど両社のコア技術を融合した「コラボV商品」を発売し、新たなマーケティング体制を築いた。電工・パナホームの売上高は前年同期比の3%増となる2,869億円となった。

財政状態については純資産が当期末で8兆2,650億円となり、中間期末に比べて1,750億円の増加となった。この背景について同社は、棚卸資産が減少する一方で、年末商戦などの季節要因による売り上げ債権の増加や、保有株式時価の上昇による評価替えなどが影響したとしている。

これらを受け、同社は2004年度年間決算発表時に公表した2005年度の通期業績見直しを下記の通りに修正した。

【連結業績見通し】
・売上高:8兆8,400億円(前年比101%)
・営業利益:4,000億円(前年比130%)
・税引前利益:3,000億円(前年比122%)
・当期純利益:1,300億円(前年比222%)


(Phile-web編集部)

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